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パーキンソン病を科学する42~パーキンソニズムをきたす「パーキンソン+症候群」とは?

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 7 日前
  • 読了時間: 2分

「パーキンソン症候群」とは、手のふるえ・動作緩慢・筋固縮・姿勢反射障害など、パーキンソン病に似た症状を呈する状態の総称です。

その中でも、**「パーキンソン+(プラス)症候群」**と呼ばれる病気群は、パーキンソン病とは異なる神経変性疾患が含まれており、より進行が早く、治療反応も異なることが知られています。

✅ 主な「パーキンソン+症候群」

以下のような疾患が該当します:

疾患名

特徴的な症状や所見

🌀 多系統萎縮症(MSA)

小脳失調・自律神経障害(立ちくらみ、排尿障害など)

🧭 進行性核上性麻痺(PSP)

初期からの転倒、上方視の障害、認知機能の低下

🧠 大脳皮質基底核変性症(CBD)

片側の筋固縮やジストニア、肢節運動失行、異常な感覚運動現象

🧩 レビー小体型認知症(DLB)

認知機能の変動、幻視、REM睡眠行動障害、パーキンソニズム

これらの疾患は、L-DOPA(レボドパ)への反応が乏しいことが多く、症状に応じた支持療法・多職種連携が重要になります。

🏠 神経難病にも対応する在宅医療

さくら在宅クリニックでは、下記のような神経変性疾患にも在宅で対応しております:

  • パーキンソン病

  • 多系統萎縮症(MSA)

  • 進行性核上性麻痺(PSP)

  • 大脳皮質基底核変性症(CBD)

  • レビー小体型認知症(DLB)

💡 治療バランスの工夫・介護者支援・訪問看護との連携など、疾患に合わせた支援体制を整えています。

🎥 YouTubeでも学べます!

当院のYouTubeチャンネルでは、神経疾患や在宅医療の基礎から実際のケアの工夫まで、医師が分かりやすく解説しています。

詳しくはこちら

 
 
 

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