在宅医療における褥瘡管理を科学する10~同一体位の有害性をやさしく解説
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同一体位の有害性とは

骨の突出した仙骨部は、仰臥位で体重の44%がかかるといわれ、褥瘡が生じやすい部位とされています。身体に圧力が加わった場合、骨に近い部位ほど強い圧力を受け、皮下組織が少ないほど血流量は低下します。



体位と生理学的要素との関係
体位と生理学的要素との関係を次に示します。仰臥位からファーラー位、座位へと体を起こしていくにつれて、呼吸・循環の状態は次のように変化します。

体位
仰臥位の身体への影響


座位の身体への影響


ギャッジアップを行う際は、ベッドの屈曲基点(リクライニング・ポイント)と身体の大転子の位置を合わせることが重要です。ずれを最小限にするためには、①→②→③の順で角度を調整します。


同じ姿勢が続くと骨突出部に外力が集中し、不可逆的な阻血性障害=褥瘡を生じる
褥瘡の発生部位は仙骨部(58%)が最多。骨に近く皮下組織が少ない部位ほど血流低下のリスクが高い
同一体位の弊害は血流障害だけでなく、筋の萎縮・精神的なストレスにも及ぶ
体位は仰臥位→ファーラー位→座位に近づくほど、横隔膜運動・換気量は増加し、肺血流量・血圧は変化する
仰臥位は安定し省エネだが、腰背部痛や広範囲の褥瘡リスクがある
座位は誤嚥リスクが低い一方、支持基底面積が狭く褥瘡リスクが高い
ファーラー位は呼吸が楽になる一方、ずり落ちやすく仙骨部に体圧が集中しやすい
食事時のギャッジアップは大転子の位置を基点に30度まで、①→②→③の順で角度調整する




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