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リウマチを科学する33 関節変形と、色々な関節リウマチ 名前を覚えるより、形を知る。そして典型から外れる顔を知っておく

11 分前
読了時間: 3分

関節変形と、色々な関節リウマチ名前を覚えるより、形を知る。そして典型から外れる顔を知っておく

関節リウマチでは、さまざまな関節変形が起きます。それぞれに名前がついていますが、すべての名前を覚えなくても大丈夫です。とはいえ、試験に出たりカルテに記載されたりしますので、有名なものを見ておきましょう。そして最も重要なのは、ここで紹介するような関節変形を起こす前に診断し、治療を行うことです。

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1|指の変形——スワンネックとボタン穴

名前だけでは区別しづらい2つですが、PIP関節とDIP関節が、それぞれどちらに曲がっているかで覚えると整理できます。

2つの変形の覚え方





2つの変形の覚え方

変形

PIP関節

DIP関節

見た目

スワンネック変形

過伸展

屈曲

指が「白鳥の首」のような形になる

ボタン穴変形

屈曲

過伸展

PIP関節が突出してくる

尺側偏位:手指が全体的に小指の方に向いてしまう変形です
尺側偏位:手指が全体的に小指の方に向いてしまう変形です
3|色々な関節リウマチ
3|色々な関節リウマチ

典型から外れる顔を、知っておく

関節リウマチは関節炎が起きる疾患ですので、最もよくある主訴は関節痛です。しかし実際には、主訴が痛みではなくこわばりと表現する患者さんも時々います。

また、関節リウマチではしばしば微熱を伴い、ときには38℃前後の発熱を呈することもあります。このような場合、主訴としては発熱が前面に立ち、不明熱として扱われてしまうことがあります。丁寧に問診すると、関節の痛みやこわばりの症状があったり、診察では関節腫脹を認めたりしますので、丁寧な問診と診察を行えば、関節リウマチを疑う手がかりが得られます。

典型 / 非典型の対比
典型 / 非典型の対比


典型 / 非典型の対比

 

典型的な関節リウマチ

高齢発症でみられるパターン

発症様式

緩徐発症(数日〜数週間)

急性発症のこともある

関節の分布

小関節優位(MCP・PIP・MTP)

大関節優位のこともある

紛らわしい疾患

変形性関節症

リウマチ性多発筋痛症、偽痛風

4|今回のまとめ

関節変形と、非典型例

・スワンネック=PIP過伸展+DIP屈曲、ボタン穴=PIP屈曲+DIP過伸展。向きが逆。・尺側偏位はMCP関節の亜脱臼により生じ、ムチランス変形は高度な破壊で指が短くなる。・変形は元に戻らない。変形を起こす前に診断・治療することが最重要。・主訴が「こわばり」や発熱(不明熱)のこともある。回帰性リウマチや高齢発症関節リウマチなど非典型例も多い。・典型的でなくても疑ったら、専門医に相談する。

本記事は一般の方および医療・介護スタッフの皆さまに向けて、関節リウマチの症状をわかりやすく整理したものです。図は変形の形を単純化した模式図であり、実際の見え方は個人差があります。気になる関節の症状があるときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。

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