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在宅医療における褥瘡管理を科学する10~同一体位の有害性をやさしく解説

  • 5 時間前
  • 読了時間: 2分

#褥瘡予防#同一体位#体位変換#仰臥位#ファーラー位#座位#背抜き#AHCPRガイドライン#ギャッジアップ#在宅医療#さくら在宅クリニック

同一体位の有害性とは

体重と組織の負荷
体重と組織の負荷

骨の突出した仙骨部は、仰臥位で体重の44%がかかるといわれ、褥瘡が生じやすい部位とされています。身体に圧力が加わった場合、骨に近い部位ほど強い圧力を受け、皮下組織が少ないほど血流量は低下します。

このデータから、外力が組織に及ぼす影響がうかがえます。
このデータから、外力が組織に及ぼす影響がうかがえます。
体位変換は除圧以外にも内臓機能を正常に保ち、循環障害、肺炎、関節拘縮や変形を予防し、心理面でも効果的です。安全な体位とは心身ともに満ち足りた体位です。
体位変換は除圧以外にも内臓機能を正常に保ち、循環障害、肺炎、関節拘縮や変形を予防し、心理面でも効果的です。安全な体位とは心身ともに満ち足りた体位です。

体位と生理学的要素との関係

体位と生理学的要素との関係を次に示します。仰臥位からファーラー位、座位へと体を起こしていくにつれて、呼吸・循環の状態は次のように変化します。

※左:仰臥位(座位から離れる)の状態/右:座位に近づくにつれての変化
※左:仰臥位(座位から離れる)の状態/右:座位に近づくにつれての変化

体位

仰臥位の身体への影響

AHCPRガイドライン(仰臥位)
AHCPRガイドライン(仰臥位)
体位
体位

座位の身体への影響

ファーラー位・セミファーラー位の身体への影響
ファーラー位・セミファーラー位の身体への影響
食事時の体位をどうするか
食事時の体位をどうするか

ギャッジアップを行う際は、ベッドの屈曲基点(リクライニング・ポイント)と身体の大転子の位置を合わせることが重要です。ずれを最小限にするためには、①→②→③の順で角度を調整します。

まとめ
まとめ
  • 同じ姿勢が続くと骨突出部に外力が集中し、不可逆的な阻血性障害=褥瘡を生じる

  • 褥瘡の発生部位は仙骨部(58%)が最多。骨に近く皮下組織が少ない部位ほど血流低下のリスクが高い

  • 同一体位の弊害は血流障害だけでなく、筋の萎縮・精神的なストレスにも及ぶ

  • 体位は仰臥位→ファーラー位→座位に近づくほど、横隔膜運動・換気量は増加し、肺血流量・血圧は変化する

  • 仰臥位は安定し省エネだが、腰背部痛や広範囲の褥瘡リスクがある

  • 座位は誤嚥リスクが低い一方、支持基底面積が狭く褥瘡リスクが高い

  • ファーラー位は呼吸が楽になる一方、ずり落ちやすく仙骨部に体圧が集中しやすい

  • 食事時のギャッジアップは大転子の位置を基点に30度まで、①→②→③の順で角度調整する


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