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在宅医療を科学する13~血糖値が正常でも要注意!SGLT2阻害薬と「正常血糖性ケトアシドーシス」
糖尿病治療の現場で広く使われている「SGLT2阻害薬」。非常に優れたお薬ですが、服用中に「血糖値は高くないのに、体の中が酸性になる(アシドーシス)」という特殊な緊急事態が起きることがあります。 これを正常血糖性ケトアシドーシス(Euglycemic DKA)と呼びます。 ● 通常のDKAと何が違うの? 通常の糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)は、インスリン不足によって血糖値が 300mg/dL以上 という著しい高血糖を伴います。 しかし、SGLT2阻害薬を服用している場合、血糖値が 150〜200mg/dL といった「一見正常に近い値」であっても、ケトン体が過剰に蓄積し、重篤な状態に陥ることがあります。 項目 通常の糖尿病性DKA 正常血糖性DKA 血糖値 300mg/dL以上 150〜200mg/dL ケトン体 増加(++) 著明に増加(++++) 原因 インスリン不足 SGLT2阻害薬 ● なぜ血糖値が上がらないのに危険なの? SGLT2阻害薬によって尿糖が排泄されると、体内のインスリンが低下し、逆にグルカゴンが増加します。これにより脂肪分解
2月7日読了時間: 2分


在宅医療を科学する12~【重要】血糖値が「正常」でも油断禁物?SGLT2阻害薬と「正常血糖性ケトアシドーシス」
糖尿病の治療を受けている方、特に SGLT2阻害薬 を内服されている皆様へ。 「血糖値がそれほど高くないから大丈夫」と思っていても、実は体の中で深刻な状態が起きているかもしれません。 今回は、見逃されやすい「 正常血糖性ケトアシドーシス(euglycemic DKA) 」について解説します。 1. 「正常血糖性」ケトアシドーシスとは? 通常、糖尿病の急性合併症である「ケトアシドーシス(DKA)」は、血糖値が300mg/dL以上の著しい高血糖を伴います。 しかし、SGLT2阻害薬を服用している場合、血糖値が 150~200mg/dL程度 、あるいは250mg/dL以下の「正常~軽度上昇」にとどまっているにもかかわらず、血液が酸性に傾く「アシドーシス」という危険な状態に陥ることがあります。これが「正常血糖性」と呼ばれる理由です。 2. なぜ血糖値が上がらないのに危険なの?(SGLT2阻害薬の影響) SGLT2阻害薬は尿から糖を出す薬ですが、その影響で体の中では以下の連鎖が起きることがあります。 尿から糖が排泄される。 インスリンが低下し、逆にグルカゴ
2月6日読了時間: 2分


在宅医療を科学する11~正常血糖性ケトアシドーシス(euglycemic DKA)を知っていますか?
「血糖値が正常だから大丈夫」その思い込みが、思わぬ体調悪化を見逃す原因になるかもしれません。本日は、特にSGLT2阻害薬を服用中の方やそのご家族に知っておいていただきたい「正常血糖性ケトアシドーシス」について解説します。 1. 正常血糖性ケトアシドーシスとは? 通常、糖尿病の深刻な合併症である「ケトアシドーシス」は、著しい高血糖を伴います。しかし、特定の条件下では 血糖値がそれほど高くない(正常〜軽度上昇程度)にもかかわらず、血液が酸性に傾き(アシドーシス)、生命に関わる状態 になることがあります。これが「正常血糖性ケトアシドーシス(euglycemic DKA)」です。 2. 臨床的な特徴 この病態の最大の注意点は、一般的な血糖測定だけでは異常に気づきにくいことです。具体的な特徴は以下の通りです。 項目 特徴 血糖値 正常〜軽度上昇(≦250 mg/dL) ケトン体 高値 (血中β-ヒドロキシ酪酸の上昇) 血液 pH 低下(アシドーシス) HCO₃⁻ 低値 AG(アニオンギャップ) 増加 3. 注意すべきタイミング 一見元気そうに見えても、以下
2月5日読了時間: 2分


在宅医療を科学する10~血糖を下げるお薬の「意外な落とし穴」?SGLT2阻害薬とケトアシドーシスのしっくり解説
糖尿病の治療でよく使われる「SGLT2阻害薬」。 尿から余分な糖を出すことで血糖値を下げてくれる、とても心強いお薬です。でも、体の中ではちょっとした「勘違い」が起きることがあります。 今回は、知っておきたい副作用「ケトアシドーシス」のしくみを、図解とともに分かりやすくお伝えします! 🧐 体が「お腹ぺこぺこ!」と勘違い? SGLT2阻害薬を飲むと、体の中ではこのような連鎖が起きることがあります。 糖がどんどん尿から出る :血糖値がしっかり下がります。 インスリンが減る :血糖が下がるので、血糖を下げるホルモン「インスリン」の出番が少なくなります。 ホルモンが「飢餓(きが)」と誤解する :糖が足りない!と体が思い込み、代わりにエネルギーを作ろうとして「脂肪を燃やしすぎてしまう」のです。 その結果、燃えカスである**「ケトン体」 という物質が増えすぎてしまい、血液が酸性に傾く危険な状態(ケトアシドーシス)を招くことがあります。これを euglycemic DKA(正常血糖ケトアシドーシス)**と呼び、血糖値が正常なのに体が酸性になるのが特徴です。 ⚠
2月4日読了時間: 2分


在宅医療を科学する9~血糖値が正常でも要注意?SGLT2阻害薬の落とし穴
現在、糖尿病だけでなく心不全や慢性腎臓病の「特効薬」として、多くの患者様に処方されているのがSGLT2阻害薬(ジャディアンス、フォシーガなど)です。尿から余分な糖を出すことで、血糖を下げ、心臓や腎臓を保護してくれる非常に優れたお薬です。 しかし、この薬を服用している方が、体調不良(シックデイ)に陥った際、稀に「正常血糖性ケトアシドーシス(eu-DKA)」という病態を引き起こすことがあります。 1. 「血糖値が低いから安心」という誤解 通常、糖尿病が悪化して意識障害などを起こす「ケトアシドーシス」は、血糖値が300mg/dLや500mg/dLといった高値になります。 しかし、SGLT2阻害薬を飲んでいると、 血糖値が150〜200mg/dL程度の「それほど高くない数値」でも、血中のケトン体が急増し、体が酸性に傾く重篤な状態 になることがあるのです。 2. 在宅現場で注意すべき「サイン」 訪問看護師さんやご家族に知っておいていただきたいのが、以下の症状です。 激しい倦怠感(ぐったりしている) 吐き気や嘔吐、腹痛 呼吸が荒い、または呼気から甘酸っぱい臭
2月3日読了時間: 2分


在宅医療を科学する8~糖尿病治療の落とし穴?SGLT2阻害薬と「正常血糖ケトアシドーシス」
現在、多くの糖尿病患者さんに処方されている SGLT2阻害薬 。血糖を下げるだけでなく、心不全や腎不全の予後改善にも効果がある非常に優れたお薬ですが、使用にあたっては正しく知っておくべき副作用があります。 今回は、近年注目されている副作用のひとつ、**「SGLT2ケトーシス」**について解説します。 1. SGLT2ケトーシスとは? 通常、糖尿病の重篤な合併症である「ケトアシドーシス」は、著しい高血糖(300〜500mg/dL以上)を伴うのが一般的です。 しかし、SGLT2阻害薬を服用している場合、血糖値がそれほど高くない(200mg/dL以下)にもかかわらず、体内の「ケトン体」が異常に増えて血液が酸性に傾く**「正常血糖性ケトアシドーシス(euglycemic DKA)」**という特殊な状態に陥ることがあります。これが臨床上、非常に重要な注意点です。 2. なぜ血糖値が正常なのにケトーシスが起こるのか SGLT2阻害薬は、腎臓の近位尿細管でのグルコース再吸収をブロックし、尿から糖を排出させることで血糖を下げます。 この時、体は「糖が足りない」と
2月2日読了時間: 2分
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