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誤嚥性肺炎を科学する69~重度認知症患者の食事介助
重度認知症患者の食事介助 五感(視覚・触覚・嗅覚・聴覚・味覚)をフル活用したアプローチ Message 五感(視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚)をフル活用しながらの食事介助を行おう 摂食嚥下運動は、求心性神経伝達を受けて出力される遠心性神経伝達の結果としてあらわれる筋肉の運動です。わかりやすくいうと、 感覚入力が食べるための運動をコントロールしている わけです。重度認知症の方は、この感覚入力を総括する中枢神経機能に大きな問題を抱えています。健常者は食物を食べるとき五感をフル活用しており、これらすべてに配慮した食事介助が重度認知症の方へは必要です。 📋 食物認知の段階(6ステップ) 現在食事時間であるということを認知する 何を食べるか考えるために食物を見分ける どのようにして食べるか見分ける 捕食する行為につなげる 口の中で味覚を通じて味がわかる 口の中で触覚・温覚・痛覚を通じて食物がどのような状況にあるか判断する 👁️ ① 視覚 食事環境・食物・スプーンの動きを認知 ✋ ② 触覚(手指) 食器・スプーンを持つ感覚で食事認知 👃 ③ 嗅覚 におい
5 日前読了時間: 6分


誤嚥性肺炎を科学する68~食形態の工夫、リクライニング、頸部回旋といった代償法を用いることがある。デメリットもあるため、十分な評価と観察をしながら進めよう
代償法 リクライニング・頸部回旋による誤嚥リスク軽減の技術 Message 食形態の工夫、リクライニング、頸部回旋といった代償法を用いることがある。デメリットもあるため、十分な評価と観察をしながら進めよう 摂食嚥下障害の程度や症状によって、代償法といわれる手法を要することがあります。代償法には食形態の調整を含みますが、食形態の工夫については第6章「3つの工夫 ①食形態」(70〜79ページ)で解説しましたので、本項では 食形態の工夫以外の代償法 について説明します。 リクライニング 背もたれを使い体幹を背側に傾けることで、食塊や水分が咽頭の背側(後側)寄りを通過しやすくする手法です。 体幹後傾位 とよぶこともあります。 🧠 メカニズム 気道は体幹の腹側(前側)に位置していますので、飲み込むものを背側(後側)に移動させることができれば 誤嚥するリスクを軽減できる という効果を期待して実施します。咽頭残留が多いような摂食嚥下障害でリクライニングを用いると、残留した食塊や水分が嚥下後に喉頭に侵入しにくくなります。嚥下反射惹起が高度に遅延しているような場
6 日前読了時間: 4分


誤嚥性肺炎を科学する67~食事介助時はセルフケア支援という視点ももって、対象者ができることの維持ならびに向上を目指そう
セルフケア支援 「できることの維持・向上」を意識した食事介助のかたち Message 食事介助時はセルフケア支援という視点ももって、対象者ができることの維持ならびに向上を目指そう 食事介助の一番の目的は摂食量を確保することですが、摂食量を確保することだけを唯一の目的としてはいけません。 患者さん自身ができることを維持し、場合によってはその能力を向上させることも考えた食事介助が求められます。 高齢者の場合、運動・動作機会が奪われると身体機能はすぐに落ちてしまいます。全面的に食事介助をしてしまうと、これまでやっていたことやできる動作を行う機会が失われてしまいます。そうではなく、 これまでやっていたことは続けられるように支援しながら食事介助をすることが大事です。 スプーン・食器を持つ 完璧に食具を自分で持てない状態であっても、少なからず持つ能力があるならば、スプーンや食器を持ってもらいましょう。 ✅ 持つことのメリット 身体機能を維持できるだけでなく、スプーンや食器を持つことは 食事中であるという環境認知(メタ認知) や、どのような食物を食べようとして
4月2日読了時間: 4分


誤嚥性肺炎を科学する66~摂食嚥下機能によい影響をもたらす薬剤もある。ACE阻害薬やドパミン産生亢進薬は、嚥下反射惹起・喀出の感度にかかわるサブスタンスPの濃度を高める
よい影響をもたらす可能性のある薬 サ ブスタンスP・ACE阻害薬・ドパミン産生亢進薬と摂食嚥下機能 Message 摂食嚥下機能によい影響をもたらす薬剤もある。ACE阻害薬やドパミン産生亢進薬は、嚥下反射惹起・喀出の感度にかかわるサブスタンスPの濃度を高める 薬剤の副作用には、悪いものだけではなく、 よい影響をもたらす可能性がある薬もあります。 前項(90〜93ページ)まで、摂食嚥下機能に悪影響を及ぼす可能性のある薬剤について述べました。この項では副作用が摂食嚥下機能にとってよい面をもつ薬剤を紹介します。 サブスタンスPの役割 誤嚥性肺炎の予防や発症に関連する神経伝達物質(神経興奮に関連する物質)として、 サブスタンスP というペプチド(アミノ酸が連結した物質)が注目されています。サブスタンスPは中枢神経・末梢神経の終末に存在していて、感覚神経の感度調整に役立っています。 中枢神経(脳幹)末梢神経終末(咽頭・喉頭・気道)サブスタンスP嚥下反射惹起喀出(むせ)感度 📌 摂食嚥下との関係: 咽頭のサブスタンスPは 嚥下反射惹起 、喉頭・気道のサブス
4月1日読了時間: 5分


誤嚥性肺炎を科学する65~鎮静作用や摂食嚥下運動が緩慢になる副作用をもつ薬剤がある。不眠症治療薬、筋弛緩作用をもつ薬(抗てんかん薬・抗精神病薬)、制酸薬などを内服している場合は注意しよう
悪影響を及ぼす可能性のある薬(2)その他 不眠症治療薬・筋弛緩薬・制酸薬と摂食嚥下機能への影響 Message 鎮静作用や摂食嚥下運動が緩慢になる副作用をもつ薬剤がある。不眠症治療薬、筋弛緩作用をもつ薬(抗てんかん薬・抗精神病薬)、制酸薬などを内服している場合は注意しよう 唾液を減少させ口腔衛生を悪くする可能性がある薬剤については前項で述べました。それ以外で配慮が必要なものには、①不眠症治療薬、②筋弛緩作用をもつ薬、③制酸薬などがあります(図8-2、表8-2)。 ⚠ 注意: 必ずしも減薬や休薬が必要というわけではありませんが、ポリファーマシー(多剤併用による有害事象)につながることもありますので、 担当医や薬剤師と常に相談することが大切です。 不眠症治療薬 不眠治療にはさまざまな種類・機序の薬剤が用いられます。すべての不眠症治療薬が問題になるというわけではありません。 夜間臥床時に過度な鎮静をきたす可能性があるものには注意が必要です。 代表的なものは、ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬です。 😴 過度な鎮静がもたらすリスク 過度な鎮静は、気管内
3月31日読了時間: 4分


誤嚥性肺炎を科学する64~抗コリン作用をもつ薬剤や利尿薬は、唾液を減少させ口腔衛生を悪化させる可能性がある。減薬を検討し、難しい場合は機能的口腔ケアや口腔内保湿を行おう
悪影響を及ぼす可能性のある薬(1)唾液編 抗コリン作用・利尿薬と摂食嚥下機能への影響 Message 抗コリン作用をもつ薬剤や利尿薬は、唾液を減少させ口腔衛生を悪化させる可能性がある。減薬を検討し、難しい場合は機能的口腔ケアや口腔内保湿を行おう 唾液はその方がもつ食べる機能を十分に発揮するために欠かすことができないものです。唾液の作用には、 抗菌作用・粘膜保護作用(湿潤作用)・自浄作用 といった感染防御にかかわる作用と 潤滑作用 といった運動機能にかかわる作用があります。つまり唾液が減少するような副作用のある薬剤は、このような唾液の作用を減弱させる可能性をもっていることになります。 口腔内が乾燥しやすい方で、唾液が減少する可能性のある内服薬を連日服用している場合は、減薬できないかよく検討すべきです。 抗コリン作用 唾液分泌は自律神経によってコントロールされています。抗コリン作用をもつ薬剤は、この外分泌能に抑制的にはたらきます。 ⚠ 代表的な抗コリン薬 ・過活動膀胱に処方されることがある薬剤・古い世代の抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)・不眠症などに
3月30日読了時間: 4分


誤嚥性肺炎を科学する63~摂食嚥下障害や誤嚥性肺炎には、「薬剤の工夫(調整)」が1つの有効なオプションとなる場合があります。
薬剤の工夫 摂食嚥下障害・誤嚥性肺炎への薬剤アプローチ Message 薬剤のなかには摂食嚥下機能に悪い影響を及ぼすものがある 高齢者はポリファーマシーになりがちなため、どのような薬を服用しているのかチェックしよう 直接的に誤嚥性肺炎を予防できる薬は現在のところ開発されていません。また、誤嚥性肺炎を直接治療する薬は、感染症の治療に使われる抗菌薬だけです。そして、摂食嚥下障害を治療できる薬も存在しません。しかし、摂食嚥下障害や誤嚥性肺炎には、 「薬剤の工夫(調整)」 が1つの有効なオプションとなる場合があります。 ポリファーマシーとは 多剤併用による有害事象を ポリファーマシー とよびます。高齢者は併存疾患や疾病罹患率が高いため、ポリファーマシーになりがちです。さらに、加齢に伴う生理機能の低下や薬剤分布の変化により、若年層の成人とは薬の半減期(血中の薬物濃度が半分にまで下がる時間)が長くなる傾向にあります。その結果、体に好ましくない影響が出やすくなるのです。 ⚠ 注意点 自覚的または他覚的に症状や兆候として出現していなくても、影響が出ている場合があ
3月29日読了時間: 4分


誤嚥性肺炎を科学する62~食具操作は、誤嚥リスクを軽減する重要な要素である
食具操作 スプーン・食器の正しい扱い方で、誤嚥リスクを減らす 食具操作誤嚥予防食事介助嚥下リハビリスプーン操作介護技術食物誤嚥リスク口腔ケア介護士看護師高齢者ケア 📂 介護・看護技術🏷️ 食事介助🕐 読了目安:5分👤 対象:ケア提供者・介護士・看護師 📌 この記事のポイント 食具操作は、誤嚥リスクを軽減する重要な要素である 健常者がどのように食具を操作しているかを振り返りながら、ケア提供者は食具を操作しよう(食器に触れるように促したり、口へのスプーンの入れ方に注意する) 食事をするための食具(スプーン、食器など)の取り扱い動作は、食事中の食物誤嚥リスクを軽減する重要な要素です。食事介助をするケア提供者には食具操作についての一定の知識と技術が求められます。食具操作は、食物誤嚥リスクを減らすだけでなく、食物認知にも大きくかかわります。誤嚥のリスク管理をしながら十分な栄養摂取に導くために、 食具操作を軽視してはなりません 。 誤嚥リスク管理 食物の誤嚥リスクをコントロールする食具操作は、姿勢や食器配置と同様に、やはり 「健常者をまねること」.
3月28日読了時間: 4分


誤嚥性肺炎を科学する61~食器配置=食物認知を高くするための行為である食器・トレーを対象者の正面下方に配置して、食物認知を確保しよう
食器配置と食物認知 食器を正面下方に配置することが、安全で効率的な摂食嚥下運動の第一歩 #食器配置#食物認知#誤嚥予防#摂食嚥下#認知症ケア#食事介助 カテゴリ:看護・介護技術対象:ケア提供者・看護師・介護士関連:p.104〜105 📌 Message 食器配置=食物認知を高くするための行為である 食器・トレーを対象者の正面下方に配置して、食物認知を確保しよう 食事介助を要する方のなかには、自由に食器を並べたり移動させたりすることができない方が多いため、食事介助を提供する側が食器配置に気をつけなければなりません。また、この食器配置は食物認知を高くするための行為ととらえることができ、その結果、安全で効率的な摂食嚥下運動につながり、またその維持が可能になります。もちろん、食欲増進も期待できます。 SECTION 01 🍚 健常者の食器配置を振り返ってみる 私たちが食事をする際、食器は体の真正面でへその高さくらいのところに置いています。そして、食器とその中の調理された食べ物をよく見ていると思います。これにはいくつかの理由が推察できますが、主に視覚で
3月27日読了時間: 4分


誤嚥性肺炎を科学する60~姿勢を整えることは,誤嚥リスクを下げるための最も基本的かつ重要なアプローチです。 左右のバランス・接地・腹圧・胸郭・首の角度—5つのポイントを押さえましょう。
嚥下ケアブログ|食事介助技術シリーズ 第9章食事介助 第9章|誤嚥リスクを最小限にする食事介助技術 食べる姿勢 姿勢を整えることは,誤嚥リスクを下げるための最も基本的かつ重要なアプローチです。 左右のバランス・接地・腹圧・胸郭・首の角度—5つのポイントを押さえましょう。 🪑 車いす・ベッド対応🫁 誤嚥予防🧠 姿勢調整の根拠 Message 左右のバランスを整える 両足裏を接地させる 腹圧上昇を避ける 胸郭を広げる 首の角度(顎をひく) 口から食べる場面で,適切な姿勢をとる必要があることは私たち自ら体験しています。 横になって食物を食べたり,上を向いて水を飲んだりすると食べにくくむせやすいものです。 本項では, 姿勢調整に介助を必要とする方が食事場面でどのような姿勢をとるのが最も理想的か を解説します。 ① 左右のバランス 体の正中軸が左右どちらかに倒れていませんか? ⚖️ 座面に接している骨盤の角度を再調整(座り直し)して 体幹の左右バランスを整える ことで, 不必要な筋緊張を和らげることができます。麻痺がある場合は触覚も低下しているかもし
3月26日読了時間: 4分


誤嚥性肺炎を科学する59~ケア提供者は高い食事介助技術を身につけよう高い食事技術には、① 食事中の誤嚥リスク最小化(安全性確保)、② 摂食量増加(効率性向上)、③ 食事動作機能の維持・向上(セルフケア拡大)、という効果がある
誤嚥リスクを最小限にする食事介助技術 | 口腔ケア・嚥下リハビリブログ 第9章 | 誤嚥リスクを最小限にする食事介助技術 食べる 環境づくり 安全に食べるための環境整備は、食支援の最重要要素。食前・食中のケアを学ぼう # 食事環境# 食事介助# 誤嚥リスク# 食事集中# 日内リズム # 嚥下障害# 食堂# 食事拒否# 認知機能低下 📅 2025年📖 食事介助・嚥下リハビリ🏷️ 食事環境・誤嚥予防 Message 食べる環境を整備しよう 日ごろから食事の時間を意識できるようにかかわり、食堂では音や視覚的なノイズを取り除こう 安全に効率よく食べるためには、その環境づくりも食支援の重要な要素です。特に食事中の集中力に問題を抱える方や日内リズムが乱れている方にとっては、食べる環境が整備されていなければ問題が解決されるはずもありません。 食べる環境づくりにあたっては、 「食事時間の前のケア」 と 「食事をしている最中のケア」 があります。 食事時間の前のケア 健常者は通常、食事の時間を気にしながら活動しています。例えば「あと1時間でお昼ご飯の時間だか
3月25日読了時間: 4分


誤嚥性肺炎を科学する58~ケア提供者は高い食事介助技術を身につけよう 高い食事技術には、① 食事中の誤嚥リスク最小化(安全性確保)、② 摂食量増加(効率性向上)、③ 食事動作機能の維持・向上(セルフケア拡大)、という効果がある
第9章 | 誤嚥リスクを最小限にする食事介助技術 食事介助技術 ケア提供者が高い食事介助技術を身につけることで、患者さんの食べる力を守り、QOL を高める #食事介助#誤嚥予防#摂食嚥下#リハビリテーション#看護技術#介護 カテゴリ:看護・介護技術対象:ケア提供者・看護師・介護士レベル:実践向け 📌 Message ケア提供者は高い食事介助技術を身につけよう 高い食事技術には、① 食事中の誤嚥リスク最小化(安全性確保)、② 摂食量増加(効率性向上)、③ 食事動作機能の維持・向上(セルフケア拡大)、という効果がある 自分で食事ができないような障害をもつ方へは、ケア提供者が食べるための介助を提供する必要があります。高い食事介助技術がもたらす効果はいくつかあります。① 食事中の誤嚥リスクを最小限にできる、② 運動効率が高いため摂食量が増える、③ セルフケアの拡大を意識することで、食事動作機能を維持・向上させる、という効果があげられます。 ① 誤嚥リスク最小化 安全性確保 ② 摂食量増加 効率性向上 ③ 食事動作機能の維持・向上 セルフケア拡大につなが
3月24日読了時間: 3分


誤嚥性肺炎を科学する57~摂食嚥下機能によい影響をもたらす薬剤もある。 ACE阻害薬やドパミン産生亢進薬は,嚥下反射惹起・喀出の感度にかかわる サブスタンスPの濃度を高める。
嚥下ケアブログ|3つの工夫シリーズ 第8章③薬剤 第8章 ③ 薬剤 よい影響をもたらす 可能性のある薬 ACE 阻害薬やドパミン産生亢進薬は,嚥下反射惹起・喀出の感度にかかわる サブスタンスPの濃度を高める可能性があります 📖 摂食嚥下機能💊 薬剤の副作用・有益効果🫁 誤嚥性肺炎予防 Message 摂食嚥下機能によい影響をもたらす薬剤もある。 ACE阻害薬やドパミン産生亢進薬は,嚥下反射惹起・喀出の感度にかかわる サブスタンスPの濃度を高める。 薬が開発される主目的は,対象となる疾病を治療したり,対象となる状態を改善することにあります。 しかしほとんどの薬剤は主目的以外の作用を示し,それを副作用と総称します。 前回は摂食嚥下機能に悪影響を及ぼす可能性のある薬剤について述べましたが, 薬剤の副作用には悪いものだけではなく, よい影響をもたらす可能性がある薬 もあります。 この項では副作用が摂食嚥下機能にとってよい面をもつ薬剤を紹介します。 サブスタンスPの役割 誤嚥性肺炎の予防や発症に関連する神経伝達物質として, サブスタンスP...
3月23日読了時間: 5分


誤嚥性肺炎を科学する56~▶ 鎮静作用や摂食嚥下運動が緩慢になる副作用をもつ薬剤がある。不眠症治療薬、筋弛緩作用をもつ薬(抗てんかん薬・抗精神病薬)、制酸薬などを内服している場合は注意しよう
🦷 口腔ケア・嚥下リハビリ専門ブログ 第8章 ③ 薬剤 | 3つの工夫 悪影響を及ぼす可能性のある薬(2)その他 鎮静・筋弛緩・制 酸薬が嚥下機能と誤嚥リスクに与える影響を正しく理解しよう # 不眠症治療薬# 筋弛緩作用# 制酸薬# 誤嚥性肺炎# 嚥下障害 # ポリファーマシー# 抗てんかん薬# 抗精神病薬# PPI# H₂RA 📅 2025年📖 口腔ケア・嚥下リハビリ🏷️ 薬剤・誤嚥・高齢者ケア Message ▶ 鎮静作用や摂食嚥下運動が緩慢になる副作用をもつ薬剤がある。不眠症治療薬、筋弛緩作用をもつ薬(抗てんかん薬・抗精神病薬)、制酸薬などを内服している場合は注意しよう 唾液を減少させ口腔衛生を悪くする可能性がある薬剤については前項で述べました(90〜91ページ)。それ以外で配慮が必要なものには、①不眠症治療薬、②筋弛緩作用をもつ薬、③制酸薬などがあります。 必ずしも減薬や休薬が必要というわけではありませんが、 ポリファーマシー(多剤併用による有害事象) につながることもありますので、担当医や薬剤師と常に相談することが大切です。 不
3月22日読了時間: 3分


誤嚥性肺炎を科学する55~抗コリン作用をもつ薬剤や利尿薬は、唾液を減少させ口腔衛生を悪化させる可能性がある。減薬を検討し、難しい場合は機能的口腔ケアや口腔内保湿を行おう
🦷 口腔ケア・嚥下リハビリ専門ブログ 第8章 ③ 薬剤 | 3つの工夫 悪 影響を及ぼす可能性のある薬(1)唾液編 唾液を減少させ、口腔衛生を悪化させるリスクのある薬剤を正しく理解しよう # 唾液分泌# 口腔ケア# 抗コリン作用# 利尿薬 # 高齢者医療# 薬剤リスク# 口腔保湿# 減薬 📅 2025年📖 口腔ケア・嚥下リハビリ🏷️ 薬剤・唾液・高齢者ケア Message ▶ 抗コリン作用をもつ薬剤や利尿薬は、唾液を減少させ口腔衛生を悪化させる可能性がある。減薬を検討し、難しい場合は機能的口腔ケアや口腔内保湿を行おう 唾液はその方がもつ食べる機能を十分に発揮するために欠かすことができないものです。唾液の作用には、 抗菌作用・粘膜保護作用(湿潤作用)・自浄作用 といった感染防御にかかわる作用と、 潤滑作用 といった運動機能にかかわる作用があります。 つまり唾液が減少するような副作用のある薬剤は、このような唾液の作用を減弱させる可能性をもっています。口腔内が乾燥しやすい方で、唾液が減少する可能性のある内服薬を連日服用している場合は、 減薬でき
3月21日読了時間: 4分


誤嚥性肺炎を科学する54~薬剤の工夫──ポリファーマシーと副作用が摂食嚥下機能に与える影響を知る
#薬剤の工夫#ポリファーマシー #誤嚥性肺炎#摂食嚥下機能 #副作用 #高齢者医療 #CGA#薬剤師連携 #多職種連携#在宅ケア 薬剤の工夫──ポリファーマシーと副作用が摂食嚥下機能に与える影響を知る 第8章 3つの工夫 ③ 薬剤|p.88–89 Message 薬剤のなかには摂食嚥下機能に悪い影響を及ぼすものがある 高齢者はポリファーマシーになりがちなため、どのような薬を服用しているのかチェックしよう 直接的に誤嚥性肺炎を予防できる薬は現在のところ開発されていません。また、誤嚥性肺炎を直接治療する薬は感染症の治療に使われる抗菌薬だけです。摂食嚥下障害を治療できる薬も存在しません。しかし、摂食嚥下障害や誤嚥性肺炎には、 「薬剤の工夫(調整)」が1つのオプションとして有効な場合があります 。 ポリファーマシーとは 多剤併用による有害事象を ポリファーマシー とよびます。高齢者は併存疾患や疾病罹患率が高いためポリファーマシーになりがちです。さらに、加齢に伴う生理機能の低下や薬物分布の変化により、若年層の成人とは 薬の半減期が長くなる...
3月20日読了時間: 3分


誤嚥性肺炎を科学する53~頸部拘縮に対するアプローチ──予防・改善ケアと食事介助時の工夫
#頸部拘縮#頸部ポジショニング#頸部前屈位 #誤嚥予防#摂食嚥下障害 #頸部後屈 #拘縮予防 #食事介助 #寝たきり#在宅ケア 頸部拘縮に対するアプローチ──予防・改善ケアと食事介助時の工夫 Message 日ごろから頸部ポジショニングのケアと体幹・上肢の柔軟性を高め、頸部拘縮を予防しよう 頸部が拘縮気味で前屈位をとれない方の食事介助時は、スプーンを持っていない手を後頭部ではなく頭頂部に置き、開口時の頸部後屈を防ごう 神経難病終末期や重度の脳卒中後遺症など、中枢神経疾患を患う寝たきりの方の中には、 首が固くなかなか頸部前屈位をとれない 方もいらっしゃいます。頸椎を支持している組織や頸部筋群の柔軟性がなくなり、関節可動域が制限されている状態です。頸部前屈位が容易にとれないということは、 誤嚥や窒息リスクが高いことに直結します ので、拘縮に対して何らかのケアが必要です。 頸部後屈位になりやすいしくみ 頸椎の構造上、頸部は後屈(伸展)方向に曲がりやすくなっています。さらに、体幹や脊柱と頭部をつないでいる筋は背部に多く存在しています。自分で首を動かせない
3月19日読了時間: 4分


誤嚥性肺炎を科学する52~「軽くあごを引く」が飲み込みやすさと誤嚥しにくさを同時に叶える理由
#頸部前屈位#チンタック#ポジショニング #誤嚥予防#摂食嚥下障害#喉頭挙上 #嚥下メカニズム #誤嚥性肺炎 #在宅ケア#要介護高齢者 頸部前屈位──「軽くあごを引く」が飲み込みやすさと誤嚥しにくさを同時に叶える理由 Message ポジショニングの一環として、軽くあごを引いた頸部前屈位の姿勢をとろう 頸部前屈位には、①飲み込みやすくする、②誤嚥しにくくする、という2つの目的がある ポジショニングには首の姿勢を調整することも含まれています。 軽くあごを引いた頸部前屈位 とよばれる姿勢です。逆に、首のポジションを適切にとっていなければ、 飲み込みにくく誤嚥しやすい ということになります。 誤嚥性肺炎を予防するためだけでなく、 治療中にさらなる不要な誤嚥・窒息を引き起こさないためにも 、要介護者の首の姿勢には注意を払いましょう。 頸部前屈位の2つの目的 目的① 飲み込みやすくする 軽くあごを引くと首前面の皮膚と筋の張力が緩み、少しの力があれば喉頭を挙上して飲み込めるようになる。 目的② 誤嚥しにくくする 下咽頭のスペースが広がり、口腔から咽頭への通路
3月18日読了時間: 3分


誤嚥性肺炎を科学する51~要介護者の座り方──骨盤を立てた姿勢と「背抜き・尻抜き・足抜き」で誤嚥・褥瘡を防ぐ
#ポジショニング#要介護者の座り方#骨盤管理 #誤嚥予防#摂食嚥下障害 #ずっこけ座り #褥瘡予防#背抜き尻抜き足抜き #在宅ケア#介護技術 要介護者の座り方──骨盤を立てた姿勢と「背抜き・尻抜き・足抜き」で誤嚥・褥瘡を防ぐ Message 左右の坐骨と尾骨の3点で座り、骨盤が立った状態になるように姿勢調整しよう 着衣の乱れ・たわみが姿勢の崩れにつながるため、「背抜き」「尻抜き」「足抜き」を行おう 座り方には、①ベッド上で座る場合、②椅子・車いすに座る場合、の2パターンがありますが、基本となる考え方は同じです。ベッド上では下肢の位置が高くなりやすく、 膝の下にクッションを詰め込みすぎると股関節が屈曲し腹圧が上がりますので注意 してください。 骨盤が立っているか ベッド上で食事をとる方には、自分で体位を変換できない方が多く、 褥瘡発生のリスクも高い と考えられます。まず「骨盤がずっこけていないか(仙骨で体重を一番支えていないか)」「圧の左右差がないか」をチェックします。 ◎ 安定した座位 坐骨(骨盤最下部の骨、左右にある)と尾骨の 3点で座る...
3月17日読了時間: 3分


誤嚥性肺炎を科学する50~ポジショニングの工夫──安全な嚥下姿勢と日中離床で誤嚥リスクを下げる
#ポジショニング#摂食嚥下障害#誤嚥性肺炎 #日中離床#廃用症候群予防 #頸部前屈位#リクライニング #日内リズム #在宅ケア#要介護高齢者 ポジショニングの工夫──安全な嚥下姿勢と日中離床で誤嚥リスクを下げる Message ポジショニング(座り方、リクライニング、頸部前屈位)をケアして、飲み込みに安全な姿勢をつくろう ポジショニングケア・日中離床に取り組んで、筋萎縮や廃用症候群の予防、日内リズムの乱れを予防しよう 「摂食嚥下障害の方のポジショニングは重要だ」とよく聞きます。ポジショニング= 姿勢調整 であり、食べるときに必要な3種類の姿勢調整(座り方・リクライニング・頸部前屈位)が含まれます。また、 食事場面に限らず日中も同様に配慮が必要 です。 ポジショニングケアの3つの目的 🍚 食物・唾液を飲み込む最も安全な姿勢をとる 💪 臥床に伴う筋萎縮・廃用症候群を最小限にする 🌤️ 臥床に伴う日内リズムの乱れを予防する 特に、自分で臥床した状態から起き上がることができない要介護高齢者へのポジショニングケアは、 ケア提供者が計画しないと実施でき
3月16日読了時間: 3分
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