在宅医療を科学する9~血糖値が正常でも要注意?SGLT2阻害薬の落とし穴
- 賢一 内田
- 1 日前
- 読了時間: 2分

現在、糖尿病だけでなく心不全や慢性腎臓病の「特効薬」として、多くの患者様に処方されているのがSGLT2阻害薬(ジャディアンス、フォシーガなど)です。尿から余分な糖を出すことで、血糖を下げ、心臓や腎臓を保護してくれる非常に優れたお薬です。
しかし、この薬を服用している方が、体調不良(シックデイ)に陥った際、稀に「正常血糖性ケトアシドーシス(eu-DKA)」という病態を引き起こすことがあります。
1. 「血糖値が低いから安心」という誤解
通常、糖尿病が悪化して意識障害などを起こす「ケトアシドーシス」は、血糖値が300mg/dLや500mg/dLといった高値になります。 しかし、SGLT2阻害薬を飲んでいると、血糖値が150〜200mg/dL程度の「それほど高くない数値」でも、血中のケトン体が急増し、体が酸性に傾く重篤な状態になることがあるのです。
2. 在宅現場で注意すべき「サイン」
訪問看護師さんやご家族に知っておいていただきたいのが、以下の症状です。
激しい倦怠感(ぐったりしている)
吐き気や嘔吐、腹痛
呼吸が荒い、または呼気から甘酸っぱい臭いがする
特に、食事や水分が十分に摂れていない「シックデイ」の時には、このリスクが高まります。
3. 多職種連携で守る、一歩進んだ安全管理
さくら在宅クリニックでは、こうした薬剤の特性を地域の看護師さんや薬剤師さんと共有しています。 「血糖値が正常だから様子を見よう」ではなく、「薬の特性を考えて、全身状態からリスクを判断する」。この一歩踏み込んだ連携こそが、在宅での安全な薬物療法を支えています。
専門的な知見を、地域の安心に
私たちは、常に最新の医学的エビデンスに基づき、患者様一人ひとりの病態に合わせた最適な治療を提案します。お薬のこと、体調変化のこと、気になることがあればいつでもチームで対応いたします。
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