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パーキンソン病を科学する19~ドパ製剤が「効かなくなる」理由とは? 〜ウェアリング・オフ現象の正体〜

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 6月9日
  • 読了時間: 2分

パーキンソン病治療の中心を担うドーパ(L-ドパ)製剤

この薬には「よく効く」という強みがある一方で、長期投与による“効かなくなる”問題が避けられません。

ドーパミン製剤の特性とは?

治療初期は、誰にでも一定の効果が期待でき、血中濃度も安定しやすいため、コントロールが容易です。

しかし長期間使い続けるうちに、以下のような変化が起こってきます:

  • 薬の吸収や代謝に個人差が生じやすくなる

  • 投与後の血中濃度が急上昇・急降下しやすくなる

こうした変動が、いわゆる👉 「オン・オフ現象」👉 「ウェアリング・オフ現象」の原因となるのです。

💡ウェアリング・オフとは?

服薬してから数時間で効果が切れてしまい、再投与までの時間に動作が鈍くなる・筋固縮が出るなどの症状が強く出る状態です。

このため、薬の種類・投与間隔・併用療法の工夫が必要となり、治療は“より複雑で個別化された対応”が求められるようになります。

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