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リウマチを科学する32 関節リウマチとは 変形する前に見つける。そのために、関節症状を正しく読む

1 時間前
読了時間: 3分

関節リウマチとは変形する前に見つける。そのために、関節症状を正しく読む

かつて関節リウマチといえば、不治の病であり、関節がどんどん変形していってしまう病気というイメージでした。新聞や雑誌にも、怪しげなサプリメントの広告がたくさん載っていたものです。けれども近年、診断と治療は大きく進歩しました。関節が変形する前に診断し、優れた効果のある薬物治療を受けられる——適切な治療によって、関節の痛みをまったく感じずに過ごすことを目指せる時代になっています。

#関節リウマチ#慢性多関節炎#関節破壊#関節腫脹#MCP関節#MTP関節#Squeezeテスト#小関節優位#対称性関節炎#緩徐発症#高齢発症関節リウマチ#早期診断

1|関節リウマチとは

関節リウマチとは、ざっくり言うと「複数の関節の炎症が持続する疾患」、すなわち慢性多関節炎の疾患です。

関節の炎症が続くと、徐々に関節にダメージが蓄積します。炎症によって関節の軟骨が破壊され、周囲の骨が侵食され、まわりの腱や靭帯もダメージを受けてしまいます。その結果、関節破壊と関節変形が起きてしまい、日常生活に大きな影響を与えます。

2|どれくらいの患者さんがいるのか
2|どれくらいの患者さんがいるのか
割合としては少ないように見えても、数でみると実際にはとても多くの患者さんがいることが分かります。リウマチ・膠原病領域で最も患者数が多い疾患です。
割合としては少ないように見えても、数でみると実際にはとても多くの患者さんがいることが分かります。リウマチ・膠原病領域で最も患者数が多い疾患です。

発症年齢は変わりつつあります。教科書的には40〜60歳代での発症が多いとされていますが、高齢でも少なからず発症しますので、近年は高齢発症関節リウマチの患者さんが増加しています。また、女性より少ないとはいっても男性も発症しますし、男性のほうが高齢で発症する傾向にあるとされています。在宅で出会う関節リウマチを考えるうえでも、おさえておきたい変化です。

3|関節痛と関節腫脹

関節リウマチは慢性多関節炎を起こす疾患ですので、メインの症状は何といっても関節痛です。そして、関節の診察では関節腫脹が重要です。関節リウマチでは、複数の関節が「腫れて痛い」のが特徴のひとつです。

どの関節が侵されるか

とくに、関節炎は手首や手指の関節に起きやすいです。手指ではMCP関節とPIP関節に起きやすく、なかでもMCP関節の関節炎が特徴的です。

※ 好発部位の傾向を示した模式図です見逃されがちですが、足趾のMTP関節にもしばしば関節炎が起きます
※ 好発部位の傾向を示した模式図です見逃されがちですが、足趾のMTP関節にもしばしば関節炎が起きます
4|分布と発症様式
4|分布と発症様式

典型的には、関節リウマチは手指や足趾といった小関節優位の関節炎を呈します。一方で、膝や肘、足首の関節といった大関節もしばしば侵されます。これらの大関節炎は、関節リウマチに矛盾するものではありません。

5|今回のまとめ
5|今回のまとめ

関節リウマチの関節症状

・本態は慢性多関節炎。炎症が続くと関節破壊・関節変形が起き、元通りには戻らない。・成人人口の約1%、国内で約80万人。男女比1:3で、近年は高齢発症が増加。・手首・MCP・PIPに起きやすく、MCP関節炎があればまず関節リウマチを考える。・MTP関節炎は約半数にみられ、第5MTPは特徴的。足も必ず診る。・小関節優位・対称性・緩徐発症が典型。大関節のみ/急性発症は非典型。

本記事は一般の方および医療・介護スタッフの皆さまに向けて、関節リウマチの基礎をわかりやすく整理したものです。図は好発部位や経過の傾向を示す模式図であり、内容は一部簡略化しています。気になる関節の症状があるときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。


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