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逗子、葉山、鎌倉、横須賀、横浜市金沢区の在宅医療

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認知症は治せるか~認知症治療の羅針盤3 Alzheimer病(AD)——典型症例から学ぶ症候・診断・疾患修飾薬の最前線
Alzheimer病(AD)——典型症例から学ぶ症候・診断・疾患修飾薬の最前線 ADは日常臨床で遭遇する認知症の中心的疾患であり、本稿では典型症例の提示を通じて特徴的な臨床症候・神経心理検査の読み方・診断基準・DLBとの鑑別を解説するとともに、2023〜2024年に相次いで保険収載された疾患修飾薬(レカネマブ・ドナネマブ)について整理する。 典型症例の提示 頭部MRI:両側内側側頭葉に萎縮あり。VSRAD Z score 2.31・全脳との萎縮比17.9倍。⁹⁹ᵐTc ECD SPECT:両側内側側頭葉と頭頂連合野に明らかな血流低下(後部帯状回は比較的保たれ)。診断:Alzheimer型認知症(AD) ADに特徴的な臨床症候 神経心理検査におけるADの特徴とDLBとの鑑別 認知ドメインの障害プロファイルを意識することが重要。記憶障害が突出していることはまずADを疑う所見であるのに対して、視空間認知障害が突出していることはADよりもDLBを考慮する所見である。 ADの診断基準(NIA-AA基準) AT(N)分類(2018年)では疾患特異性が考慮さ
6 日前読了時間: 2分


在宅酸素療法を科学する22~COPD(慢性閉塞性肺疾患)の在宅管理—— 増悪を防いでQOLと生命予後を守るために
# 在宅医療# さくら在宅クリニック# 逗子市# COPD# 慢性閉塞性肺疾患# 在宅酸素療法# HOT# 禁煙# 呼吸リハビリ# 増悪予防 COPDの6つの管理目標 日本呼吸器学会の「COPDガイドライン(第4版)」では、COPDに対する管理目標として以下の6つが掲げられています。 なぜ「増悪を防ぐ」ことが最重要なのか COPDの増悪とは、息切れの増加・咳や喀痰の増加・胸部不快感などを認め、安定期の治療の変更や追加が必要となる状態です(心不全・気胸・肺血栓塞栓症などの先行を除く)。 安定期の長期管理——6つのアプローチ ① 患者教育——増悪を早期に察知するために 安定期の体温・痰の量と性状・体重・脈拍数・SpO₂などを日頃から把握しておくことで、早期の体調変化を察知できます。増悪の症状と対処法をあらかじめ教育し、症状が改善しない場合は医療機関へ連絡する「アクションプラン」を共有しておくことが重要です。 ② 禁煙——最も効果的な疾患進行抑制 禁煙はCOPDの発症リスクを減らし、疾患進行を抑制する最も効果的・経済的な方法です。受動喫煙もCOPD発症
6 日前読了時間: 3分


認知症は治せるか~認知症治療の羅針盤2
認知症の評価について——認知機能障害・神経精神症状・生活機能障害の3軸を押さえる 認知機能検査の結果のみをもって認知症を評価し終えたと錯覚してはならない。認知症の診断と臨床的マネジメント・支援には、認知機能障害・神経精神症状・生活機能障害のすべてを把握する必要がある。本記事では各評価の要点と注意点を整理する。 認知症の何を評価するか——3軸の構造 認知症はさまざまな生物学的要因と心理・社会的要因が認知機能障害と神経精神症状を介して生活機能を障害する臨床的状態である。 認知機能障害の評価——スクリーニング検査の比較 認知機能検査はスクリーニング検査と、注意・記憶・言語・遂行機能などを精査する掘り下げ検査に分けられる。WAISのような網羅的「知能検査」は認知症臨床での有用性は低い。 認知機能検査の結果解釈における2つの重大な注意点 神経精神症状(BPSD)の評価——NPIとその注意点 生活機能障害の評価——ADLとCDR #認知症評価#認知機能障害#神経精神症状#生活機能障害#MMSE#HDS-R#MoCA#BPSD#NPI#CDR#ADL#MC
7 日前読了時間: 1分


在宅酸素療法を科学する21~在宅酸素療法(HOT)を始めるあなたへ 導入時に知っておきたいこと・よくある不安へのお答え
在宅酸素療法(HOT)を始めるあなたへ導入時に知っておきたいこと・よくある不安へのお答え 「酸素なんか吸ったらクセになるんじゃ?」「苦しくないときは外してもいい?」——在宅酸素療法を始める患者さんとご家族が抱く疑問や不安に、さくら在宅クリニックがわかりやすくお答えします。 # 在宅医療# さくら在宅クリニック# 逗子市# 在宅酸素療法# HOT# COPD# 患者教育# 生活指導# 呼吸器疾患# 訪問看護 なぜ在宅酸素療法が必要なのか——よくある疑問にお答えします COPDなどの慢性呼吸器疾患が進行すると、肺の機能が低下して血液中の酸素が不足した状態(低酸素血症)になります。「苦しくない」と感じていても、からだの内側では酸素が足りない状態が続いていることがあります。 よくある疑問——患者さんと医療チームの会話から 機器の操作と安全管理——必ず守ってほしいこと 酸素濃縮装置や液体酸素の取り扱いには、いくつかの重要なルールがあります。ご本人はもちろん、ご家族全員で確認しておいてください。 日常的に確認すること 息切れを増強させる「4つのパターン」—
7 日前読了時間: 3分


認知症は治せるか~認知症治療の羅針盤1
認知症はかつて「痴呆」と呼ばれ、理解も治療も限られていた時代がありました。しかし現在では、病態理解や画像診断、バイオマーカー、治療薬の進歩により大きく変化しています。前回までは認知症について家族向けに記載させて頂きました。 今回は認知症研究の進歩を背景に、実臨床に役立つ形で認知症を整理・解説することを目的とし解説しました。診療は科学であると同時に、人に向き合う「アート」でもあります。認知機能だけでなく、その人の人生や家族、社会的背景を理解する視点が重要です。症例ベースで、日常診療に直結する知識を体系的に提示していきます。頻度の高い典型例から、見逃せない治療可能な疾患、稀な疾患まで幅広く網羅しています。また、認知症に似た疾患(ミミック)も重要な視点として取り上げています。今後さらに治療が進歩し、認知症が「治せる疾患」となる未来も期待されています。その中でも、患者一人ひとりの人生に寄り添う姿勢こそが、私たちに求められる本質ですと考えています。 認知症のみかた——生物学的視点と人生行路的視点の両輪で臨む アルツハイマー病への疾患修飾薬の登場とバイオ
4月25日読了時間: 3分


在宅酸素療法を科学する20~在宅酸素療法の加湿は本当に必要?酸素節約デバイスで外出をもっと快適に
在宅酸素療法の加湿は本当に必要?酸素節約デバイスで外出をもっと快適に 「加湿器は必ず使わないといけないの?」「酸素ボンベが重くて外出がつらい」——在宅酸素療法を安全・快適に続けるための最新知識をお伝えします。 # 在宅医療# さくら在宅クリニック# 逗子市# 在宅酸素療法# HOT# 酸素濃縮器# 酸素節約デバイス# デマンド供給装置# COPD# 間質性肺疾患# 呼吸器疾患 在宅酸素療法(HOT:Home Oxygen Therapy)を始めたばかりの方や、長年使っている方から「加湿器は毎日使った方がいい?」「外出時の酸素ボンベが重い、もっと長持ちさせたい」というご相談をよくいただきます。本記事では、加湿の最新エビデンスと、酸素を効率よく使う「酸素節約デバイス」について、わかりやすく解説します。 酸素療法の加湿——実は必須ではない? 酸素濃縮器や液体酸素装置から供給される酸素は、ほぼ湿度がありません。そのため、長期使用では鼻粘膜の乾燥が心配されてきました。しかし近年の研究やガイドラインは、低流量であれば「必ずしも加湿する必要はない」という方向性
4月25日読了時間: 4分


在宅酸素療法を科学する19~在宅酸素療法の実際〜酸素供給装置の選び方と加湿の考え方〜
在宅酸素療法(HOT:Home Oxygen Therapy)は、慢性呼吸不全の患者さんが自宅で生活の質を保ちながら療養できるよう支援する重要な医療です。本記事では、酸素供給装置の種類・特徴の比較と、加湿の必要性についての最新エビデンスをわかりやすく解説します。 1在宅酸素療法における共通の注意点 酸素供給装置を使用するうえで、すべてのシステムに共通する基本的な注意事項があります。日常生活のなかで安全を確保するため、以下の点を必ず守ってください。 在宅酸素療法で使用される酸素供給装置は、大きく「酸素濃縮器・ボンベシステム」と「液体酸素システム」の2種類に分けられます。それぞれの特徴を理解し、患者さんの生活スタイルや病状に合わせた選択が重要です。 酸素濃縮器・ボンベシステム 室内気の酸素を濃縮するシステムです。コンプレッサーを使用するため電気が必要です。ポータブル型はそのまま外出に持ち出すことができ、自動車の電源や飛行機内への持ち込みも可能なものがあります(ただしアダプターが別途必要な場合もあります)。 液体酸素システム 液体酸素を少しずつ気化させ
4月24日読了時間: 3分


認知症について家族へ向けて19~無理しない、がんばらない——認知症と生きる旅で「ひと休み」するために
無理しない、がんばらない——認知症と生きる旅で「ひと休み」するために がんばりすぎは禁物です。しんどい気持ちを閉じ込めたり、社会的な障壁にひとりで立ち向かったりする必要はありません。本記事では、上手に休み、気持ちを外に出し、ちょっとだけ特別な時間をつくるための4つのヒントをお伝えします。 無理しない、がんばらない——ひと休みの大切さ 旅は長く続きます。今までとは勝手が違い、身体や心が疲れてしまうことも、気づかないうちに無理をしてしまうこともあるかもしれません。しかし、無理をし続けては、この先の暮らしはどんどんしんどくなってしまいます。 しんどい気持ちを閉じ込めない 不安な気持ちやしんどい気持ちは、なかなか外に出しづらいもの。「こんなこと話してもいいのかな」とためらってしまうかもしれません。でも、その気持ちをあなたの中だけに留めておくと、どんどん大きくなってしまいます。 ちょっとだけ「特別なこと」をしてみる 同じ日々の繰り返しを退屈に感じたり、関係がなあなあになってしまうこともあるかもしれません。そんなときは、日常にほんの少し特別なことを取り入れ
4月24日読了時間: 3分


在宅酸素療法を科学する18~
在宅酸素療法(HOT:Home Oxygen Therapy)では、酸素供給装置から患者さんに酸素を届けるための「供給デバイス」が必要です。鼻カニューレ・マスクをはじめ、さまざまな種類があります。本記事では、各デバイスの特徴・利点・欠点をわかりやすく解説します。 ① 鼻カニューレ(ナザルカニューレ) 鼻カニューレ(nasal cannula)は、外鼻孔に装着する最も標準的なデバイスです。抗アレルギー性素材(主にポリ塩化ビニル)製で、使い捨てタイプが一般的です。耳にかけてチューブを固定し、手軽に装着できます。 眼鏡型酸素カニューレ 眼鏡のフレームに組み込まれたカニューレで、片方の鼻孔のみに供給するものと両方の鼻孔に供給できるものの2種類があります。外観を気にする患者さんに好評で、度入りレンズへの交換も可能です。 ② リザーバー付き鼻カニューレ(オキシマイザー®) リザーバー付きカニューレは、鼻孔の手前にリザーバー(酸素を溜めるバッグ)が設けられており、吸気の陰圧に反応して多くの酸素を一度に吸入できる仕組みです。鼻孔すぐ手前のタイプと、胸にペンダント
4月23日読了時間: 4分


認知症について家族へ向けて18~認知症と旅する日々——生活リズムを整え、「今」を前向きに楽しむ
認知症と旅する日々——生活リズムを整え、「今」を前向きに楽しむ 認知症と診断されたからといって、楽しいことや生きがいが消えるわけではありません。生活リズムを整えながら、「これができる!」と気持ちを前向きに切り替え、あなたなりの役割や楽しみを見つけていきましょう。 1 毎日の生活リズムを整える・守る 時間感覚の障害により、「自分が感じている時間」と「実際の時間」との間にズレが生じたり、24時間の感覚がなくなったりすることがあります。生活リズムの乱れは心にも身体にも悪影響があるため、可能な限り一定のリズムを保ちましょう。 2 今の自分ができることを前向きに楽しむ——言葉変換のコツ 過去の自分や他の人と比べていては、後ろ向きな気持ちにばかりなってしまいます。「あれもこれもできない」という気持ちを「これができる!」と捉え直し、前向きな気持ちに変換してみましょう。 一緒に旅路を歩む家族や仲間と話したり、笑い合ったり、新しいことにチャレンジしたりする「今」を、全力で楽しむ心持ちを忘れずに。 3 生きがいや役割を見つけて挑戦してみる 「やりたいことはあるけ
4月23日読了時間: 2分
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