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リウマチを科学する51 体軸性脊椎関節炎の特徴

5 分前
読了時間: 3分

体軸性脊椎関節炎の特徴

〜「休んでも治らない腰痛」と、仙腸関節炎〜

体軸性脊椎関節炎(axSpA)の大切な特徴は2つ。炎症性背部痛と仙腸関節炎です。

1腰痛には2つのタイプがある

見分け方の早見表
見分け方の早見表

 

炎症性背部痛

機械的背部痛

発症年齢

若い(40〜45歳未満)

全年齢

始まり方

ゆっくり。3ヵ月以上続く

急なものなどさまざま

動かすと

よくなる

よくならない/悪くなる

安静にすると

よくならない(夜に強い)

よくなる

朝のこわばり

30分以上続く

30分未満

炎症反応(CRPなど)

上がる

正常

2背骨が固まっていく:可動域制限と強直
2背骨が固まっていく:可動域制限と強直

背骨の炎症が続くと、まわりに過剰な骨ができて背骨が固まり、とくに腰を前に曲げにくくなります(腰椎の可動域制限)。これを調べるのがショーバー試験(Schober test)です。

第5腰椎の棘突起と、その10cm上に印をつけ、前屈したときに印の間隔が5cmより伸びなければ可動域制限ありと判定します。
第5腰椎の棘突起と、その10cm上に印をつけ、前屈したときに印の間隔が5cmより伸びなければ可動域制限ありと判定します。

炎症が数年以上続くと骨の形成が進み、背骨の椎体どうしが骨のようなものでつながって動かなくなります。この状態を強直と呼び、X線では背骨が竹のように見えるBamboo spine(竹様脊椎)という所見になります。

ふだんの背骨Bamboo spine(竹様脊椎)椎体どうしのすき間が骨のようなものでつながってしまう= 強直背骨が竹のように見え、動かなくなる

3仙腸関節炎
3仙腸関節炎

 

単純X線

MRI

見えるようになる時期

発症から相当たってから

早期から検出できる

主な所見

骨縁の不明瞭化・びらん・硬化・裂隙狭小化・強直

骨髄浮腫(STIR像で高信号)


骨びらん(T1強調像で鋭敏に検出)

役割

進行した変化の確認

「X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎」の診断にとても重要

4コラム:HLA-B27と体軸性脊椎関節炎

HLA(ヒト白血球抗原)は抗原を提示する役割をもつ蛋白質で、免疫反応に深く関わっています。HLAには無数の種類があり、どれをもっているかは遺伝子で決まります。

そのうちHLA-B27をもっていると、体軸性脊椎関節炎を発症するリスクが高くなります。患者さんの6〜9割がHLA-B27陽性と報告されており、陰性なら可能性は低くなります。分類基準でも重要な項目として扱われています。

ただし、日本では保険適用がありません(出典書籍の2025年時点の記載)。検査を検討する場合は、専門施設にご相談ください。

今回のまとめ

  • 体軸性脊椎関節炎の特徴は「炎症性背部痛」と「仙腸関節炎」

  • 炎症性背部痛は、安静でよくならず夜に強く、朝のこわばりが長く、動かすと軽くなる

  • 進行すると背骨が固まり、ショーバー試験で可動域制限、X線でBamboo spineがみられる

  • 早期の仙腸関節炎は単純X線では見えにくく、MRI(骨髄浮腫)が重要

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※本記事は一般的な医学情報をわかりやすくお伝えするために内容を簡略化しています。図はすべて説明用の模式図で、実際の画像ではありません。腰痛の原因はさまざまです。気になる症状があれば、必ず主治医にご相談ください。

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