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認知症は治せるか~認知症治療の羅針盤43~「多発性硬化症(MS)」と認知機能低下行動異常・カタトニアの背景に潜む神経免疫疾患

  • 8 時間前
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「最近、仕事を無断欠勤するようになった」「理由もなく車の査定を依頼した」―― こうした急性の行動異常・脱抑制・カタトニアの背景に、 多発性硬化症(MS)の再発が隠れていることがあります。 MSは再発を繰り返しながら認知機能低下が進行するTreatable(治療可能)な神経免疫疾患で、 適切な疾患修飾薬(DMD)の選択と早期治療介入が予後を左右します。
「最近、仕事を無断欠勤するようになった」「理由もなく車の査定を依頼した」―― こうした急性の行動異常・脱抑制・カタトニアの背景に、 多発性硬化症(MS)の再発が隠れていることがあります。 MSは再発を繰り返しながら認知機能低下が進行するTreatable(治療可能)な神経免疫疾患で、 適切な疾患修飾薬(DMD)の選択と早期治療介入が予後を左右します。

 多発性硬化症(MS)とは

MSは中枢神経系(脳・脊髄・視神経)の脱髄と炎症を繰り返す自己免疫疾患です。 進行形式により3型に分類されますが、いずれも経過とともに緩徐に認知機能低下が進行します。

MSの認知機能障害
MSの認知機能障害

MSでよくみられる認知機能障害は、 アルツハイマー病とは異なるパターンを示します。

 MSの鑑別診断
 MSの鑑別診断

空間的・時間的多発性を示す疾患はMS以外にも存在します。 特に以下の神経免疫疾患は治療が異なるため、厳密な鑑別が重要です。

MSの治療(疾患修飾薬:DMD)
MSの治療(疾患修飾薬:DMD)

薬剤

分類

特徴・注意点

インターフェロンβ

第一世代DMD

再発回数・MRI病変を軽減。本症例ではインターフェロンβで疾患活動性が不十分だった

ナタリズマブ

高効能DMD

高い再発抑制効果。ただしPML(進行性多巣性白質脳症)リスクに注意。本症例でインターフェロンβから変更後に再発が抑制された

フィンゴリモド

高効能DMD

ナタリズマブ同様、JCウイルス感染によるPMLリスクあり

急性期:ステロイドパルス療法

急性期治療

MS再発病変(FLAIR高信号)に対して施行。本症例でカタトニアが改善した

 在宅医療・訪問診療における役割
 在宅医療・訪問診療における役割

MSは若年(20〜40歳代)から発症することが多い疾患ですが、 在宅医療の現場でもMS患者の長期管理や急性増悪時の対応に関わることがあります。


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