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逗子、葉山、鎌倉、横須賀、横浜市金沢区の在宅医療

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宇井睦人先生より、改訂4版『緩和ケア ポケットマニュアル』をご謹呈いただきました
尊敬する宇井睦人先生より、改訂4版『緩和ケア ポケットマニュアル』をご謹呈いただきました 拝読して、思わずAmazonのレビューまで書いてしまいました(笑) ポケットに入るコンパクトさなのに、緩和ケアの現場で本当に必要な知識がぎっしり凝縮されています。 オールカラーでビジュアルも見やすく、病棟・外来・在宅と、あらゆる場面で即使える構成になっているのが秀逸です。 「現場で使える新定番!」というキャッチコピーに偽りなし。 緩和ケアに関わるすべての医療者に、自信を持ってお勧めできる一冊です 宇井先生、素晴らしいご著書をありがとうございました #緩和ケア #ポケットマニュアル #宇井睦人 #南山堂 #緩和医療 #在宅医療
5月5日読了時間: 1分


在宅酸素療法を科学する18~
在宅酸素療法(HOT:Home Oxygen Therapy)では、酸素供給装置から患者さんに酸素を届けるための「供給デバイス」が必要です。鼻カニューレ・マスクをはじめ、さまざまな種類があります。本記事では、各デバイスの特徴・利点・欠点をわかりやすく解説します。 ① 鼻カニューレ(ナザルカニューレ) 鼻カニューレ(nasal cannula)は、外鼻孔に装着する最も標準的なデバイスです。抗アレルギー性素材(主にポリ塩化ビニル)製で、使い捨てタイプが一般的です。耳にかけてチューブを固定し、手軽に装着できます。 眼鏡型酸素カニューレ 眼鏡のフレームに組み込まれたカニューレで、片方の鼻孔のみに供給するものと両方の鼻孔に供給できるものの2種類があります。外観を気にする患者さんに好評で、度入りレンズへの交換も可能です。 ② リザーバー付き鼻カニューレ(オキシマイザー®) リザーバー付きカニューレは、鼻孔の手前にリザーバー(酸素を溜めるバッグ)が設けられており、吸気の陰圧に反応して多くの酸素を一度に吸入できる仕組みです。鼻孔すぐ手前のタイプと、胸にペンダント
4月23日読了時間: 4分


認知症について家族へ向けて12~「音が遮れない、集中できない」それは脳の注意機能の障害かもしれません
さくら在宅クリニック 神奈川県逗子市・在宅医療・訪問診療 診療のご相談 ▾ 認知症・脳の健康 「音が遮れない、集中できない」それは脳の 注意機能の障害 かもしれません #タグ #在宅医療#認知症#逗子市 #訪問診療#注意機能障害#感覚過敏#脳の健康#カクテルパーティー効果#生活の困りごと#さくら在宅クリニック 賑やかな場所での会話が聞き取れない、救急車のサイレンが気になって話に集中できない、複数のことを同時にこなせない……。そんな「困りごと」は、脳の 注意機能の障害 が原因かもしれません。このブログでは、認知症や脳機能の低下に伴う具体的な症状と、その背景にある仕組みを分かりやすく解説します。 「カクテルパーティー効果」が失われるとき 「カクテルパーティー効果」という言葉をご存知でしょうか。騒がしいパーティーのような環境でも、遠くの人の会話に自分の名前が出ると妙に聞こえる——そんな脳の働きのことです。 人には本来、 自分が必要な情報に特別な注意を向けて集中する能力 が備わっています。しかし、認知症などによってこの機能が損なわれると、不要な声や音もす
4月17日読了時間: 4分


認知症について家族へ向けて11~認知症と「道に迷う」——空間認識の障害を知ることが、支援の第一歩
認知症と「道に迷う」——空間認識の障害を知ることが、支援の第一歩 2025年在宅医療コラム認知症ケア 「いつも通っている道なのに、突然わからなくなってしまった」——認知症のある方が感じる"迷子感"は、単なるうっかりではありません。空間認識に関わる脳の機能障害が、その背景にあります。 地図が読めなくなる、とはどういうことか 私たちは普段、「あちらに5分歩いたあたり」という感覚で現在地と目的地の位置関係を大まかに把握しながら移動しています。しかし、認知症が進むと方向・距離・奥行きの感覚に障害が生じ、この空間的な把握が難しくなります。 地図(二次元の平面情報)を見ながら、目の前の三次元の空間と照らし合わせる——これは実は高度な認知機能を必要とします。「↑が天井を指している」としか思えなくなったり、地図上の自分の現在地がわからなくなったりするのは、この機能が低下しているサインです。 いつもの道で迷ってしまう5つの理由 方向感覚の喪失 前後左右・東西南北の感覚が失われ、現在地と目的地の位置関係を把握できなくなる。 空間のイメージ困難 「次の角を右」と言われ
4月16日読了時間: 3分


在宅医療を科学する76~
精神症状に使える漢方処方4選——焦燥・不安・不眠・興奮別に解説 終末期や在宅療養中に現れる焦燥感・不安・落ち込み・興奮といった精神症状。抗精神病薬への抵抗がある場合、漢方薬が有力な選択肢になります。今回は代表的な4処方を症状別に整理します。 症状別・代表的な漢方処方4選 漢方 vs 抗精神病薬——使い分けのポイント まとめ 精神症状への漢方処方は、 症状のパターンと患者さんの体質(証) に合わせて選ぶことが大切です。「焦燥・喉の詰まり感→半夏厚湯」「女性の不安・めまい→加味逍遥散」「落ち込み・不眠→加味帰脾湯」「興奮・不穏・認知症→抑肝散」という大まかな目安を覚えておくと、在宅や緩和ケアの現場でも活用しやすくなります。 患者さんの状態・ご希望・ご家族の意向をふまえながら、最適な処方を一緒に考えていきましょう。 本記事はさくら在宅クリニックの医療スライドをもとに作成しています。個別の処方については必ず担当医・薬剤師にご相談ください。 タグ #漢方#精神症状#半夏厚湯#加味逍遥散#加味帰脾湯#抑肝散#緩和ケア #在宅医療#焦燥感#不安#不眠#認知症#
4月16日読了時間: 1分


認知症について家族へ向けて10~「服が着られない」は怠けじゃない——認知症が起こす"意思と身体のズレ"とは
さくら在宅クリニック|逗子市 「服が着られない」は怠けじゃない——認知症が起こす"意思と身体のズレ"とは 在宅医療 · 認知症ケア · 逗子市 #在宅医療#認知症#さくら在宅クリニック#逗子市 #着替え介助#着衣失行#身体地図#距離感 #介護のヒント#日常動作#認知機能#在宅ケア#家族介護#空間認識 はじめに 「着替えを嫌がる」「同じ服ばかり着たがる」「コップを口元でこぼす」——認知症のある方の日常でよく見られるこれらの行動、実は 意思や記憶の問題ではなく、身体の動かし方そのものがわからなくなる ことが原因のひとつです。 今回は、認知症が引き起こす「意思と身体の動きのズレ」について、具体的な症状と在宅での工夫をご紹介します。 代表的な心身機能障害(3タイプ) 心身機能障害 29 対象物との距離を正確に把握できない コップをつかもうとしてもうまくつかめない。洗濯物をハンガーに通せない。前の車との距離がわからず接近してしまう。 心身機能障害 30 モノや空間の奥行きの存在を認識できない 鍵穴に鍵が刺さらない。財布からお釣りが出せない。かばんの中に物
4月15日読了時間: 3分


在宅医療を科学する75~食後不快感による摂取量低下 ──食後発汗・動悸から自律神経機能異常を疑い、加味逍遥散で劇的改善した症例
#食後不快感 #摂取量低下 #加味逍遥散 #自律神経 #食後発汗 #在宅医療 #漢方治療 #食欲不振 #更年期症状 #さくら在宅クリニック 食後不快感による摂取量低下 ──食後発汗・動悸から自律神経機能異常を疑い、加味逍遥散で劇的改善した症例 摂取量低下への影響 食事のたびに不快な発汗・動悸が生じることで、患者は食事行為そのものを回避・制限するようになり、結果として摂取量の著明な低下につながりました。在宅療養においては、このような「食べることへの恐怖感・不快感」が栄養状態の悪化を招くケースが少なくありません。 治療と経過 治療 加味逍遥散 を投与したところ、食欲は劇的に回復。最終的には自身でカップラーメンを間食するまでの改善となった。 加味逍遥散は気滞・血虚・肝鬱に用いられる漢方薬で、自律神経の調整作用や更年期症状への効果が知られています。本症例では食後の自律神経症状(発汗・動悸)を改善することで、食事への不快感が解消され、摂取量の回復に至ったと考えられます。
4月14日読了時間: 1分


認知症について家族へ向けて9~「今日、何曜日だっけ?」——認知症がもたらす時間感覚のズレとは
「今日、何曜日だっけ?」——認知症がもたらす時間感覚のズレとは #在宅医療#認知症#さくら在宅クリニック#逗子市 #時間感覚#体内時計#介護#在宅ケア#認知症ケア#家族介護#コンロ消し忘れ#生活の困りごと はじめに 飛行機で海外旅行に出かけたとき、「時差ボケ」でつらくなった経験はありませんか?あれは「体内時計」と「実際の時間」のズレです。実は、認知症のある方は毎日のようにこれに近い状態が続いています。 「今日が何曜日かわからない」「朝なのか夜なのかわからない」——こうした症状は認知症の中核的な困りごとのひとつ。今回は、 時間感覚のズレ がなぜ起こるのか、そして在宅でどのように支えられるかをご紹介します。 代表的な症状 心身機能障害 25 時間経過の感覚が乱れる・失われる パスタを茹でていたつもりが焦がしてしまう。電車に乗っている時間が長すぎるように感じる。「久しぶり」という感覚がなくなる。 心身機能障害 26 24時間の時間感覚が失われる 朝・昼・晩のどの時間帯かわからず、食事のタイミングが乱れる。夜に目が冴えて眠れなくなる。 心身機能障害 27
4月14日読了時間: 3分


在宅酸素療法を科学する5~COPDの息切れに酸素療法は効くのか?エビデンスが示す複雑な現実と個別化アプローチの重要性
COPDの 息切れ に酸素療法は効くのか?エビデンスが示す複雑な現実と 個別化アプローチ の重要性— さくら在宅クリニックの視点から 息切れと低酸素血症は必ずしも一致しない。酸素が息切れに効く人・効かない人がいる理由と、在宅での個別評価の実践をエビデンスをもとに解説します。 「在宅酸素をつけているのに息が苦しい」「酸素なしでも息苦しさが変わらない」—— さくら在宅クリニック(逗子市)の訪問診療でもよく聞かれる声です。実は、 息切れは必ずしも安静時・労作時の低酸素血症と関連しない ことが研究で示されています。本記事では、COPDの息切れの発生機序と、酸素療法の息切れへの効果を最新エビデンスをもとに解説します。 💨 COPDにおける息切れの発生機序 息切れの発生機序は非常に複雑で、低酸素血症だけで説明することはできません。BorgスケールによるCOPD患者の息切れには、 呼気終末肺容量(EELV) と 吸気努力 との間にそれぞれ強い相関関係が認められています(r=0.86, 0.69, 0.78 いずれもp<0.001)。 COPDにおける息切れの
4月10日読了時間: 6分


在宅酸素療法を科学する4~COPDのヘマトクリット値と生存率の関係貧血・多血症どちらが問題か?
#在宅医療#ヘマトクリット#COPD #貧血#多血症#LTOT#慢性腎臓病#逗子市#ヘモグロビン COPDの ヘマトクリット値 と生存率の関係 貧血・多血症 どちらが問題か?LTOTによるヘモグロビン正常化の効果— さくら在宅クリニックの視点から 多血症=悪、貧血=問題なし、というイメージは正しいのか?COPD患者さんのヘマトクリット値・ヘモグロビン値と生存率の関係を最新エビデンスで解説します。 さくら在宅クリニック📍 逗子市・葉山町・鎌倉市 COPD患者さんのヘマトクリット値(Ht)は、 赤血球産生の増加(低酸素血症の代償) と 赤血球産生の低下(合併症・慢性炎症) という相反する力のバランスで決まります。さくら在宅クリニック(逗子市)では、在宅酸素療法(HOT/LTOT)を行うCOPD患者さんの貧血・多血症にも注意を払い、包括的な管理を行っています。 🩸 ヘマトクリット値を決める2つの力 COPDにおけるヘマトクリット値の上昇・低下は、以下の2つの方向性の相互作用によって決まります。酸素療法は、この両方の方向に効果を持つと考えられています
4月9日読了時間: 6分


在宅医療を科学する72~
#在宅医療#パーキンソン病#ヴィアレブ#持続皮下注入#wearing-off#さくら在宅クリニック#逗子市#神奈川 ヴィアレブとは?在宅でできるパーキンソン病の「最終治療ライン」 内服薬だけでは「動きの波」が抑えられなくなってきた…そんな患者さんとご家族に、在宅でも選択できる新しい選択肢があります。それが ヴィアレブ(levodopa+carbidopa配合製剤) の持続皮下注入療法です。 ヴィアレブとは レボドパ+カルビドパを組み合わせた配合製剤を、小型のポンプで24時間または日中だけ継続的に皮下投与する治療法です。 投与方法 持続皮下注入 投与時間 24時間 or 日中のみ 主な目的 wearing-off / on-off の改善 在宅対応 可能(管理サポートあり) なぜ持続投与が必要なのか パーキンソン病が進行すると、内服薬の効果が時間とともにムラになる「wearing-off(ウェアリングオフ)」や、予測できないタイミングで動けなくなる「on-off現象」が起こりやすくなります。持続皮下注入で薬を一定濃度で体内に届けることで、こうした動
4月9日読了時間: 2分


在宅医療を科学する71~デュオドーパポンプを使う前に知っておきたい4つの注意点
デュオドーパポンプを使う前に知っておきたい4つの注意点 タグ: #在宅医療 #さくら在宅クリニック #逗子市 #パーキンソン病 #デュオドーパ #訪問看護 #神経難病 デュオドーパポンプは、進行期パーキンソン病における 運動症状の安定化に非常に有効 な治療法です。経腸栄養チューブを通じてレボドパ・カルビドパ製剤を直接腸内に持続投与することで、内服薬では得にくい安定した血中濃度を維持できます。 一方で、在宅で長期にわたって使用するためには、事前にしっかりと把握しておくべき注意点があります。さくら在宅クリニックでは、患者さんご本人・ご家族・医療チームが連携して安心して治療を継続できるよう、以下の4点をていねいにご説明しています。 ① 薬剤投与に伴う副作用 デュオドーパは有効な薬剤である反面、さまざまな副作用が生じることがあります。 ジスキネジア(不随意運動) :投与量の調整が重要です 悪心・嘔吐・下痢・体重減少 :消化器症状に注意が必要です 低血圧(起立性低血圧) :転倒リスクにつながるため、日常動作の工夫が大切です 末梢神経障害...
4月8日読了時間: 3分


在宅酸素療法を科学する3~慢性低酸素血症を伴うCOPD患者さんにとって、肺高血圧症の合併は死亡率・再入院リスクを大きく高める重要な合併症です。
#在宅医療#肺循環#肺高血圧症 #COPD#LTOT#酸素療法#逗子市#肺動脈圧#右心不全 COPDと 肺高血圧症 — 酸素療法が 肺循環 に与える影響突然の酸素中止が招くリスクとは?— さくら在宅クリニックの視点から 長期酸素療法(LTOT)による肺動脈圧の変化・酸素中止の危険性を最新研究をもとに解説。在宅でのHOT管理に役立つ実践的ポイントもご紹介します。 📅 2025年4月🏥 さくら在宅クリニック📍 逗子市・葉山町・鎌倉市 慢性低酸素血症を伴うCOPD患者さんにとって、 肺高血圧症の合併 は死亡率・再入院リスクを大きく高める重要な合併症です。さくら在宅クリニック(逗子市)では在宅酸素療法(HOT)を行う患者さんの肺循環系の変化を踏まえ、適切な管理を実践しています。本記事では、酸素療法が肺循環に与える効果と、突然の酸素中止が引き起こすリスクを解説します。 🫀 肺高血圧症の合併 — COPDの隠れた合併症 慢性低酸素血症や重症のCOPDにおいて、肺高血圧症はよくみられる合併症です。肺高血圧症の合併は、 気流制限の度合いとは独立した...
4月8日読了時間: 5分


在宅医療を科学する70~パーキンソン病の症状安定化と在宅での管理について
パーキンソン病の 症状安定化 と在宅での管理について 「病院に何度も入院せず、自宅で穏やかに過ごしたい」——そんな願いに応える在宅管理の最新アプローチをご紹介します。 📅 2025年🏥 さくら在宅クリニック📍 逗子市・葉山町エリア対応 #在宅医療#パーキンソン病 #さくら在宅クリニック#逗子市#訪問診療#ウェアリングオフ#ジスキネジア#神経難病 🌿 はじめに パーキンソン病は、脳内のドーパミンが減少することで、ふるえ・こわばり・動作の緩慢さなどが現れる神経変性疾患です。薬による治療が中心となりますが、病状が進行するにつれて薬の効き目が一定せず、 「オン・オフ現象」 や 「ウェアリングオフ」 と呼ばれる問題が生じてきます。 こうした複雑な症状の管理を、入院に頼らずに 在宅で継続する ことは可能なのでしょうか。今回は、症状コントロールの安定化と在宅管理の視点からお伝えします。 💊 症状コントロールの安定化 オン・オフ現象・ウェアリングオフとは 内服薬(レボドパなど)は、飲んでから血中濃度が上がると症状が和らぐ「オン」の状態になりますが、濃度
4月7日読了時間: 4分


在宅酸素療法を科学する2~在宅酸素療法(HOT/LTOT)を受けている患者さんから、「毎日何時間つければいいの?」「軽い場合でも必要?」という質問をよくいただきます。
🌸 さくら在宅クリニック|逗子市 #在宅医療#LTOT#在宅酸素療法 #COPD#生命予後#低酸素血症#逗子市#MRC#NOTT#LOTT 長期酸素療法(LTOT) は生命予後を改善するか?重症〜軽症COPDへの最新エビデンス— さくら在宅クリニックの視点から MRC試験・NOTT・LOTT試験など主要臨床研究をわかりやすく解説。在宅酸素療法の適切な適応・投与時間の考え方を整理します。 📅 2025年4月🏥 さくら在宅クリニック📍 逗子市・葉山町・鎌倉市 在宅酸素療法(HOT/LTOT)を受けている患者さんから、「毎日何時間つければいいの?」「軽い場合でも必要?」という質問をよくいただきます。さくら在宅クリニック(逗子市)では、最新のエビデンスに基づき、患者さんの状態に合った酸素療法の処方を行っています。本記事では、重要な臨床試験の結果をわかりやすく解説します。 🔬 重症低酸素血症とLTOT — 2つの歴史的試験 慢性の低酸素血症に肺性心の合併が生じると予後が非常に不良(死亡率30〜100%)であることが知られていました。1970年代後
4月7日読了時間: 5分


在宅医療を科学する69~デュオドーパポンプとは?進行期パーキンソン病の新しい治療選択肢
デュオドーパポンプとは?進行期パーキンソン病の新しい治療選択肢 #パーキンソン病 #デュオドーパ #神経内科 #在宅医療 #薬物療法 #レボドパ #QOL改善 #持続投与 パーキンソン病が進行すると、内服薬だけでは症状をうまくコントロールできなくなることがあります。そのような方に用いられるのが「デュオドーパポンプ」です。今回は、その仕組みや特徴についてわかりやすくご説明します。 01 — 概要 デュオドーパポンプとは デュオドーパポンプとは、 進行期パーキンソン病の患者さん に対して用いられる、持続的な薬剤投与システムです。内服薬による治療が難しくなった段階で検討される、専門的な治療法のひとつです。 使用する薬剤は「デュオドーパ®(レボドパ・カルビドパ水和ゲル製剤)」という内用ゲルです。経口のレボドパと同様の成分ですが、腸に直接届けることで吸収を安定させます。 02 — 仕組み どのように薬を届けるのか 治療の流れは以下の3ステップで行われます。 1 チューブの留置: 経鼻・胃瘻から腸管内へチューブを挿入し、腸の上部(十二指腸または空腸)に直接薬
4月6日読了時間: 2分


在宅酸素療法を科学する1~酸素療法は「なんとなく使うもの」ではなく、低酸素血症の病態を正しく理解した上で実施することが大切です
🌸 さくら在宅クリニック|逗子市 #在宅医療#酸素療法 #低酸素血症#在宅酸素療法#HOT#逗子市#COPD#呼吸器 低酸素血症 が体に及ぼす影響と在宅での 酸素療法 の役割— さくら在宅クリニックの視点から 急性・慢性の低酸素血症のメカニズムと、生体への有益・有害な反応を解説。在宅酸素療法(HOT)の適応や管理についても紹介します。 📅 2025年4月🏥 さくら在宅クリニック📍 逗子市・葉山町・鎌倉市 さくら在宅クリニック(逗子市)では、COPD・間質性肺疾患・心不全などにより 在宅酸素療法(HOT) を行っている患者さんを多く診療しています。酸素療法は「なんとなく使うもの」ではなく、低酸素血症の病態を正しく理解した上で実施することが大切です。本記事では、低酸素血症が体に与える影響を科学的に解説します。 🌍酸素と大気 — 地球の歴史から学ぶ 酸素不足が生体に与える影響への認識は、高地での酸素欠乏による死亡の報告がおそらく最初と考えられています。地球が誕生した46億年前からしばらくの間、大気の主成分は二酸化炭素と窒素でした。...
4月6日読了時間: 5分


在宅医療を科学する55~食道カンジダを見逃すな!〜口腔内カンジダから食道病変への気づき〜
タグ: #食道カンジダ #口腔カンジダ #在宅医療 #訪問診療 #感染症 #嚥下障害 #ステロイド副作用 #さくら在宅クリニック はじめに 「うがいをしっかりしてくださいね」——ステロイド内服後の口腔内カンジダに気づいたとき、ついそう伝えて終わりにしていませんか? 実は、 その先に食道カンジダが隠れているケースがあります。 きっかけは口腔内カンジダ ステロイドを内服している患者さんに口腔内カンジダを発症した場合、まず行うのは うがいの励行 と局所抗真菌薬の使用です。これは標準的な対応です。 しかし—— 「症状を詳細に聞くと、嚥下時の痛みがある」 この一言が、診断を大きく変えることがあります。 嚥下時痛=食道カンジダを疑うサイン 口腔内カンジダが確認された患者さんが「飲み込むときに痛い」「食べると胸がしみる」と訴える場合、 食道カンジダへの進展を強く疑う 必要があります。 食道カンジダの主な症状は以下の通りです。 嚥下時痛(odynophagia) 嚥下困難(dysphagia) 胸骨後部の不快感・灼熱感 食欲低下・体重減少 免疫抑制状態(ステロ
3月23日読了時間: 2分


在宅医療を科学する48~爪周囲炎とPAD(末梢循環不全)が併存するとき──見逃されやすい臨床的特徴を整理する
#爪周囲炎#PAD#末梢動脈疾患 #在宅医療#フットケア #見落とし注意 #感染徴候 #皮膚観察#さくら在宅クリニック 爪周囲炎とPAD(末梢循環不全)が併存するとき──見逃されやすい臨床的特徴を整理する さくら在宅クリニック | スライド p.66 爪周囲炎(爪の周りの感染・炎症)とPAD(末梢動脈疾患・末梢循環不全)が同時に存在するケースは、在宅・訪問診療の現場でも少なくありません。この「併存」には、 単独では気づきやすい感染徴候が見えにくくなる という特有の難しさがあります。 ② 併存時の臨床像の特徴 爪周囲炎+PADでは、以下の症状が見られます。 爪周囲炎(局所症状) 爪の周りの発赤・腫脹 圧痛 時に軽度排膿 掻破後の皮膚損傷 PAD(末梢循環不全) 足趾の冷感 足背/後脛骨動脈の触知低下 皮膚の乾燥・光沢 CRT(毛細血管再充満時間)延長 皮膚の色素沈着 小さな傷の治癒遅延 ⚠️ 感染しても"赤くならない"、"腫れにくい"= 見逃されやすいという特徴があります。 ケアのポイント PADが背景にある場合、通常の炎症サインが出にくいため、発
3月15日読了時間: 1分


在宅医療を科学する46~あれ?思っていた経過と違う……!
足底部の創傷を診察していたところ、医師もスタッフも「あれれれ???」と思わず声に出してしまうような状況に遭遇しました。 在宅医療の現場では、毎回の訪問が「発見」の連続です。前回の診察からの変化が予想と異なることも少なくありません。それが良い方向への変化であっても、懸念が増す変化であっても、 しっかり観察・記録・対応 することが大切です。 在宅での足部創傷ケアのポイント 足部の潰瘍や傷は、特に以下のような患者さんで注意が必要です: 糖尿病のある方 :神経障害や血流障害により自覚症状が乏しいことがある 寝たきり・低活動の方 :血行不良や皮膚の脆弱化が起こりやすい 高齢者 :皮膚が薄く、治癒力が低下している 訪問のたびに創の 大きさ・深さ・色・滲出液・臭い・周囲皮膚の状態 を記録し、変化を見逃さないようにしています。 在宅医療だからこそできること 病院に来ることが難しい患者さんのご自宅に直接伺い、その場の環境・生活状況も踏まえた上でケアを行えるのが在宅医療の強みです。 「ちょっとした変化」も見逃さず、患者さんとご家族の安心のために、さくら在宅クリニック
3月13日読了時間: 2分
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