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逗子、葉山、鎌倉、横須賀、横浜市金沢区の在宅医療

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パーキンソン病を科学する21~セロトニン神経がドパミンを代償する?
〜ウェアリングオフの“裏側”で起きていること〜 パーキンソン病が進行すると、脳内のドパミン神経細胞(黒質線条体ドパミン系)は徐々に減少していきます。 その代償として、 セロトニン神経(ラペ核由来)がドパミンを代わりに放出 するというメカニズムが働くことがわかってきました。...
6月12日読了時間: 2分


創傷ケア(スキン テア、褥瘡、下肢潰瘍)を科学する③~スキンテア予防の基本とケア用品の選び方
スキンテア(皮膚裂傷) は、高齢者や皮膚がもろくなった方に多く見られる皮膚損傷の一つ。摩擦やずれといった外力によって、皮膚が裂けるように傷ついてしまいます。 スキンテアを防ぐには、以下の3つの視点が重要です。 ✅ 1. 健やかな皮膚を保つには?...
6月11日読了時間: 3分
経皮吸収型NSAIDs「ジクトルテープ」とは?在宅医療での活用ポイント
ジクトルテープ75mgは、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)である ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン®︎)を有効成分とする経皮吸収型の貼付薬 です。 ❖ ロコアテープとの違いは? 一般的にNSAIDsの貼付薬としては「ロコアテープ」がよく知られていますが、両者には明...
6月10日読了時間: 3分


パーキンソン病を科学する19②~ドパ製剤の効きが「短くなる」理由とは?
〜吸収は同じでも、治療はどんどん難しくなる〜 パーキンソン病の治療において欠かせない**ドーパミン製剤(L-ドパ)**ですが、病状が進行するにつれて「 薬の効きがすぐ切れてしまう 」といった現象が目立つようになります。 その代表が「 ウェアリング・オフ現象 」です。 🧪...
6月10日読了時間: 2分


在宅医療における「体重測定」の意義とは?
在宅医療の現場で、私たちがとても大切にしているのが 定期的な体重測定 です。特別な機器がなくても、立てる方であれば簡単に実施でき、 体重の経時的な変化から多くの健康サインを読み取ることができます 。 🟡 体重が減っている場合には? 老衰の進行 の一環であることがあります。...
6月9日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する19~ドパ製剤が「効かなくなる」理由とは? 〜ウェアリング・オフ現象の正体〜
パーキンソン病治療の中心を担う ドーパ(L-ドパ)製剤 。 この薬には「よく効く」という強みがある一方で、 長期投与による“効かなくなる”問題 が避けられません。 ドーパミン製剤の特性とは? 治療初期は、誰にでも一定の効果が期待でき、血中濃度も安定しやすいため、コントロール...
6月9日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する18~パーキンソン病治療の「3つの段階」と在宅医療の役割
パーキンソン病の治療は、その進行に応じておおまかに 3つの時期 に分類できます。 🟢 第1段階:「誰でも治療可能な時期」 ドーパミン補充療法がよく効き、薬の調整も比較的シンプル。通院や日常生活も問題なく、自立が保たれている状態です。 🟡...
6月8日読了時間: 2分


「歩ける喜び」をもう一度──慢性疼痛とオピオイド治療の再考
私が脳神経外科医として勤務していた頃、主に扱っていたのは脳の血管障害──くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞といった疾患でした。加えて、脊椎外科をサブスペシャルティとして手がけ、脊椎外科技術認定医の資格も取得しています。 しかし、在宅医療に携わるようになって特に難しさを感じている...
6月5日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する15②~💊ドパミン製剤が分解される前に——“助ける薬”の存在
パーキンソン病の治療で用いられる L-ドパ(レボドパ)は、脳に届いてはじめて効果を発揮する薬です。しかし、L-ドパは腸から吸収されたあと、脳に届く前の血管内(末梢)で分解されてしまう という性質があります。 そのため、L-ドパの**効果を最大限に引き出すために欠かせないのが...
6月5日読了時間: 2分


高齢者に多い「偽痛風」ってどんな病気?
皆さんは「 偽痛風(ぎつうふう) 」という病気をご存じでしょうか? これは、「ピロリン酸カルシウム結晶」が関節内に沈着して起こる、 結晶性関節炎 の一種です。名前に“痛風”とありますが、尿酸が原因の本当の痛風とは別の病気です。 偽痛風は高齢者に多い疾患です 偽痛風の発症は、...
6月2日読了時間: 3分


パーキンソン病を科学する14①~💊ドパミン製剤の“やっかいな性質”とは?
パーキンソン病治療において、**L-ドパ(レボドパ)**は非常に重要な薬剤です。しかしながら、**使いこなすには「癖の強い薬」**でもあります。 🚧 ドパミン製剤の吸収には「大きなハードル」がある L-ドパは**「空腸(小腸の一部)」でしか吸収されない**という特徴があり...
6月2日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する13~ドパミン製剤は「病気の進行」には関与しない?けれど…
パーキンソン病の運動症状に対し、長年「L-ドパ(レボドパ)」が中心的に用いられてきました。 一方、 近年の研究では、L-ドパが病気の進行そのものを遅らせるわけではない 可能性も示唆されています。つまり「毒にも薬にもならない」とする立場もあるのです(下記グラフ参照)。...
6月1日読了時間: 2分


【冬の入浴事故にご注意】高齢者が“お風呂で突然死”するメカニズムとその予防法
冬になると、高齢者が 入浴中に突然亡くなる事故 が全国的に多発します。今回はそのメカニズムと、私たちができる予防策について、わかりやすく解説します。 🧠 なぜ“入浴中の突然死”が起きるのか? 寒い脱衣所や浴室に入ると、 体が冷えて血管がギュッと収縮し、血圧が急上昇...
5月31日読了時間: 3分


「むくみ」の原因、薬のせいかもしれません
~下腿浮腫を引き起こす意外な処方薬とは~ むくみ(浮腫)は、 心不全・腎不全・低栄養 などの内科的な原因で起こることが多いですが、実は 整形外科などで処方される一部の薬 が関与していることもあります。 今回は、在宅診療の現場でもよく見かける「 薬によるむくみ...
5月30日読了時間: 2分


在宅医療で見逃せない「腸閉塞」——超音波での見極めポイントとは?
在宅診療では、腸閉塞の見逃しは命に関わる重大な事態に繋がる可能性があります。だからこそ、私たち在宅医にとって、この病態の早期発見は非常に重要です。 幸い、腸閉塞は 超音波検査 で比較的容易に見つけることができます。以下が、その代表的な所見です。 腸管の拡張...
5月29日読了時間: 1分


尿バッグが紫色に!? ―「パープルバッグ症候群」とは?
在宅医療の現場で、尿道カテーテルを長期間使用している患者さんから、「尿のバッグが紫色なんですが、大丈夫ですか?」というご相談を受けることがあります。 これは**「紫色尿バッグ症候群(Purple Urine Bag Syndrome)」...
5月26日読了時間: 2分


在宅医療における「プラリア®(デノスマブ)」使用の是非について
骨粗鬆症の新しい治療薬として注目されている「プラリア®(一般名:デノスマブ)」。 RANKLというタンパク質の働きを抑えることで破骨細胞の活性化を防ぎ、骨の吸収を抑える仕組みを持つ薬です。半年に1回の皮下注射で済むという手軽さもあり、骨粗鬆症治療ガイドラインでも高く評価(推...
5月25日読了時間: 3分


パーキンソン病を科学する6②~αシヌクレイン仮説とプリオン病の共通点
神経難病の新たな理解に向けて パーキンソン病やレビー小体型認知症と深く関わるとされる「αシヌクレイン」。このタンパク質が、ある意味で“感染性”を持つかのように脳内を伝搬していくことが、近年の動物実験で明らかになっています。...
5月25日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する6-①~タンパク質の品質管理と「異常αシヌクレイン仮説」
神経難病、特に パーキンソン病やレビー小体型認知症 に深く関わるのが、 αシヌクレイン というタンパク質です。近年、このタンパク質が**「異常プリオンのように振る舞う」**という研究報告が相次いでおり、これを「 レビー小体αシヌクレイン仮説 」と呼びます。 つまり、...
5月24日読了時間: 2分


「われに自由を与えよ、さもなくば死を」——高齢者の“歩く自由”について考える
Give me liberty, or give me death !(われに自由を与えよ、しからずんば死を)この言葉は、アメリカ独立戦争の火蓋が切られる直前、ヴァージニア植民地協議会でパトリック・ヘンリーが叫んだ歴史的な名言です。...
5月23日読了時間: 3分
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