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攻めの栄養療法を科学する43~栄養剤摂取の「適切なタイミング」を考える

  • 1月14日
  • 読了時間: 3分

栄養剤は、**量や種類だけでなく「いつ摂るか」**が効果を左右します。食事と同時に摂取できない場合は、間食・夜食・リハ終了後など、時間をずらして摂取する工夫が有効です。

患者に合わせたタイミング調整の工夫

  • 傾眠がある患者:覚醒が良い時間帯を選ぶ

  • 間食の習慣がある患者:普段の間食時間に合わせる

  • 食事量が落ちやすい患者:食事とは別枠で提供する

また、**Sip feeds(ちびちび飲み)**は、飲用時の心理的負担を軽減し、摂取継続に役立ちます。

リハ終了後の栄養補給がもたらすメリット

リハ後は、空腹感や口渇があり、栄養・水分を無理なく自然に摂取しやすいタイミングです。

とくに低栄養状態の患者では、訓練直後に「たんぱく質+糖質」を含む栄養剤を摂取することで、

  • 筋力

  • 持久力

  • ADL・歩行能力

の改善が得られる可能性があります。

👉 機能訓練室で栄養剤を摂取できる環境づくりは、低栄養予防とリハ効果最大化の両面で有効です。

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Med-Pass(メッドパス)という選択肢

Med-Passとは、通常は水で内服する薬剤を、栄養剤で服用する方法です。

Med-Passの利点

  • 服薬タイミングに合わせて確実に栄養剤を摂取できる

  • 食事量を妨げにくい

  • 看護師の見守りが入りやすく、アドヒアランス向上が期待できる

⚠️ ただし、一部薬剤では吸収率が変化(低下/上昇)する可能性があるため、事前に薬剤師と相談することが必須です。

筋肉量を効率よく増やすための「タイミング戦略」

筋肉量増加には、**「栄養を摂る」だけでなく「運動と同時期に摂る」**ことが重要です。

  • 最も効果的:運動(リハ)直後+アミノ酸供給

  • 低栄養患者では、訓練直後の栄養補給により筋力・持久力・ADL改善が得られやすい

栄養補給を成功させるための多職種連携

リハ栄養を継続し、効果検証まで行うには、多職種連携が不可欠です。

開始前に多職種で確認すること

  • なぜ必要栄養量が満たせないのか

  • 栄養剤使用の目的と必要性

  • 摂取方法・確認方法・効果検証の指標

開始後のポイント

  • 患者への動機づけと説明(なぜ必要か)

  • 味・量が嗜好に合っているかの確認

  • 定期的なモニタリング(摂取量・効果)

  • 必要に応じた内容・量・製品の見直し

👉 継続使用では、味への飽きにも注意し、患者の声を直接確認します。

まとめ|リハ栄養は「タイミング × 継続 × 連携」

  • 栄養剤は食事以外の時間帯も柔軟に活用

  • リハ直後の補給が筋力・ADL改善に有効

  • Med-Passは確実な摂取に有用(薬剤師連携必須)

  • 多職種での計画・実行・評価が成功の鍵

リハの成果を引き出すために、「いつ、どう摂るか」まで含めた栄養設計を行いましょう。

🔗 在宅医療・リハ栄養の実践情報はこちら👉 https://www.shounan-zaitaku.com/


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