誤嚥性肺炎を科学する20~お口の中は細菌がいっぱい?誤嚥性肺炎を防ぐ「個別ケア」のすすめ
- 2月14日
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更新日:2月14日

こんにちは。皆さんは、自分のお口の中にどれくらいの細菌が住んでいるかご存知でしょうか? 今回は、意外と知られていない「口腔内細菌」の実態と、健康を守るための「口腔ケアの考え方」についてお話しします。
1. お口の中の細菌数は「糞便」に匹敵する!?
口腔内には数えきれないほど多くの種類の細菌が「常在菌」として生着し、常に増殖を続けています。
驚くべきことに、一説では「歯垢(プラーク)1g中に含まれる細菌数は、糞便1g中とほぼ同じ」と言われています。手入れが行き届いていないお口の中には、なんと100億個以上もの細菌が生息している可能性があるのです。
2. なぜ「お口の掃除」が命を守ることにつながるのか
お口の中の細菌をコントロールすることは、単に「スッキリする」以上の大きな意味があります。
お口の細菌の一部は、呼吸器官(肺)に侵入することで「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」を引き起こす原因になります。 そのため、口腔内の細菌数を減らすこと(口腔保清)は、誤嚥性肺炎の予防に直結する非常に理にかなった対策なのです。
3. 細菌が溜まりやすい「4つのスポット」
特に入念なケアが必要なのは、以下の汚れが溜まりやすい場所です。
歯垢(プラーク)が溜まりやすい場所
磨き残しが多い場所
食渣(食べかす)が溜まりやすい場所
舌背(ぜっぱい:舌の表面)
ご自身で十分な歯磨きができない高齢者の方などの場合、ケアを提供する側が責任を持ってこれらの場所を清潔に保つことが求められます。
4. 口腔ケアは「回数」よりも「衛生状態」で決める
よく「1日に何回ケアをすればいいですか?」という質問を受けますが、実は大切なのは回数だけではありません。
口腔ケアの目的は、お口の中の「細菌の数」と「環境」を良好に保つことです。 汚れやすい方や口臭が気になる方には、より頻回なケアが必要な場合もあります。
大切なのは、「一律に回数を決めるのではなく、お口の衛生状態を指標にして、一人ひとりに合わせた個別のケア計画を立てる」というオーダーメイドの考え方です。
まとめ
お口の中を清潔に保つことは、全身の健康、そして大切な命を守ることにつながります。 今のケアがお口の状態に合っているか、この機会にぜひ一度見直してみませんか?




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