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リウマチを科学する55 乾癬性関節炎の特徴〜「皮膚」と「関節」をセットで診る〜

11 分前
読了時間: 3分

乾癬性関節炎の特徴〜「皮膚」と「関節」をセットで診る〜

皮膚の病気・乾癬に、関節の炎症が重なる病気です

乾癬性関節炎(かんせんせいかんせつえん)は、脊椎関節炎グループの代表的な病気の一つです。皮膚の病気である乾癬に加えて、手足の関節やかかと、指などに炎症が起こります。


診断のカギは「関節だけを見ないこと」。今回は、皮膚・関節・検査の3つの視点から、この病気の特徴を整理します。

1まずは皮膚から:乾癬のサイン

乾癬では、銀白色のフケのようなもの(鱗屑:りんせつ)をのせた、境界のはっきりした赤い発疹が出ます。表面は乾いていて、こするとポロポロとはがれ落ちるのが特徴です。

典型的なものは見た目で気づきやすい一方、慢性湿疹や脂漏性皮膚炎とまぎらわしいこともあります。これまで乾癬と言われたことがない方は、皮膚科の先生に一度診てもらうのが確実です。

見落としやすい「隠れ乾癬」の場所

爪の変化「爪乾癬」は重要なサイン
爪の変化「爪乾癬」は重要なサイン
⚠ 爪乾癬があると、関節炎が起こりやすい
⚠ 爪乾癬があると、関節炎が起こりやすい

爪の変化は、乾癬性関節炎と関係が深いことが知られています。指の関節の痛みと爪の変化がそろっていたら、要注意のサインです。

「今」なくても:既往歴・家族歴を確認

2関節の症状は4つのタイプ
2関節の症状は4つのタイプ
① 末梢関節炎:関節リウマチとの見分けがポイント
① 末梢関節炎:関節リウマチとの見分けがポイント

複数の関節が腫れて痛むため、同じく多関節炎を起こす関節リウマチとよく比べられます。見分けるうえで最も大切なのは、やはり乾癬があるかどうか。関節の症状からは、次の2点がヒントになります。

※典型的な傾向をまとめた目安です。例外もあります。
※典型的な傾向をまとめた目安です。例外もあります。

② 付着部炎:かかとの痛みに注目

③ 指趾炎:靴下を脱いで足の指も確認
③ 指趾炎:靴下を脱いで足の指も確認
④ 体軸関節炎:背中の痛み
④ 体軸関節炎:背中の痛み

背骨や骨盤(仙腸関節)に炎症が起こり、背中や腰の痛みとして現れることがあります。体軸関節炎は、ほとんどの場合、手足の末梢関節炎がある方に合併するとされています。

3検査でわかること・わからないこと

「これで確定」という血液検査はありません

乾癬性関節炎を診断できる専用の血液検査はありません。診断は、皮膚・関節の所見や画像を組み合わせて総合的に行います。

エコーは在宅でも使えます
エコーは在宅でも使えます

携帯型のエコーなら、ご自宅のベッドサイドでもかかとや指の付着部・関節の炎症を確認できます。被ばくもなく、痛みもありません。

乾癬性関節炎のまとめ

  • 皮膚:今ある乾癬だけでなく、爪の変化・隠れた場所・既往歴・家族歴まで確認する

  • 関節:末梢関節炎・付着部炎・指趾炎・体軸関節炎の4タイプ。DIP関節炎や付着部炎・指趾炎は関節リウマチとの見分けのヒント

  • 検査:決め手になる血液検査はなく、X線とエコー(特に付着部炎の検出)が診断の大きな助けになる

こんな方はご相談ください

乾癬がある(あった)方で、関節の腫れ・痛み、かかとの痛み、指全体の腫れ、朝のこわばりなどがある場合は、主治医にお伝えください。早めに見つけて治療を始めることで、関節の変形を防ぐことにつながります。

▶ 次回予告:脊椎関節炎シリーズの続きとして、乾癬性関節炎の治療や、ほかの脊椎関節炎についてお届けする予定です。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、わかりやすさのため内容を簡略化しています。症状や治療については、必ず主治医にご相談ください。


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