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在宅医療における褥瘡管理を科学する8~褥瘡の予測・予防・リスクアセスメントをやさしく解説

6月25日
読了時間: 4分

#褥瘡#褥瘡予防#リスクアセスメント#ブレーデンスケール#OHスケール#体位変換#早期発見#在宅医療#訪問診療#さくら在宅クリニック

① 褥瘡の予測 ― リスクアセスメントとは

リスクアセスメントは、褥瘡の発症・悪化のリスクの高低を早期に察知し、リスクに応じた適切な予防ケアが実施できるようにすることです。したがって、予防介入の根拠となり、その科学的な正当性を保証します。
リスクアセスメントは、褥瘡の発症・悪化のリスクの高低を早期に察知し、リスクに応じた適切な予防ケアが実施できるようにすることです。したがって、予防介入の根拠となり、その科学的な正当性を保証します。

また、個々の患者の持つ褥瘡発生要因を評価することです。的確な評価を行うためには、一度、基本に立ち返って、どのようなリスク(危険)が褥瘡発生に関係するかを確認しておきましょう。

② どのようなリスクが褥瘡発生に関係するのか

③ 褥瘡の予防と早期発見
③ 褥瘡の予防と早期発見
④ 予防と早期発見への取り組み
④ 予防と早期発見への取り組み

褥瘡の予防管理に必要なリスクアセスメントを行い、原因と要因を除去する取り組みを進めることが、予防と早期発見につながります。リスクの高い要因として、次のものが考えられます。

したがって、予防管理を目的としたリスクアセスメントを行い、計画的な体位変換、体圧分散寝具・用品の適正使用、療養環境整備を進める中での意識的な観察が、褥瘡の予防と早期発見につながります。
したがって、予防管理を目的としたリスクアセスメントを行い、計画的な体位変換、体圧分散寝具・用品の適正使用、療養環境整備を進める中での意識的な観察が、褥瘡の予防と早期発見につながります。

⑤ 危険因子評価(リスクアセスメント)とは

リスクアセスメントスケールの代表例としてブレーデンスケールの日本語版があります。知覚の認知、湿潤、活動性、可動性、栄養状態、摩擦とずれの6項目を1〜4点に分類し、初回入院時、急性期は48時間ごと、慢性期は2週間ごとに評価します。ただし、高齢者は入院後4週間以内は1週間ごと、その後は3か月に1回評価します。
リスクアセスメントスケールの代表例としてブレーデンスケールの日本語版があります。知覚の認知、湿潤、活動性、可動性、栄養状態、摩擦とずれの6項目を1〜4点に分類し、初回入院時、急性期は48時間ごと、慢性期は2週間ごとに評価します。ただし、高齢者は入院後4週間以内は1週間ごと、その後は3か月に1回評価します。

⑥ 各種スケールの全体像

★ 各種スケールと相互の関係を理解しよう ★
★ 各種スケールと相互の関係を理解しよう ★

OHスケールは、臨床現場での評価を容易に手早く行えるリスクアセスメントスケールとしてつくられました。自力体位変換/意識状態/安静度/麻痺・麻酔、病的骨突出(仙骨部)、浮腫、関節拘縮の4項目を2または3段階で評価して点数化します。そして合計点を軽度(1〜3)、中等度(4〜6)、高度(7点以上)で評価します。

⑦ 褥瘡発生予測スケール(日本語版ブレーデンスケール)
⑦ 褥瘡発生予測スケール(日本語版ブレーデンスケール)

項目

1点

2点

3点

4点

知覚の認知

全く知覚なし

重度の障害あり

軽度の障害あり

障害なし

湿潤

常に湿っている

たいてい湿っている

時々湿っている

めったに湿っていない

活動性

臥床

坐位可能

時々歩行可能

歩行可能

可動性

全く体動なし

非常に限られる

やや限られる

自由に体動する

栄養状態

不良

やや不良

良好

非常に良好

摩擦とずれ

問題あり

潜在的に問題あり

問題なし

―

危険点 病院:14点 施設:17点

⑧ OH(大浦・堀田)スケールの評価項目



評価項目

0点

1.5点

3点

自力体位変換


意識状態


安静度


麻痺・麻酔

できる・明瞭


安静指示なし


自力体位変換可能


(麻痺なし)

どちらでもない

できない・昏睡


絶対安静、30度以内


自力体位変換不可能


(両側麻痺、脊椎損傷)

病的骨突出


(仙骨部)

突出なし

測定器の両脚がつく


軽度・中等度

判定器がシーソー状態


高度

浮腫

なし

あり:3点

関節拘縮

なし

あり:1点

合計点による評価 軽度:1〜3点 中等度:4〜6点 高度:7点以上

⑨ ブレーデンスケールの各項目の説明

褥瘡の発生要因の概念図より構成され、量的に評価するものです。予防対策として看護介入を行いやすい評価方法だといえます。

まとめ
まとめ
  • リスクアセスメントは褥瘡発生・悪化のリスクを早期に察知し、予防介入の科学的根拠を保証するもの

  • 発生部位・体位・骨突起部の皮膚・発赤の有無を観察し、体位変換後の発赤は危険信号と考える

  • 予防と早期発見には、計画的な体位変換・体圧分散寝具の適正使用・療養環境整備が重要

  • スケールはリスクアセスメントスケール(ブレーデン、OH等)・分類スケール・治癒過程測定スケールに大別される

  • ブレーデンスケールは知覚の認知・湿潤・活動性・可動性・栄養状態・摩擦とずれの6項目で評価し、危険点は病院14点・施設17点

  • OHスケールは自力体位変換・病的骨突出・浮腫・関節拘縮の4項目で評価し、合計点で軽度〜高度に分類する

  • 評価頻度は急性期48時間ごと、慢性期2週間ごと、高齢者は入院後4週間以内は1週間ごと、その後3か月に1回が目安


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