top of page
逗子、葉山、鎌倉、横須賀、横浜市金沢区の在宅医療

神奈川県逗子市桜山2-2-54
TEL 046-874-9475
FAX 050-3145-2736
平日9時~17時
検索


攻めの栄養療法を科学する②~【リハ栄養】“リハ × 栄養”を同時に行うと回復力が最大化する理由
(さくら在宅クリニック| https://www.shounan-zaitaku.com/)(YouTube|https://www.youtube.com/@fukuroi1971) 低栄養・サルコペニア・フレイルの患者さんは、“リハビリだけ”ではなかなか改善が進まないことがあります。 その理由はシンプルで、 動かすためのエネルギーとタンパク質が足りていない からです。 そんな時に効果を発揮するのが、今回のテーマ 「リハ栄養(リハビリテーション栄養)」 です。 ◆ リハ栄養とは? リハ栄養は 「ICF(国際生活機能分類)による全人的評価」+「栄養障害・サルコペニア・栄養摂取量の評価」+「リハと栄養の同時介入」 を組み合わせたアプローチです。 定義としては、 低栄養・サルコペニア・フレイルを改善し、 機能・活動・参加(QOL)を最大化するためのリハからみた栄養管理、栄養からみたリハ とされています。 ポイントは、 リハも栄養も「同時に行う」こと。 昔は「食べられるようになったらリハをしよう」という考え方でしたが、現在は リハ × 栄養の同時介入
14 分前読了時間: 3分


攻めの栄養療法を科学する①~【攻めの栄養療法】低栄養・サルコペニア改善のカギは“リハ × 栄養”の両輪です
(さくら在宅クリニック| https://www.shounan-zaitaku.com/)(YouTube|https://www.youtube.com/@fukuroi1971) 在宅医療でもリハビリでも、**「食べられない」「痩せてしまった」「筋力が落ちた」**という場面は日常的です。 そんな時に重要なのが、今日お話しする “攻めの栄養療法(アグレッシブ・ニュートリション)” です。 ◆ 攻めの栄養療法とは? 通常の栄養管理は、「今日使うエネルギーを今日の食事で補う」考え方です。 一方で攻めの栄養療法は、 1日の消費エネルギーに “体重を増やすためのエネルギー” を上乗せする方法 。 特に以下の患者さんに有効とされています。 低栄養 サルコペニア(筋肉量の低下) リハビリを頑張っても改善が乏しいケース リハビリの効果を最大化するための“攻め”の栄養戦略とも言えます。 ◆ なぜ必要なのか? リハビリが必要な方は、病前からの低栄養、急性期での食欲低下、施設入院中の栄養不足などさまざまな理由で 体重・筋肉量が落ちやすい状況 にあります。 研
23 時間前読了時間: 3分


在宅医療における認知症について73~【睡眠薬パンフレットはどう読むべきか】
——ラメルテオン国内治験(CCT003試験)を例に解説—— さくら在宅クリニック 不眠症治療では「プラセボ効果(偽薬効果)」が大きく働くことが知られています。そのため、製薬会社のパンフレットでは 実薬(本物の薬)のデータだけが強調され、プラセボ群の変化が見えにくくなる ことがあります。 今回は、睡眠薬ラメルテオン(商品名:ロゼレム)の国内治験データを例に、 “パンフレットをどう読むべきか” について整理してみます。 ■ ラメルテオンとは? メラトニン受容体を刺激して「自然な眠気を導く」作用があるとされる睡眠薬です。ベンゾジアゼピン系やオレキシン受容体拮抗薬とは作用機序が異なり、依存性が少ないことが特徴と言われています。 ■ CCT003試験の概要 対象:慢性不眠症患者 方法:ラメルテオン8mg vs プラセボ 期間:14日間 主要評価項目: 自覚的睡眠潜時(sSL:寝つくまでに要した時間)の変化 全員が「睡眠日誌」をつけながら経過を観察 睡眠潜時(sSL)は、 寝床に入った時刻 → 寝ついた時刻 の差として記録されます。 ■ “実薬だけ”を見た
2 日前読了時間: 3分


在宅医療における認知症について72~【SNRI ベンラファキシンの治験データを読み解く】
— 実薬単独では効いて見えるが、プラセボと重ねると差はごくわずか — ベンラファキシン(イフェクサー)は 2015 年に国内承認された SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)です。「三環系より安全」「SSRIより効果が高い」と紹介されることがありますが、実際の治験データを見ると、その印象は大きく変わります。 今回の国内治験(B2411263 試験)も、前回の SSRI・NaSSA と同じ構図です。 ■ 1. 実薬だけを見ると“効いているように見える”(図7) 最初に提示される図7では、 75mg/日 75–225mg/日 この2群の 実薬だけを並べた折れ線グラフ 。 治療前 → 8週間後で HAM-D が大きく下がるため、「SNRIはやはり強いな」という印象を受けます。 ……しかし、これは プラセボを意図的に載せていない グラフです。 ■ 2. プラセボを入れると印象は一変(図8) 図8では、実薬とプラセボ群を重ねた折れ線グラフ。 プラセボも大きく改善 75mg群・高用量群ともに線はほぼ重なる 違いは視覚的に“ほぼゼロ” しか
3 日前読了時間: 3分


在宅医療における認知症について71~【ミルタザピン(NaSSA)の治験結果を読み解く】
— プラセボとの差はわずか、それでも副作用はしっかり出る — ミルタザピン(レメロン/リフレックス)は「NaSSA」として知られ、SSRIでもSNRIでもない“別系統の抗うつ薬”としてよく紹介されます。 しかし、 治験データを見る限り、SSRIと同じ問題点 が存在します。 実薬単独のグラフだと効いて見える プラセボと重ねると差が小さく見える なのに有害事象だけは用量依存的に増える 製薬会社パンフレットにおける印象操作が非常に分かりやすい例です。 ■ 1. 実薬だけを見ると「お、効いている」と感じる(図4) ミルタザピンの国内治験(001試験)では 15mg 30mg 45mg の3群が比較されました。 図4は プラセボを掲載しない実薬のみのグラフ です。 治療前 → 6週間後でHAM-Dが大きく改善しているように見え、「やはり抗うつ薬は効くんだな」という印象になります。 ……しかし、これは プラセボを抜いたグラフ です。 ■ 2. プラセボを入れると“ほぼ同じ”に見える(図5) 図5では、同じデータに プラセボ群の線を追加 。 すると印象は
4 日前読了時間: 3分


在宅医療における認知症について70~【抗うつ薬の“効果グラフ”はなぜ誤解を生むのか】
— 製薬会社が「プラセボ群を目立たなくする」方法を徹底解説 — 抗うつ薬の効果を示す治験データは、しばしば プラセボ群(偽薬)に比べて優れているように見えるよう加工 されています。 とくにSSRI のように、 自然回復率の高いうつ病 では、実薬とプラセボの差が小さく、製薬会社にとっては治験データの見せ方が極めて重要です。 今回取り上げるのは、2011年発売のSSRI エスシタロプラム(レクサプロ) の国内治験(MLD55-11MDD21)のグラフです。 実データを読み解くと、製薬会社パンフレットで典型的に行われる“印象操作”がよくわかります。 ■ 1. プラセボなしのグラフはよく見える(図1) 最初の図は「実薬10mg群」と「20mg群」だけを比較したもの。 治療前 → 8週間後で HAM-D が大きく下がるので 「お、効いているな」 と感じます。 しかし── これはプラセボ群が描かれていないグラフです。 つまり、「自然経過で良くなっている分」を隠しているわけです。 ■ 2. プラセボを入れると印象は一変(図2) 同じ治験で、 プラセボ群も一緒に
5 日前読了時間: 3分


在宅医療の役割―「人生の主導権を取り戻す」ための医療とは―
病気が進んでくると、私たちはいつの間にか「自分の人生なのに、自分で選べなくなっていく」そんな感覚に出会うことがあります。 通院の負担、治療の決まりごと、身体の変化…。気づけば、生活のリズムや過ごす場所さえも、誰かに委ねざるを得ないことが増えていくものです。 でも本来、 「どこで、誰と、どんな時間を過ごしたいか」 これは、すべての人に与えられた大切な“選ぶ権利”です。 在宅医療は、その“選ぶ力”を取り戻すための医療だと私は考えています。住み慣れた家で、自分らしい時間をもう一度取り戻すための支え。そして、病院へ行くことが難しくなった方にも、医療そのものを“届ける”仕組みです。 この記事では、日々の訪問診療の中で私が感じている 「在宅医療が果たす役割」 について、お話ししたいと思います。 🏡家で過ごすという選択は、「主導権を取り戻す」ということ 病気が進むと、どうしても“病院中心”の生活になりがちです。検査や治療にあわせて生活を整え、体調に合わせて予定が変わり、自分の気持ちとは違う場所で過ごすことも少なくありません。 けれど、人が大切にしたいことは案
6 日前読了時間: 3分


在宅医療における認知症について69~「抗うつ薬に依存性はない」という言葉をどう受け止めるか
— 中止後症状と“依存性なし”のギャップ — 前回の記事で触れたように、抗うつ薬、とくにSSRI・SNRIには**中止後症状(discontinuation symptoms)**が高頻度にみられます。しかし、この「中止後症状」という概念は、 現場の一般臨床医には十分知られていない 可能性があります。 抗うつ薬の効果(抑うつ改善・疼痛軽減)だけでなく、 中止後症状がどの程度起こりうるのか どんな症状が出るのか といった情報まできちんと書いてある製薬会社パンフレットがあるなら、それは非常に有用でしょう。しかし実際には、 そこまで踏み込んで書かれているパンフレットはほとんどありません。 1. 「離脱症状」と言ってはいけない?精神薬理学の立場 一度飲み始めるとなかなかやめにくい薬、と聞くと、どうしても「薬物中毒」「禁断症状」をイメージしがちです。 ベンゾジアゼピン受容体作動薬については、 承認用量の範囲内であっても 長期服用により 身体依存が形成される 減量・中止で離脱症状が出る という点について、PMDAが強い警告を出しています。 それなのに、...
6 日前読了時間: 5分


来年度より頭痛外来開始いたします:難治性頭痛への新たなアプローチ~蝶口蓋神経節(SPG)ブロックとは?
頭痛診療は年々進歩していますが、 急性期の強い痛みへの即効性のある治療 となると、選択肢は意外と限られています。 特に、 群発頭痛 三叉自律神経性頭痛(TAC) 自律神経症状(流涙・鼻閉)を伴う片頭痛 では、薬物療法だけでは効果が不十分になりやすく、患者さんが「どうすればこの痛みから解放されるのか」と深刻な苦しみに直面します。 そこで注目されているのが、 「蝶口蓋神経節ブロック(SPGブロック)」 です。 ■ SPGブロックとは? 蝶口蓋神経節(SPG:Sphenopalatine Ganglion)は、鼻腔深部の翼口蓋窩に位置し、 三叉神経(痛み) 副交感神経(血管拡張・涙腺・鼻腺) 交感神経 が交差する重要部位です。 つまり、**頭痛と自律神経症状の“中枢ハブ”**となる場所であり、ここを局所麻酔で遮断することで、 強い眼窩痛 鼻閉 流涙 動悸・顔面の血管拡張 などを同時に改善できます。 ■ 適応疾患(医療従事者向け) ◎ 第一選択級 群発頭痛(急性期治療として強く推奨) ◎ 高い有効性が報告される疾患 片頭痛(急性期/難治例) 三叉自律神経
7 日前読了時間: 3分


在宅医療における認知症について68~【医師向け】抗うつ薬の「中止後症状」を理解する
— SSRI・SNRIの離脱症状はなぜ起こるのか — 抗うつ薬は“始めるのは簡単だが、やめるのは難しい薬”です。その理由のひとつが、服薬中断によって現れる 「抗うつ薬中止後症状(discontinuation symptoms)」 です。 イライラ 嘔気 めまい 運動失調 発汗 感覚異常 悪夢 これらの症状は、うつ病の再発と見分けにくく、時に患者さん・医療者双方を混乱させます。 ■ 1. 抗うつ薬中止後症状とは? 英語では "antidepressant discontinuation symptoms" と呼ばれ、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)で特に起こりやすいものの、 すべての抗うつ薬で発生しうる とされています。 中止後症状は、欧米でも1990年代以降くり返し研究されており、抗うつ薬の治療ガイドラインでも “注意すべき副作用” として位置づけられています。 ■ 2. SNRI(特にデュロキセチン)でも高頻度に起こる デュロキセチンは、 うつ病 糖尿病性神経障害 線維筋痛症 慢性腰痛症 変形性関節症の疼痛 …など多くの効能
11月23日読了時間: 4分
bottom of page