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頭痛を科学する23~緊張型頭痛のメカニズム

  • 1 時間前
  • 読了時間: 3分

緊張型頭痛のメカニズム

〜 “孫悟空の頭痛” はなぜ起こる? 〜

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「頭を鉢巻でギューッと締めつけられるような痛み」——緊張型頭痛は、しばしばこう表現されます。じつはこの頭痛、ストレスが引き金となった“悪循環”から生まれます。今回は、そのしくみを図でやさしくひもといていきます。

「孫悟空の頭痛」ってどういうこと?

頭のまわりには、頭を鉢巻のようにぐるりと取り囲む筋肉(頭蓋頚部筋)があります。この筋肉がこわばると、まるで頭に輪っかをはめられたような、締めつけられる痛みが起こります。

なぜ起こる? ── ストレスが生む「悪循環」
なぜ起こる? ── ストレスが生む「悪循環」

きっかけはストレスです。ストレスで筋肉がこわばると、そこから“痛みが痛みを呼ぶ”ループが回りはじめます。下の図がそのしくみです。

ストレス ⇒ 筋の収縮 ⇒ 血流の悪化 ⇒ 発痛物質 ⇒ こり ⇒ さらに収縮…とループする
ストレス ⇒ 筋の収縮 ⇒ 血流の悪化 ⇒ 発痛物質 ⇒ こり ⇒ さらに収縮…とループする

じつは「筋肉だけ」じゃない ── 2つの要因

かつては「筋肉のこり(末梢の問題)」がすべてと考えられていました。ところが最近では、脳や神経の“痛みの感じ方”そのものの変化(中枢の問題)も関わっていることがわかってきました。緊張型頭痛は、この2つが重なって起こります。

慢性化するほど「中枢」の関わりが大きくなる
慢性化するほど「中枢」の関わりが大きくなる

この中枢の関わりは、頭痛のタイプによって程度が違います。慢性化しているものほど強く、たまにしか起こらないものではほとんど関わっていません。

※「中枢の関わりの大きさ」のイメージ。慢性 > 頻発反復性 > 稀発反復性 ≒ 0。
※「中枢の関わりの大きさ」のイメージ。慢性 > 頻発反復性 > 稀発反復性 ≒ 0。

だから「肩こりをほぐすだけ」では取れないことがあります。 毎日のように続く慢性のタイプでは、筋肉のケアだけでなく、痛みに過敏になった神経の側へのアプローチ(生活リズム・ストレスケア・場合により予防薬など)が大切になります。頻度が増えてきたら、我慢せず一度ご相談ください。

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市販の痛み止めの飲みすぎに注意。 「効くから」と鎮痛薬を月に何日も使い続けると、かえって頭痛が慢性化することがあります(薬剤の使用過多による頭痛)。使う日数が増えてきたと感じたら、医療機関にご相談ください。

ひとくちメモ|「筋収縮性頭痛」という呼び名は、1940年代の頭痛研究の第一人者 Wolff(ウォルフ)らによって名づけられました。長く「筋肉の頭痛」と考えられてきましたが、研究が進むにつれ、脳の側の関与も重視されるようになり、今の「緊張型頭痛」という捉え方へと変わってきました。

緊張型頭痛は、しくみを知ると対策も見えてきます。ストレスとの付き合い方、姿勢や休息、必要に応じたお薬——できることは意外とたくさんあります。在宅療養中の方の「頭が重い・締めつけられる」といったお悩みも、背景を一緒に整理しながら、無理のない対応を考えていきます。

さくら在宅クリニック(神奈川県逗子市・逗子葉山エリアの在宅医療)


TEL 046-874-9475/FAX 050-3145-2736


※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。気になる症状は主治医にご相談ください。


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