top of page
逗子、葉山、鎌倉、横須賀、横浜市金沢区の在宅医療

神奈川県逗子市桜山2-2-54
TEL 046-874-9475
FAX 050-3145-2736
平日9時~17時
検索


在宅医療における認知症について32~コリンエステラーゼ阻害薬のスイッチングと使い方の注意点
スイッチングは有効か? 系統的レビューによると、最初に使ったコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミンなど)が 無効だった場合や副作用で中止した場合 、別の薬剤にスイッチすると「効く」「副作用が少ない」可能性があります。ただし、...
9月12日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について31~コリンエステラーゼ阻害薬とメマンチン ― 併用に意味はある?
1. 併用療法のメタ解析から 中等度~高度アルツハイマー病 での併用療法は、単独療法に比べて 統計学的には改善あり 。 ただし、その差はごく小さく、 臨床的な意味があるかは不明 。 海外で行われた メマンチン28mg/日 の併用RCTでは有意差が出たが、 国内未承認量...
9月11日読了時間: 2分


在宅医療における認知症について30~メマンチンの検証 ― 本当に効くの?副作用は?
1. メマンチンの効果(コクランレビューから) プラセボ対照RCTを解析した大規模レビューでは、 中等度~高度のアルツハイマー病 で以下の改善が確認されました: SIB(認知機能) :+2.97点(100点満点) ADCS-ADLsev(日常生活動作)...
9月10日読了時間: 2分


在宅医療における認知症について29~海外データからみるコリンエステラーゼ阻害薬の「現実解」
まず結論 認知機能検査( ADAS-cog )の平均改善は 2~3点 程度で、 臨床的に意味があるとされる4点以上 には届かないことが多い。 “効いた”と実感できる人は約10人に1人(NNT≈10) 。著効は 約40人に1人(NNT≈42) 。...
9月9日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について28~レビー小体型認知症(DLB)に対する抗認知症薬の有効性まとめ
日本でDLBの効能・効果を持つ薬はドネペジルのみ (2018年時点)。ただし「どこまで効くのか」は疾患特性に合わせた評価が必要です。 要点(先に結論) 効きやすい領域 :DLBの 認知機能 (特に10mg/日でMMSEの改善)。 効きにくい領域...
9月8日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について27~メマンチン(メマリー®)とは?
アルツハイマー型認知症の治療薬の一つに メマンチン があります。中等度~高度の患者さんに使われるお薬で、ドネペジルなどのコリンエステラーゼ阻害薬とは作用機序が異なるのが特徴です。 作用の仕組み メマンチンは NMDA受容体拮抗薬...
9月7日読了時間: 2分


在宅医療における認知症について26~リバスチグミン(イクセロン®パッチ)とは?
アルツハイマー型認知症の治療薬の一つに リバスチグミン があります。現在、日本では貼付剤(パッチ)のみが使用できます。 作用機序と特徴 リバスチグミンは「アセチルコリンエステラーゼ」と「ブチリルコリンエステラーゼ」という酵素を両方阻害します。...
9月6日読了時間: 2分


在宅医療における認知症について23~抗認知症薬の適用範囲と用法 ― わかりやすいまとめ
適用範囲の違い 抗認知症薬は大きく4種類ありますが、それぞれ使える病気や進行度が異なります。 ドネペジル :軽度・中等度・高度のアルツハイマー病+レビー小体型認知症 ガランタミン :軽度~中等度のアルツハイマー病のみ リバスチグミン...
8月29日読了時間: 2分


在宅医療における認知症について24~抗認知症薬の効果をどう説明するか ― 治験データから学ぶポイント
抗認知症薬を始めるとき、患者さんやご家族から必ず聞かれるのが「どのくらい効くのですか?」という質問です。 その答えに使えるのが 国内治験データ です。海外データよりも日本の実臨床に近い形で行われており、より参考にしやすいと考えられます。...
8月26日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について22~抗認知症薬の種類と使い方 ― 知っておきたい基礎知識
認知症の治療薬には大きく分けて 2つのタイプ があります。 1. コリンエステラーゼ阻害薬 ドネペジル ガランタミン リバスチグミン アセチルコリンという神経伝達物質の分解を抑えることで、脳内の働きをサポートし、症状の進行を遅らせる作用があります。 2....
8月24日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について21~レビー小体型認知症診断に役立つ検査
ダットシンチ(ドーパミントランスポーターシンチグラフィ)とMIBG心筋シンチグラフィ ダットシンチとは? ダットシンチは、脳の「黒質線条体ドーパミン神経」に存在する ドーパミントランスポーター(DAT) を画像化する核医学検査です。MRIや脳血流シンチでは分からない「ドー...
8月23日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について19~脳血流シンチグラフィで分かる認知症の特徴
脳血流シンチグラフィとは? 脳血流シンチグラフィは、脳の血流を画像で評価する検査です。主に以下の目的で使われます。 神経変性疾患(アルツハイマー病など)の鑑別 脳血管障害の評価 てんかん焦点の検出 認知症の多くは 神経変性疾患 か 血管性認知症...
8月14日読了時間: 2分


在宅医療における認知症について16~慢性硬膜下血腫と認知症診断 ― 見逃してはいけない病気
認知症診断における画像検査の役割 認知症の診断に、脳血流シンチグラフィやドーパミントランスポーターシンチ(ダットスキャン)といった 脳機能画像 は必須ではありません。多くの診断ガイドラインでは、疑い例に安易に脳機能画像を行わず、 治療方針が変わる可能性があるときのみ実施...
8月11日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について14~【医師監修】レビー小体型認知症とは?アルツハイマー病との違いと注意点
認知症というと、多くの人がまず「アルツハイマー病」を思い浮かべるかもしれません。しかし、実はそれに次いで多いのが「レビー小体型認知症(DLB)」です。本記事では、DLBの特徴・症状・注意点を、アルツハイマー病との違いも交えて解説します。 レビー小体型認知症とは?...
8月2日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について13~アルツハイマー病以外の「四大認知症」──血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭葉変性症
地域差から見える「診断の難しさ」 以下の表は、厚生労働省が実施した高齢者を対象とした大規模疫学調査の結果です(平成21~22年度)。認知症と診断された方のうち、各疾患の占める割合には 地域・施設によって大きなばらつき があります。...
7月25日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について11~アルツハイマー病の診断とは~病理評価と症状の進行をめぐる理解~
アルツハイマー病の主な症状と分類 アルツハイマー病は、 記憶障害・見当識障害・言語障害 などを主症状とする認知症のひとつです。ICD-10では発症年齢により以下のように分類されます: 早発性アルツハイマー病(65歳未満)...
7月23日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について⑨~認知症が疑われたら、まずは薬の見直しから
――高齢者に多い「薬剤性認知機能低下」への対応 「最近、物忘れが増えてきた」「言動に違和感がある」と高齢者の認知症を疑う場面は少なくありません。しかし、その原因が 処方薬や市販薬による副作用 である可能性があることをご存じでしょうか? 💊...
7月21日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について⑧~高齢者に処方する薬、本当に大丈夫?――認知症とまぎらわしい薬剤性症状に注意
高齢者では加齢による代謝機能の低下や、複数の疾患による多剤併用が避けられません。その結果、薬物の血中濃度が上がりやすく、副作用や相互作用のリスクも増加します。 なぜ高齢者は薬剤の影響を受けやすいのか? 肝機能・腎機能の低下 により、薬が体内に残りやすくなる 合併症が増える...
7月20日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について⑦~認知症と診断する前に必ず確認したい「脳外科疾患の除外」
認知症が疑われたとき、実は真っ先に行うべきことの一つが「他の治療可能な疾患の除外」です。特に重要なのが 慢性硬膜下血腫 や 特発性正常圧水頭症(iNPH)といった脳外科的な病気の見逃し を防ぐことです。 ✅ なぜ頭部画像検査が必要なのか?...
7月19日読了時間: 2分


在宅医療における認知症について④~アルコール、せん妄、うつ病——認知症との見極めポイント
アルコール性健忘症候群とは? 長年の過度な飲酒は、脳にさまざまな悪影響を及ぼすことが知られています。特に慢性的なアルコール摂取による 脳萎縮 は、 認知機能の低下=アルコール性健忘症候群 を引き起こす可能性があります。 実際、アルコール依存症患者を対象にした研究では、...
7月16日読了時間: 3分
bottom of page