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在宅医療における褥瘡管理を科学する32~栄養管理がなぜ必要かをやさしく解説低栄養が褥瘡を招く仕組みとフレイル・サルコペニア

7月20日
読了時間: 3分
#低栄養#褥瘡予防#フレイル#サルコペニア#創傷治癒遅延#NST#在宅医療#訪問看護#さくら在宅クリニック
#低栄養#褥瘡予防#フレイル#サルコペニア#創傷治癒遅延#NST#在宅医療#訪問看護#さくら在宅クリニック

① 不十分な栄養が褥瘡を招く

不十分な栄養は全身状態を悪化させるとともに、組織の耐久性を低下させ、褥瘡が発生しやすくなります。

褥瘡は「圧迫」だけで起こるわけではありません。同じ圧がかかっても、組織そのものが圧に耐えられる状態かどうかで結果は変わります。栄養管理が褥瘡ケアの土台といわれるのは、この「耐久性」を支えているからです。

② 低栄養が身体にきたす6つの障害
② 低栄養が身体にきたす6つの障害

低栄養は、次のような障害をきたします。

③ 褥瘡患者における栄養不良の特徴
③ 褥瘡患者における栄養不良の特徴

褥瘡患者における栄養不良の特徴

  • 蛋白質、エネルギーの低栄養状態となり、皮下脂肪の減少による骨突出、筋肉の減少、萎縮

  • 低アルブミン血症による浮腫

  • 免疫力の低下、抗酸化物質の減少

  • 組織の酸素不足と脆弱化

皮下脂肪と筋肉が減ることで骨が突出し、その部位に圧が集中します。さらに浮腫と組織の脆弱化が加わることで、圧に弱い皮膚が、圧の集中する場所にできる——褥瘡が生じやすい条件が揃ってしまうのです。そしてこのような状態では、創傷治癒が遅延します。

④ フレイル・サルコペニアと栄養

また、高齢者に発生しやすい次の2つの状態についても、予防に適した栄養補給が必要になります。

レイル、サルコペニアの予防には、次の3つが大切になります。
レイル、サルコペニアの予防には、次の3つが大切になります。

栄養管理


早期のリハビリ介入


精神的支援

在宅診療の視点から

「栄養管理・リハビリ・精神的支援」の3本柱は、在宅ではそのまま栄養士・リハビリ職・訪問看護/ケアマネジャーの役割分担に置き換えられます。栄養だけを強化しても、寝たきりのままでは筋肉に変わりません。逆に、リハビリだけを増やしても栄養が足りなければ筋肉は落ちていきます。褥瘡が治りにくいケースでは、局所処置の見直しと同時に、この3本柱のうちどれが欠けているかをチームで点検すると突破口が見つかることがあります。

  • 不十分な栄養は全身状態を悪化させ、組織の耐久性を低下させて褥瘡を発生しやすくします

  • 低栄養は、筋肉量の減少・内臓蛋白の減少・免疫能の障害・創傷治癒遅延・臓器障害・生体適応の障害をきたします

  • 褥瘡患者では、骨突出・筋萎縮、低アルブミン血症による浮腫、免疫力低下、組織の酸素不足と脆弱化が特徴です

  • このような状態では創傷治癒が遅延するため、局所処置だけでは改善しません

  • フレイル・サルコペニアの予防には、栄養管理・早期のリハビリ介入・精神的支援が大切で、NSTの介入により専門的で効果的な栄養管理が可能になります

本記事は医療・介護職向けの一般的な情報提供を目的としたものです。実際の栄養設計や補給方法は、腎機能・心機能・嚥下機能などの個別条件により異なります。個々の症例については主治医・管理栄養士にご相談ください

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