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リウマチを科学する52 体軸性脊椎関節炎の診断

12 分前
読了時間: 3分

体軸性脊椎関節炎の診断

〜背骨が固まる前に見つけるために〜

対象:主に医療・介護スタッフの皆さん(患者さん・ご家族も読めます)

体軸性脊椎関節炎が進行して強直性脊椎炎になると、固まった背骨は元に戻りません。だからこそ、その前の「X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎」の段階で診断し、治療を始めるのが理想です。

1分類基準(ASAS)

診断の参考になるのが、国際脊椎関節炎評価学会(ASAS)の分類基準です。3つの段階で確認していきます。

STEP 0|前提条件

45歳未満で発症し、3ヵ月以上続く背部痛があること。どちらも炎症性背部痛の特徴です。

STEP 1|入り口は2つ

仙腸関節炎の画像所見(X線またはMRI)か、HLA-B27陽性のどちらかに当てはまるかを確認します。

STEP 2|脊椎関節炎徴候を数える

※②の6項目を1つずつ数えると、脊椎関節炎徴候は全部で11項目になります。
※②の6項目を1つずつ数えると、脊椎関節炎徴候は全部で11項目になります。

判定の流れ

分類基準は「診断の参考」です
分類基準は「診断の参考」です

関節リウマチやPMRの回と同じく、分類基準は研究のための基準です。満たすかどうかだけで決めず、ほかの病気の鑑別とあわせて判断します。

2診断の4ステップ

似た病気

見分けるポイント

ほかの関節炎

関節リウマチ、ほかの脊椎関節炎(乾癬性関節炎・反応性関節炎など)

硬化性腸骨炎

出産後に多い。画像で仙腸関節炎によく似た骨硬化を示すが、関節裂隙の狭小化や骨びらんはない

びまん性特発性骨増殖症(DISH)

背骨の前面に骨化。50歳以上と高齢で発症し、仙腸関節炎は伴わない

化膿性脊椎炎などの感染症

急な発症や、発熱など炎症所見が目立つときは必ず除外

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まれな病気なので、治療の経過も含めて慎重にみていきます。ぶどう膜炎や乾癬など、脊椎以外の症状があとから出てくる可能性にも気をつけます。

患者さん・ご家族へ:伝えてほしいこと

長く続く腰痛に加えて、目の充血や痛み、かかとの痛み、指全体の腫れ、皮膚の発疹、お腹の調子、そしてご家族の病気も、診断の大切な手がかりです。腰と関係なさそうに思えても、ぜひお伝えください。

医療スタッフの皆さんへ

指趾炎は足にも起こります。少し面倒でも、靴下を脱いでもらって足を診ましょう。乾癬は髪の生え際やお尻など、見えにくい場所に隠れていることもあります。

今回のまとめ

  • 強直してしまう前、「X線基準を満たさない」段階での診断が理想

  • ASAS分類基準:45歳未満発症・3ヵ月以上の背部痛+(仙腸関節炎の画像所見+徴候1つ以上)または(HLA-B27陽性+徴候2つ以上)

  • 見逃されやすいので、まずは「疑う」ことが重要

  • 硬化性腸骨炎・DISH・化膿性脊椎炎などとの鑑別に注意する

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※本記事は一般的な医学情報をわかりやすくお伝えするために内容を簡略化しています。分類基準は研究目的でつくられたもので、当てはまるかどうかだけで診断が決まるものではありません。必ず主治医にご相談ください。

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