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在宅医療を科学する22

  • 1 日前
  • 読了時間: 2分

更新日:3 時間前


こんにちは。さくら在宅クリニックです。 今回は、意外と知られていない「お口の中の細菌」の実態と、それが全身の健康、特に誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)にどう関わっているかについて解説します。

1. 歯垢1gは「糞便」と同じ細菌数!?

お口の中には数えきれないほどの細菌が住み着いており、常に増殖を続けています。 驚くべきことに、「歯垢(プラーク)1グラム中には、糞便1グラム中とほぼ同じくらいの細菌がいる」という説もあります。

手入れが不十分なお口の中には、なんと100億個以上の細菌が生息している可能性があるのです。

2. なぜ口腔ケアが「誤嚥性肺炎」を防ぐのか

誤嚥性肺炎は、お口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に誤って肺に入ってしまうことで起こります。 つまり、「お口の中の細菌数を減らすこと(口腔保清)」は、肺炎を未然に防ぐための非常に理にかなった対策なのです。

特に、以下の場所は細菌や汚れが溜まりやすいため、入念なケアが必要です:

  • 歯垢が溜まりやすい場所

  • 磨き残しが多い場所

  • 食渣(食べかす)が溜まりやすい場所

  • 舌の表面(舌背:ぜっぱい)

3. 鍵を握るのは「唾液」のパワー

口腔ケアと合わせて知っておきたいのが、唾液の大切な役割です。 唾液には、お口の中を洗い流す「自浄作用」や、細菌の増殖を抑える「抗菌・殺菌作用」など、健康を守るための多彩な機能が備わっています。

唾液の分泌を促すために、口腔ケアの際に唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)のマッサージを取り入れることも非常に効果的です。

4. ケア計画は「オーダーメイド」で!

よく「1日に何回磨けばいいですか?」という質問をいただきますが、大切なのは一律の回数ではありません。

口腔ケアの目的は、お口の中の「細菌の数」と「環境」を良好に保つことです。汚れやすさや口臭の有無など、お口の衛生状態を指標にして、一人ひとりに合わせた「個別ケア計画(オーダーメイド)」を立てることが重要です。

まとめ

お口を清潔に保つことは、単なるエチケットではなく、大切な命を守るための立派な「治療・予防」のひとつです。

「最近、お口の汚れや乾燥が気になる」という方は、ぜひお気軽に当院スタッフへご相談ください。一人ひとりに最適なケア方法を一緒に考えていきましょう。

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