パーキンソン病を科学する32~パーキンソン病の「動作緩慢・無動・寡動」とは?
- 賢一 内田
- 6月29日
- 読了時間: 2分


パーキンソン病の身体所見として代表的なものに、「動作緩慢(ブレイディキネジア)」「無動」「寡動」といった運動機能の低下が挙げられます。これらは日常生活の中でもさまざまな形で現れます。
◆ こんな場面で気づけるサイン
椅子に座るまでの動作が異常にゆっくり → 着席までの一連の動作に時間がかかります。
動作だけでなく、思考や反応もゆっくり → 会話のテンポや理解にも時間がかかることがあります。
仮面様顔貌(表情が乏しい) → 従来は筋硬直が原因と考えられていましたが、現在では「無動」による要素が強いという説もあります。
字がだんだん小さくなる(小字症)、声が小さくなる(小声) → 身体の動きだけでなく、「自分自身で調整する力」も弱くなっているためと考えられています。
◆ 専門知識をもっと深めたい方へ
パーキンソン病の治療に用いられる
ドパミン製剤
ドパミンアゴニスト
MAO-B阻害薬
COMT阻害薬
ニュープロパッチなどについても、今後詳しくご紹介していきます。
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