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リウマチを科学する35 関節リウマチの血液検査〜「診断」と「活動性」、2つの目的で読み分ける〜

8 分前
読了時間: 3分

関節リウマチの血液検査

〜「診断」と「活動性」、2つの目的で読み分ける〜

対象:患者さん・ご家族/医療・介護スタッフの皆さん

「リウマチの血液検査」とひとくくりにされがちですが、検査にはそれぞれ得意・不得意があります。大切なのは、その検査を「何のために」測るのかを意識することです。

1血液検査の目的は2つ

2炎症マーカー:CRPと赤沈

CRPと赤沈(赤血球沈降速度)は、体のどこかに炎症があると上がる検査です。診断にも活動性の評価にも使えますが、感染症など、あらゆる炎症で上がるため、「上がっている=リウマチ」とは言えません。

2つの組み合わせで読む
2つの組み合わせで読む
3リウマトイド因子(RF)
3リウマトイド因子(RF)

名前から「リウマチの検査」という印象を受けますが、実際はもう少し複雑です。関節リウマチの方の約80%で陽性になる一方、ほかの病気や、健康な方の1〜5%でも陽性になります。

関節リウマチ以外で陽性になりうるもの

シェーグレン病SLE結核感染性心内膜炎健康な方(1〜5%)

つまり、見つける力(感度)は高いが、見分ける力(特異度)は高くない検査です。結果の意味は、症状があるかどうかで大きく変わります。

症状と合わせて読めば診断に役立つ検査です。一方、活動性の評価に役立つかどうかは、はっきりしていません。
症状と合わせて読めば診断に役立つ検査です。一方、活動性の評価に役立つかどうかは、はっきりしていません。

4抗CCP抗体

関節リウマチを疑ったときに必ず調べておきたい検査です。陽性になる割合はRFより低いものの、陽性であれば関節リウマチの可能性がきわめて高い、見分ける力にすぐれた検査です。

5MMP-3
5MMP-3

MMP-3は、関節の軟骨成分(プロテオグリカンやコラーゲン)を分解する酵素で、関節に炎症が起きると上がります。ただし関節リウマチに限らず、関節炎を起こす病気全般で上がるため、病気を見分ける力はありません。

6ひと目でわかる早見表
6ひと目でわかる早見表

検査

診断

活動性の評価

CRP

△参考になるが非特異的

○直近の炎症

赤沈

△参考になるが非特異的

○長期の炎症

リウマトイド因子

○症状と合わせて解釈

?有用性は未確立

抗CCP抗体

◎特異度が高い

×活動性と連動しない

MMP-3

×診断には使わない

○診断後の指標

健診などで「リウマトイド因子 陽性」と言われた方へ

関節の痛みや腫れ、朝のこわばりがなければ、関節リウマチである可能性は高くありません。反対に、検査がすべて正常でも関節の症状が続く場合は、診察で確かめる価値があります。ひとつの数値だけで決まる病気ではないので、気になる症状があれば遠慮なくご相談ください。

今回のまとめ

  • 炎症マーカー(CRP・赤沈)は診断にも活動性評価にも使えるが、リウマチに特有ではない

  • 関節リウマチでも炎症マーカーが上がらないことがある

  • リウマトイド因子は感度は高いが、特異度は高くない

  • 抗CCP抗体は特異度が高く診断に有用。ただし活動性の評価には使えない

  • MMP-3は診断には使わず、診断後の活動性評価に使う

#関節リウマチ#血液検査#CRP#赤沈#リウマトイド因子#抗CCP抗体#MMP-3#IL-6阻害薬#感度と特異度#膠原病#在宅医療#さくら在宅クリニック

※本記事は一般的な医学情報をわかりやすくお伝えするために内容を簡略化しています。検査結果の解釈や治療方針は、お一人おひとりの症状・経過によって異なります。必ず主治医にご相談ください。

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