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リウマチを科学する56 乾癬性関節炎の診断〜CASPAR基準で「疑い」「迫る」

11 分前
読了時間: 3分

乾癬性関節炎の診断〜CASPAR基準で「疑い」「迫る」〜

前回の「特徴」編につづいて、今回は診断の進め方です

乾癬のある方に関節炎が出れば、乾癬性関節炎を思い浮かべるのは難しくありません。むずかしいのは、今は皮膚に乾癬がない方(昔あった・家族にいる)に関節炎が起こったときです。


そんなときの道しるべになるのが、CASPAR(カスパー)基準。シリーズでおなじみの診断の4ステップに沿って見ていきましょう。

1疑う・迫る:CASPAR基準
1疑う・迫る:CASPAR基準

CASPAR基準は、乾癬性関節炎を分類するための基準です。考え方はシンプルで、「入口の条件」を満たしたうえで、点数を合計していきます。

入口:炎症性の関節病変がある(関節・背骨・付着部のいずれか)

▼

下の表で合計 3点以上 → 乾癬性関節炎と分類

項目

内容

点数

1. 乾癬の証拠

現在、乾癬がある

2点

乾癬の既往歴がある

1点

乾癬の家族歴がある

1点

2. 爪病変

点状陥凹・爪甲剥離・過角化

1点

3. RF陰性

リウマトイド因子が陰性

1点

4. 指趾炎

現在、指全体が腫れている

1点

指趾炎の既往歴がある

1点

5. 関節近くの骨新生

手足のX線で、関節近くに境界のぼやけた骨の形成(骨棘は除く)

1点

ポイント① 「今」なくても点数になる
ポイント① 「今」なくても点数になる

現在の乾癬は2点ですが、今は皮膚がきれいでも既往歴や家族歴があれば1点。指趾炎も同じで、今腫れていなくても過去にあれば1点がつきます。だからこそ、問診で「昔」と「家族」を聞くことが大切なのです。

ポイント② 地味だけど大事な「爪」

ポイント③ 検査は「RF」と「手足のX線」
ポイント③ 検査は「RF」と「手足のX線」
やってみよう:点数の数え方
やってみよう:点数の数え方
2鑑別する:似た病気を自分で除く
2鑑別する:似た病気を自分で除く

3フォローする:皮膚だけでなく全身を

在宅・かかりつけ医の出番
在宅・かかりつけ医の出番

関節の痛みだけでなく、体重・血圧・血糖などの生活習慣病の管理は、かかりつけ医が日ごろから一緒に見ていける部分です。専門医・皮膚科と役割分担しながら、長く付き合っていきましょう。

乾癬性関節炎 診断のまとめ

  • 疑う・迫る:CASPAR基準で点数化。関節病変があり、3点以上で乾癬性関節炎と分類

  • 乾癬・指趾炎は「今」だけでなく「昔」「家族」も点数に。爪病変(DIP関節炎と関連)も忘れずに

  • 鑑別する:基準は鑑別してくれない。化膿性・結晶性関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、細菌感染症を自分で除く

  • フォローする:皮膚科と連携し、眼・腸の症状、肥満・メタボと心血管リスクにも目を配る

▶ 次回予告:脊椎関節炎シリーズの続きをお届けする予定です。

#乾癬性関節炎#CASPAR基準#分類基準#爪病変#DIP関節炎#指趾炎#リウマトイド因子#骨新生#鑑別診断#皮膚科連携#メタボリックシンドローム#脊椎関節炎

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、わかりやすさのため内容を簡略化しています。CASPAR基準は研究用の分類基準であり、診断は医師が総合的に行います。症状や治療については、必ず主治医にご相談ください。


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