在宅酸素療法を科学する34~呼吸リハビリテーション
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運動療法の目的と意義



運動療法を処方する際には患者個人に合った適切なプランを立案する。患者の運動機能を評価し、以下のFITTに沿って適切な運動内容を立案・実施する。

重症度 | コンディショニング | トレーニング内容 | 負荷量 |
軽症 | 応用 | 全身持久力・筋力(レジスタンス)・ADLトレーニング | 高負荷 |
中等症 | 基礎〜応用 | 全身持久力・筋力・ADLトレーニング | 中負荷 |
重症 | 基礎 | コンディショニング中心・低負荷での筋力・持久力 | 低負荷 |

症状 | コンディショニング | 全身持久力 トレーニング | 筋力(レジスタンス) トレーニング | ADL トレーニング |
COPD | ++ | +++ | +++ | ++ |
気管支喘息 | + | +++ | — | + |
気管支拡張症 | ++ | ++ | ++ | + |
肺結核後遺症 | ++ | ++ | ++ | ++ |
神経筋疾患 | ++ | — | — | + |
間質性肺炎※ | ++ | ++ | + | ++ |
術前・術後の患者 | +++ | +++ | ++ | + |
気管切開下の患者 | + | + | + | + |
空欄:現段階で評価できず +:適応が考慮される ++:適応である +++:適応であり有用性を示すエビデンスが示されている※:病型や重症度を考慮し介入する必要がある
コンディショニング訓練の実際
1
口すぼめ呼吸と腹式呼吸(横隔膜呼吸)
COPDの呼吸練習として両者を併用し実施する。各動作時にも2つの呼吸法を意識しながら行うことにより呼吸困難を軽減させる。注意:中等度から重症のCOPDでは横隔膜の平定化がみられる場合、腹式呼吸を強調することが逆に呼吸困難を増大させることもあり注意を要する。口すぼめ呼吸の吸気と呼気の比は1:3〜5程度で行う。
2
リラクセーション(マッサージ・ダイレクトストレッチ・ストレッチ・呼吸介助手技)
呼吸器疾患の患者は常に努力様呼吸を呈しており、呼吸補助筋が常に緊張した状態。これらの呼吸補助筋の状態を調整することにより呼吸困難の軽減を図ることができる。
マッサージ:軽擦法や圧迫法で各筋肉をマッサージ。患者があくまでも気持ちよいと感じる程度の強さ
ダイレクトストレッチ:呼吸補助筋に対して筋線維の横断方向へ圧迫
ストレッチ:目的とする筋肉を他動的に伸張。呼息時に合わせて行い吸気時に緩める
呼吸介助手技:手掌全体で胸郭へ接触、呼気時に胸郭を圧迫し吸気時に速やかに力を緩める
3
胸郭可動域訓練
呼吸不全患者の胸郭は硬く、可動性が乏しくなっている。この状態では換気量を増やせず、必要な換気量を維持するために常に努力様の呼吸を呈することになる。胸郭の可動性を増加させる運動が必要。
徒手的な胸郭可動域訓練・肋骨の可動化
胸郭捻転・シルベスター法
呼吸筋ストレッチ体操(図9):吸気筋を吸気時に、呼気筋を呼気時にストレッチ
筋力(レジスタンス)トレーニング
四肢や体幹の筋力低下や持久力低下により日常生活に支障をきたしている場合、または上肢を用いた動作で呼吸困難を増大させている時などが適応となる。空欄:現段階で評価できず +:適応が考慮される ++:適応である +++:適応であり有用性を示すエビデンスが示されている※:病型や重症度を考慮し介入する必要がある
コンディショニング訓練の実際
1
口すぼめ呼吸と腹式呼吸(横隔膜呼吸)
COPDの呼吸練習として両者を併用し実施する。各動作時にも2つの呼吸法を意識しながら行うことにより呼吸困難を軽減させる。注意:中等度から重症のCOPDでは横隔膜の平定化がみられる場合、腹式呼吸を強調することが逆に呼吸困難を増大させることもあり注意を要する。口すぼめ呼吸の吸気と呼気の比は1:3〜5程度で行う。
2
リラクセーション(マッサージ・ダイレクトストレッチ・ストレッチ・呼吸介助手技)
呼吸器疾患の患者は常に努力様呼吸を呈しており、呼吸補助筋が常に緊張した状態。これらの呼吸補助筋の状態を調整することにより呼吸困難の軽減を図ることができる。
マッサージ:軽擦法や圧迫法で各筋肉をマッサージ。患者があくまでも気持ちよいと感じる程度の強さ
ダイレクトストレッチ:呼吸補助筋に対して筋線維の横断方向へ圧迫
ストレッチ:目的とする筋肉を他動的に伸張。呼息時に合わせて行い吸気時に緩める
呼吸介助手技:手掌全体で胸郭へ接触、呼気時に胸郭を圧迫し吸気時に速やかに力を緩める
筋力トレーニングの処方基準(表3) | |
1. 運動の種類 | 部位:下肢・体幹・上肢。方法:自重(無負荷)、重錘バンド、ゴムチューブ、鉄アレイ |
2. 運動の強度 | 筋力トレーニングは60〜80% 1RM。ゴムバンド・重錘などは初め楽に上げられる程度から。重症例は自重訓練から |
3. 運動の回数 | 1セット(10〜15回)を最低1セット以上 |
4. 運動の頻度 | 2〜3回/週 |
全身持久力トレーニング
全身の大きな筋群を使用して一定のリズムを保った動的運動を一定時間以上行うトレーニング。特に下肢は有用性に関するエビデンスが高く、運動療法に必須の構成要素である。








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