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在宅医療を科学する51~

  • 3 時間前
  • 読了時間: 2分
在宅でPAD(末梢動脈疾患)患者を診るとき、何を・どのように評価すべきか。本記事では循環評価と感染評価の2軸に分けて、現場ですぐに使える観察ポイントを整理します。
在宅でPAD(末梢動脈疾患)患者を診るとき、何を・どのように評価すべきか。本記事では循環評価感染評価の2軸に分けて、現場ですぐに使える観察ポイントを整理します。

① 評価の2つの柱

PAD患者のフットケア評価は大きく「循環評価」と「感染評価」の2本柱で行います。どちらかが欠けると、重篤な合併症を見逃すリスクがあります。

🫀 循環評価

  • ABI(可能なら)

  • 足背 / 後脛骨動脈の触知

  • CRT時間(毛細血管再充満時間)

  • 皮膚温

  • 色調(蒼白・紫色は虚血)

  • びらん・潰瘍の有無

🔬 感染評価

  • 発赤・腫脹・排膿・疼痛

  • びらんや浸軟

  • 皮膚破綻の範囲

⚠️ PAD患者は「痛みが出にくい」ため、目視での観察がより重要。

② 循環評価の詳細

ABI(足関節上腕血圧比)は0.9未満でPADを示唆します。在宅では計測が難しい場合もありますが、可能であれば積極的に活用しましょう。

足背・後脛骨動脈の触知は最も手軽な循環評価です。触れない・弱い場合は虚血を疑います。CRT時間は2秒以上で循環不良のサインです。

皮膚の色調も重要な手がかりです。蒼白は動脈血流の低下、紫色(チアノーゼ)は静脈うっ滞や重篤な虚血を意味します。

💡 ポイント:皮膚温の左右差も循環評価に役立ちます。患側が健側より冷たければ、動脈血流の低下を疑いましょう。

③ 感染評価の詳細

PADによる虚血創は感染を合併しやすく、悪化すると壊疽・下肢切断に至ることがあります。感染の5徴候(発赤・腫脹・熱感・疼痛・機能障害)を意識して観察してください。

びらんや浸軟は、過度な湿潤環境が皮膚を傷めているサインです。特に趾間(足指の間)は見落としやすいため、毎回確認する習慣を持ちましょう。

皮膚破綻の範囲は、創部の拡大・縮小を経時的に記録することが重要です。スケールで計測するか、写真による記録が推奨されます。

④ なぜ「目視」が特に重要なのか

PAD患者は末梢神経障害を合併していることが多く、足に傷ができても「痛みを感じない」ケースが少なくありません。患者本人が気づかないうちに潰瘍が悪化する「サイレント創傷」が問題です。

だからこそ、訪問のたびに靴下・靴を脱いでもらい、足全体(踵・趾間・足底を含む)を目視で確認することが、在宅フットケアの基本となります。

🏷 タグ

#PAD#末梢動脈疾患#フットケア#循環評価#感染評価#在宅看護#訪問診療#ABI#創傷管理#褥瘡予防#さくら在宅クリニック


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