パーキンソン病を科学する33~パーキンソン病の身体所見:歩行と姿勢反射に注目
- 賢一 内田
- 6月30日
- 読了時間: 2分

パーキンソン病は、脳内のドーパミン神経が減少することで様々な運動症状を引き起こす病気です。特に、歩行や姿勢の異常は日常生活に大きな影響を与えるため、在宅医療でも注意深く観察する必要があります。
歩行に現れるサイン
パーキンソン病では、以下のような特徴的な歩き方がみられます。
すくみ足(フリーズ)歩き始めや方向転換の際に、足が地面に張りついたように動かなくなる現象です。転倒の原因にもなります。
小刻み歩行と前傾姿勢歩幅が小さく、体を前傾させた姿勢でトコトコと歩くのが典型的な歩行パターンです。
腕の振りの減少自然に腕を振らず、左右差がみられることもあります。
振戦(ふるえ)の誘発歩行時に手のふるえが目立ってくることがあります。
姿勢反射障害とは?
パーキンソン病では、体のバランスを保つ反射(姿勢反射)が低下します。
軽く後ろに引くなどの刺激に対して、正常であれば姿勢を立て直せますが、パーキンソン病の方では倒れ込みやすくなります。
診察時は転倒のリスクがあるため、必ずサポートしながら観察する必要があります。
パーキンソン病と在宅診療の連携を学ぶなら
YouTubeにて、在宅医療に関する情報をわかりやすく解説しています。パーキンソン病やその他の慢性疾患への対応に興味のある方は、ぜひご覧ください👇🔗 在宅診療チャンネルはこちら
関連キーワード

Comments