誤嚥性肺炎を科学する58~ケア提供者は高い食事介助技術を身につけよう 高い食事技術には、① 食事中の誤嚥リスク最小化(安全性確保)、② 摂食量増加(効率性向上)、③ 食事動作機能の維持・向上(セルフケア拡大)、という効果がある
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第9章 | 誤嚥リスクを最小限にする食事介助技術
食事介助技術
ケア提供者が高い食事介助技術を身につけることで、患者さんの食べる力を守り、QOL を高める
#食事介助#誤嚥予防#摂食嚥下#リハビリテーション#看護技術#介護
カテゴリ:看護・介護技術対象:ケア提供者・看護師・介護士レベル:実践向け
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ケア提供者は高い食事介助技術を身につけよう
高い食事技術には、① 食事中の誤嚥リスク最小化(安全性確保)、② 摂食量増加(効率性向上)、③ 食事動作機能の維持・向上(セルフケア拡大)、という効果がある
自分で食事ができないような障害をもつ方へは、ケア提供者が食べるための介助を提供する必要があります。高い食事介助技術がもたらす効果はいくつかあります。① 食事中の誤嚥リスクを最小限にできる、② 運動効率が高いため摂食量が増える、③ セルフケアの拡大を意識することで、食事動作機能を維持・向上させる、という効果があげられます。
①誤嚥リスク最小化安全性確保
②摂食量増加効率性向上
③食事動作機能の維持・向上セルフケア拡大につながる
SECTION 01
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誤嚥リスク最小化(安全性確保)
食事場面の支援技術は、食物誤嚥とそれに伴う唾液誤嚥の管理という意味でとても重要な技術です。ほかのケアが十分にできていたとしても、大量に食物・唾液を誤嚥させてしまっては誤嚥性肺炎のリスクは高くなります。誤嚥性肺炎治療中に不適切な食事介助がされると、肺炎がさらに悪化する、またはなかなか治らないといったことにつながります。
食事介助の「ウデ」がよければ、誤嚥量が減り、誤嚥性肺炎を未然に防ぐことができるでしょう。また、誤嚥性肺炎治療中にも誤嚥量を最小限にすることで、摂食機能低下を防ぐリハビリテーション(摂食機能療法)が進みやすくなります。
SECTION 02
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摂食量増加(効率性向上)
食事介助技術は誤嚥リスク軽減のほかに摂食量増加という効果が期待できます。効率のよい摂食嚥下運動と食事ペースを誘導したりコントロールしたりすることで、患者さんが無駄に疲労しなくなり、摂食量が増大します。摂食量の増大は水分・栄養管理に直結しますし、満腹感を得ることで QOL を高めます。
水分・栄養管理が食事場面で完結、またはおおむね確保できれば、点滴や人工的栄養が不要になるかもしれません。誤嚥性肺炎治療中の方だと炎症反応の改善を待って即退院ができるわけですから、退院支援に必要なスキルともいえるでしょう。
SECTION 03
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食事動作機能の維持・向上(セルフケア拡大)
食事介助技術のなかにはセルフケア拡大というコンセプトも含まれます。自分でできる動作を妨げることなく援助することで、食べることに必要な ADL を維持できます。その動作を続けて、ほかのケアを含め包括的に支援することで ADL が向上していくこともあります。
📋 まとめ:高い食事介助技術がもたらす3つの効果
食事中の誤嚥リスクを最小化し、誤嚥性肺炎を予防・重症化防止につなげる
効率的な摂食嚥下を誘導し、摂食量を増大させて栄養・水分管理を支援する
患者の残存機能を活かして ADL を維持・向上させ、セルフケアを拡大する
高い技術は座学と実習の両輪で習得することが重要
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