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パーキンソン病を科学する18~パーキンソン病治療の「3つの段階」と在宅医療の役割

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 6月8日
  • 読了時間: 2分

パーキンソン病の治療は、その進行に応じておおまかに3つの時期に分類できます。

🟢 第1段階:「誰でも治療可能な時期」

ドーパミン補充療法がよく効き、薬の調整も比較的シンプル。通院や日常生活も問題なく、自立が保たれている状態です。

🟡 第2段階:「工夫が求められる時期」

薬の効き目が不安定になり、オン・オフ現象ウェアリング・オフ現象が目立ってきます。薬のタイミングや種類を工夫する必要があり、通院も徐々に負担に。

🔴 第3段階:「どうやっても難しい時期」

薬物調整だけでは対応が難しく、精神症状、栄養障害、運動困難、嚥下障害など、総合的な医療と生活支援が不可欠になります。

在宅医療に求められる「深さ」と「やりがい」

在宅医療が必要とされるのは、まさに第2段階後半から第3段階にかけてです。

この時期は、治療が複雑になる一方で通院も困難になるため、在宅でのきめ細やかな対応が求められます。

私は、**在宅医療医こそが、パーキンソン病の終盤戦を支える“最後の砦”**だと考えています。そのぶん、治療とケアがうまく噛み合い、外来時より病状が改善するようなケースでは、ご本人やご家族から心からの感謝をいただけることもあります。

この瞬間こそが、在宅医療の醍醐味です。

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👉 内田賢一の在宅医療チャンネル – YouTube現役の訪問診療医が、パーキンソン病や神経難病、終末期医療について、やさしく・深く・わかりやすくお伝えしています。医療従事者の方も、介護を担うご家族もぜひご視聴ください。

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