認知症は治せるか~認知症治療の羅針盤43~「多発性硬化症(MS)」と認知機能低下行動異常・カタトニアの背景に潜む神経免疫疾患
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多発性硬化症(MS)とは
MSは中枢神経系(脳・脊髄・視神経)の脱髄と炎症を繰り返す自己免疫疾患です。 進行形式により3型に分類されますが、いずれも経過とともに緩徐に認知機能低下が進行します。


MSでよくみられる認知機能障害は、 アルツハイマー病とは異なるパターンを示します。


空間的・時間的多発性を示す疾患はMS以外にも存在します。 特に以下の神経免疫疾患は治療が異なるため、厳密な鑑別が重要です。

薬剤 | 分類 | 特徴・注意点 |
インターフェロンβ | 第一世代DMD | 再発回数・MRI病変を軽減。本症例ではインターフェロンβで疾患活動性が不十分だった |
ナタリズマブ | 高効能DMD | 高い再発抑制効果。ただしPML(進行性多巣性白質脳症)リスクに注意。本症例でインターフェロンβから変更後に再発が抑制された |
フィンゴリモド | 高効能DMD | ナタリズマブ同様、JCウイルス感染によるPMLリスクあり |
急性期:ステロイドパルス療法 | 急性期治療 | MS再発病変(FLAIR高信号)に対して施行。本症例でカタトニアが改善した |

MSは若年(20〜40歳代)から発症することが多い疾患ですが、 在宅医療の現場でもMS患者の長期管理や急性増悪時の対応に関わることがあります。








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