認知症は治せるか~認知症治療の羅針盤55~非けいれん性てんかん重積発作Non-Convulsive Status Epilepticus(NCSE)
- 5 時間前
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症例提示(CASE)
現病歴
患者背景
60歳代後半の男性。ネフローゼ症候群の診断で入院し、ステロイド治療を開始した翌日の10時頃から急に「迷惑だと思うけど家に帰ります」と言い、看護師を押しのけて無理やり帰ろうとした。会話がかみ合わず、自宅の住所を尋ねると「わからない」と答えた。
既往歴:糖尿病、慢性腎不全。
初診時現症(脳神経内科評価)
時間・場所の見当識が失われ、自分の名前も別名を名乗った(問いかけた医者のネームプレートにある名前を答えた)。診察に対して注意は維持できており、傾眠はみられず、むしろ興奮状態。順唱3桁、逆唱は全くできなかった。神経診察では粗大な麻痺なし、アステリキシスを含め不随意運動はみられなかった。
1時間後には時間・場所・名前を正しく答えることができるようになり、「クジラは空を飛びますか」には「もちろん飛ばない」と言った。異常言動の出現と消失を数十分から数時間で繰り返した。
検査所見と診断

Discussion:NCSEの概念と3つの臨床病型
NCSEとは
高齢者ではてんかんの初回発作の約30%で重積状態を示すとされ、NCSEは脳の過剰興奮によるけいれんを伴わない持続性発作と定義される。てんかんの診断がついていない場合は特に診断が難しく、認知症や精神疾患と誤診されることがある。
意識障害を伴うNCSEの3つの臨床病型


臨床的手がかりと脳波の役割
臨床的な手がかりとして、急性の意識変容・異常行動・認知機能障害などを認め、わずかでも顔面のぴくつきや瞬目の反復、眼振、四肢のミオクローヌスがみられた時にはNCSEを疑う。








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