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逗子、葉山、鎌倉、横須賀、横浜市金沢区の在宅医療

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在宅医療を科学する26~「誰もいないはずなのに、誰かの気配がする」――高齢期の不思議な感覚の正体とは?
こんにちは。さくら在宅クリニックです。 私たちのクリニックでは、在宅療養をされている患者様やご家族から、「誰もいないはずなのに、近くに誰かがいる気がする」「後ろに誰か立っているような感覚がある」といったお話を伺うことがあります。 こうした体験は、決して「気のせい」や「怖い話」ではなく、脳の働きや環境の変化によって起こる医学的な現象です。今回はスライド資料をもとに、その仕組みを分かりやすく解説します。 1. 「存在感覚(Feeling of Presence)」:姿は見えないが気配を感じる 「他者の姿は見えないが、誰かが近くにいると感じる体験」を、医学的には存在感覚(Feeling of Presence)と呼びます。 なぜ起こるのか? :自分の体の感覚(身体表象)と、周囲の空間を把握する認知機能がうまくかみ合わず、その「ずれ」が原因で起こります。 脳の仕組み :右側の脳(側頭頭頂接合部や前頭前野など)の異常や、自分の体の意識(自己身体表象)の障害が関わっています。本来は存在しない「もう一人の自分」を外に感じてしまう現象とも言えます。 どんな時に現
3 日前読了時間: 3分


在宅医療を科学する24~「そこに誰かいる?」脳が作り出す不思議な体験:幻視と実在感(FP)の正体
こんにちは。さくら在宅クリニックです。 パーキンソン病やレビー小体型認知症の患者様から、「誰もいないはずなのに、そこに誰かが立っている」「後ろに誰か気配を感じる」といったお話を聞くことがあります。 これらは決して「気のせい」や単なる「認知症の進行」ではなく、脳の特定のネットワークの働きが変化することで起こる医学的な症状です。今回は、スライド資料をもとにそのメカニズムを解説します。 1. 「幻視」とは:実際にはないものがハッキリ見える体験 幻視(Visual Hallucination)は、実際には存在しないものを、あたかも「見えている」と確信する知覚体験です。 主な原因: 視覚系の異常活動や、目から入った情報を正しく統合できない障害によって生じます。 代表的な疾患: レビー小体型認知症(典型的で鮮明な人物幻視が多い)、パーキンソン病、加齢性視覚障害(シャルル・ボネ症候群)、あるいは薬剤(抗コリン薬、L-DOPA、ステロイドなど)の影響で起こることもあります。 2. 「存在感(Feeling of Presence)」とは:姿は見えないが気配を
4 日前読了時間: 3分


在宅医療を科学する24~「そこに誰かいる?」幻視と実在感(FP)の違いと脳のメカニズム
こんにちは。さくら在宅クリニックです。 パーキンソン病やレビー小体型認知症の患者様が、実際にはいないはずの「人」や「気配」を感じることがあります。これらは脳の働きの変化によって起こる症状であり、大きく分けて「幻視」 と 「実在感(FP)」の2つのパターンがあります。 今回は、それぞれの特徴と脳内で何が起きているのかについて解説します。 1. 「幻視」と「実在感(FP)」はどう違う? 患者様が「誰かいる」と訴えられた際、その体験の質によって以下のような違いがあります 。 比較項目 幻視 (Visual Hallucination) 実在感 (Feeling of Presence: FP) 訴えの内容 「孫の姿が見える」など具体的・鮮明 「誰かがいる気がする」という感覚 本人の洞察 実際には存在しないと理解している 実在を信じる傾向がある 主な行動 仏壇に手を合わせるなど冷静な対応 孫の布団を準備するなど、存在に固執した行動 感情の状態 恐怖を感じることは少ない 不安や緊張が強い 環境
5 日前読了時間: 3分


在宅医療を科学する23~「そこに誰かいる?」パーキンソン病の幻視と実在感(FP)の違いを知る
こんにちは。さくら在宅クリニックです。 パーキンソン病やレビー小体型認知症の患者様が、「知らない人が立っている」「誰かが後ろにいる気がする」といった、目に見えないはずのものを訴えられることがあります。 これらは単なる「気のせい」や「認知症の進行」だけではなく、脳の神経ネットワークが関係して起こる特有の症状です。「幻視」 と 「実在感(Feeling of Presence:FP)」の違いについて解説します。 1. 「幻視」とは:実際にはないものがハッキリ見える 幻視は、実際には存在しないものを、あたかも「見えている」と確信する知覚体験です。 視覚系の異常活動や、目から入った情報を正しく統合できない障害によって生じます。 主な原因疾患: レビー小体型認知症(典型的)やパーキンソン病、薬剤の影響(抗コリン薬など)。 脳の仕組み: 視覚情報を処理する「視覚連合野」の過剰な活動や、注意機能のネットワークの解離が関わっています。 2. 「幻視」と「実在感(FP)」の違い 「見える」という体験は、その鮮明さや本人の受け止め方によって大きく2つに分けられま
6 日前読了時間: 3分


在宅医療を科学する20~パーキンソン病と向き合う:幻視への理解と、命を守る「お口のケア」
パーキンソン病(PD)といえば、手のふるえや歩きにくさといった「体の動き(運動症状)」がまず思い浮かぶかもしれません。しかし、実はそれと同じくらい、あるいはそれ以上に患者様やご家族を悩ませるのが、「幻視」や「認知機能の変化」といった目に見えにくい症状です。 今回は、パーキンソン病に伴うこれらの症状との向き合い方についてお話しします。 1. 実際にはないものが見える「幻視」と「気配感」 パーキンソン病の比較的早い段階から現れることがあるのが、 幻視 や 気配感 です。 幻視: 「部屋の隅に知らない人が立っている」「壁のシミが虫に見える」といった、実際には存在しないものが見える症状です。 気配感: 誰もいないのに「すぐ後ろに誰かがいる気がする」「横を誰かが通り過ぎた気がする」と感じる現象です。 これらは脳内の情報のやり取りがスムーズにいかなくなることで起こる、病気特有の症状です。「本人の意識がしっかりしているのに、おかしなことを言う」と驚かれるかもしれませんが、「脳が見せている症状」であることを理解することが第一歩です。 2. 「物忘れ」とは少し
2月14日読了時間: 3分


パーキンソン病を科学する44~パーキンソン病?それとも別の病気? 鑑別のポイントとは
手のふるえ(振戦)や動作の遅さ 、**筋肉のこわばり(筋固縮) が見られると、まず「パーキンソン病では?」と考えがちです。しかし、実際には パーキンソン症候群(パーキンソニズム)**と呼ばれる、他の原因による類似疾患も多く存在します。 では、どうやって見分けるのでしょうか?...
2025年7月11日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する43~パーキンソン病じゃない?「パーキンソン+症候群」という考え方
パーキンソン病に似た症状(ふるえ、動作緩慢、筋固縮、姿勢保持障害)を呈する疾患は複数存在します。これらは総称して「 パーキンソニズム 」と呼ばれ、そのうち パーキンソン病以外の神経変性疾患 によるものを**「パーキンソン+(プラス)症候群」**と分類します。 ✅...
2025年7月10日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する42~パーキンソニズムをきたす「パーキンソン+症候群」とは?
「パーキンソン症候群」とは、手のふるえ・動作緩慢・筋固縮・姿勢反射障害など、 パーキンソン病に似た症状を呈する状態 の総称です。 その中でも、**「パーキンソン+(プラス)症候群」**と呼ばれる病気群は、 パーキンソン病とは異なる神経変性疾患...
2025年7月9日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する41~DATスキャンは正常?それでも“パーキンソン病”と診断された方へ 〜SWEDDsという概念〜
パーキンソン病と診断されたにもかかわらず、 DATスキャンでは異常が見られない ケースがあります。 このような患者群は、専門的には SWEDDs(Scans Without Evidence of Dopaminergic...
2025年7月8日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する40~パーキンソン病の診断に有用な「DATスキャン」とは?
パーキンソン病やその関連疾患の診断は、症状だけでは難しいことがあります。そこで注目されているのが、**「DATスキャン(ドパミントランスポーターシンチグラフィー)」**という核医学検査です。 ✅ DATスキャンとは? DATスキャンは、**脳内のドパミントランスポーター(D...
2025年7月7日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する39~パーキンソン病の診断に有用な「心筋MIBGシンチグラフィー」とは?
パーキンソン病(PD)やレビー小体型認知症(DLB)は、進行性の神経変性疾患であり、早期診断がその後の生活支援や治療の質を大きく左右します。その診断補助として、**「心筋MIBGシンチグラフィー」**という画像検査が注目されています。 ✅ 心筋MIBGシンチのポイント...
2025年7月6日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する38
〜MRI画像から読み解く脳の変化〜 パーキンソン病は、脳の「黒質」などにおけるドパミン神経細胞の減少を特徴とする進行性神経疾患です。運動機能の低下(手足の震え・動作緩慢・筋強剛など)だけでなく、認知・精神症状や自律神経症状など、多面的な症状が現れます。...
2025年7月5日読了時間: 2分


パーキンソン病を科学する37~正常圧水頭症(NPH)の画像所見とは?|パーキンソン病との関係も解説
パーキンソン病に似た症状を呈する「パーキンソン病関連疾患(パーキンソン・プラス症候群)」の一つに、「正常圧水頭症(NPH)」があります。 この疾患は治療可能な認知症の一つとしても知られており、早期診断が重要です。 ✅ 正常圧水頭症の主な画像所見...
2025年7月4日読了時間: 2分


創傷ケア(スキン テア、褥瘡、下肢潰瘍)を科学する23~便失禁時の皮膚トラブルを防ぐケアの工夫
便失禁は皮膚への影響が大きく、特に水様便や泥状便が続く場合には、皮膚炎や褥瘡悪化の原因となります。その理由のひとつが、便に含まれる「消化酵素」と「腸内細菌」です。 消化酵素と皮膚のダメージ 水様便には、食べ物を分解するための消化酵素が活性化したまま含まれており、皮膚に付着す...
2025年7月3日読了時間: 3分


パーキンソン病を科学する36~多系統萎縮症とMRI所見 ~パーキンソン病との違いとは?
典型的な「純粋なパーキンソン病」では、MRI画像において明らかな異常は認められないことが一般的です。 しかし、「パーキンソン症候群(いわゆるパーキンソン+症候群)」では、画像上に特徴的な所見を認める疾患もあります。 その代表例が**多系統萎縮症(MSA)**です。 🔍...
2025年7月3日読了時間: 1分


創傷ケア(スキン テア、褥瘡、下肢潰瘍)を科学する22~皮膚を守る!スキンケアと失禁対策の基本
褥瘡(じょくそう)や皮膚トラブルを予防するうえで大切なのは、「皮膚のバリア機能」を保つことです。今回は、皮膚被膜剤の役割と失禁時のケアについて分かりやすくご紹介します。 ◆ 皮膚被膜剤で“守る”ケアを 創部(傷)やその周囲の皮膚は、摩擦や滲出液によってダメージを受けやすくな...
2025年7月2日読了時間: 3分


パーキンソン病を科学する35~パーキンソン病のMRI所見:見逃せない「パーキンソン+症候群」とは?
典型的なパーキンソン病では、頭部MRIで明らかな異常は見られないことが一般的です。しかし、「パーキンソン病に似た別の病気(いわゆるパーキンソン+症候群)」では、MRIで特徴的な所見が確認される場合があります。 たとえば、「進行性核上性麻痺(PSP)」では、脳幹部の萎縮によっ...
2025年7月2日読了時間: 1分


パーキンソン病を科学する34~パーキンソン病の診断に頭部MRIは必要?―その役割と限界
パーキンソン病が疑われた際に、多くの方が「MRIでわかるのか?」と疑問に思われます。今回は、パーキンソン病における頭部MRIの位置づけについて解説します。 🧠頭部MRIの基本的な役割 実は、 典型的なパーキンソン病では頭部MRIに明らかな異常はほとんど見られません...
2025年7月1日読了時間: 2分


創傷ケア(スキン テア、褥瘡、下肢潰瘍)を科学する21~創傷ケアの基本:やさしい洗浄で感染リスクを減らす
創傷ケアでは、「洗う」こともとても大切なステップです。付着した滲出液(しんしゅつえき)や軟膏をやさしく取り除き、創面(きず)を清潔に保つことで、感染のリスクを減らすことができます。 ◆ 洗浄の目的 創傷面やその周囲の皮膚にダメージを与えないよう注意しながら、細菌や、その“え...
2025年7月1日読了時間: 3分


創傷ケア(スキン テア、褥瘡、下肢潰瘍)を科学する20~ドレッシング材・テープ類の正しい剥がし方
〜皮膚を守るやさしいケアのために〜 創傷ケアでは「貼る」だけでなく、「剥がす」ことにも大切なポイントがあります。間違った剥がし方は、せっかく治りかけた創部や周囲皮膚を傷つけてしまう原因になります。今回は、ドレッシング材や絆創膏・フィルムを剥がす際の基本的なコツを紹介します。...
2025年6月30日読了時間: 3分
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