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認知症は治せるか~認知症治療の羅針盤41~神経梅毒」を見逃すな増加する梅毒と治療できる認知症― 慢性進行性の認知症・歩行障害の鑑別に必須の疾患 ―

  • 13 分前
  • 読了時間: 2分
「認知症が進んできた」「歩けなくなってきた」――その原因が 梅毒トレポネーマの感染による神経梅毒であれば、 ペニシリンGの大量静注療法で認知機能の改善が期待できます。 近年、日本でも梅毒感染者が急増しており、高齢者の認知症鑑別として 「神経梅毒」を必ず念頭に置くことが重要です。
「認知症が進んできた」「歩けなくなってきた」――その原因が 梅毒トレポネーマの感染による神経梅毒であれば、 ペニシリンGの大量静注療法で認知機能の改善が期待できます。 近年、日本でも梅毒感染者が急増しており、高齢者の認知症鑑別として 「神経梅毒」を必ず念頭に置くことが重要です。

 梅毒感染症の現状(急増中)

梅毒感染症は世界的にも増加が指摘されています。 かつては「過去の病気」と思われがちでしたが、 高齢者の認知症・水頭症として発症する神経梅毒は今なお見逃されやすく、 「治療できる認知症(Treatable dementia)」として鑑別診断に必須です。
梅毒感染症は世界的にも増加が指摘されています。 かつては「過去の病気」と思われがちでしたが、 高齢者の認知症・水頭症として発症する神経梅毒は今なお見逃されやすく、 「治療できる認知症(Treatable dementia)」として鑑別診断に必須です。

 神経梅毒の分類

タイプ

臨床症状

病理

CSF細胞数

脳画像

Ⅰ 無症候性

無症候。CSF異常のみ

軟膜髄膜炎、血管炎、脳炎

<5 / >5

正常〜髄膜肥厚

Ⅱ 髄膜・血管型


(びまん性)

頭蓋内圧上昇、脳神経障害

軟膜髄膜炎、水頭症

>5

髄膜の造影所見

(巣状)

頭蓋内圧上昇、慢性発症の巣症状

肉芽腫

多様

占拠性病変

(脳血管障害)

急性発症の巣症状

脳梗塞を伴う血管炎

多様

梗塞

(脊髄)

四肢麻痺、感覚障害

髄膜炎の浸潤・肥厚が混在

多様

特になし

Ⅲ 実質型


(脊髄癆)

疼痛、運動失調、瞳孔反射障害、腱反射消失、感覚障害

脳幹・脊髄後索・後根変性

多様

特になし

進行麻痺

性格変化、認知症、けいれん

髄膜脳炎

多様

脳萎縮、視神経萎縮、多彩

 診断のポイント
 診断のポイント

血清・髄液検査

 治療
 治療

ペニシリンG大量静注療法(標準治療)

治療後のフォローアップ
治療後のフォローアップ
  • 初期治療後、髄液細胞数が低下するまで6カ月ごとに髄液検査を行う

  • 6カ月以内に細胞数が減少しない場合、または2年で細胞数・蛋白が正常化しない場合は再治療を行う

  • 髄液STS法の検査値は数年かけて徐々に低下する

 在宅医療・訪問診療における役割

神経梅毒の多くは、かかりつけ医・在宅医が最初に「何かおかしい」と気づくことから始まります。 認知症・歩行障害・アパシーを「老化」や「アルツハイマー病」と見なす前に、 下記のリスクと鑑別の視点を持つことが重要です。


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