在宅医療における褥瘡管理を科学する8~褥瘡の予測・予防・リスクアセスメントをやさしく解説
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① 褥瘡の予測 ― リスクアセスメントとは

また、個々の患者の持つ褥瘡発生要因を評価することです。的確な評価を行うためには、一度、基本に立ち返って、どのようなリスク(危険)が褥瘡発生に関係するかを確認しておきましょう。
② どのようなリスクが褥瘡発生に関係するのか



褥瘡の予防管理に必要なリスクアセスメントを行い、原因と要因を除去する取り組みを進めることが、予防と早期発見につながります。リスクの高い要因として、次のものが考えられます。

⑤ 危険因子評価(リスクアセスメント)とは

⑥ 各種スケールの全体像


OHスケールは、臨床現場での評価を容易に手早く行えるリスクアセスメントスケールとしてつくられました。自力体位変換/意識状態/安静度/麻痺・麻酔、病的骨突出(仙骨部)、浮腫、関節拘縮の4項目を2または3段階で評価して点数化します。そして合計点を軽度(1〜3)、中等度(4〜6)、高度(7点以上)で評価します。

項目 | 1点 | 2点 | 3点 | 4点 |
知覚の認知 | 全く知覚なし | 重度の障害あり | 軽度の障害あり | 障害なし |
湿潤 | 常に湿っている | たいてい湿っている | 時々湿っている | めったに湿っていない |
活動性 | 臥床 | 坐位可能 | 時々歩行可能 | 歩行可能 |
可動性 | 全く体動なし | 非常に限られる | やや限られる | 自由に体動する |
栄養状態 | 不良 | やや不良 | 良好 | 非常に良好 |
摩擦とずれ | 問題あり | 潜在的に問題あり | 問題なし | ― |
危険点 病院:14点 施設:17点
⑧ OH(大浦・堀田)スケールの評価項目
評価項目 | 0点 | 1.5点 | 3点 |
自力体位変換 意識状態 安静度 麻痺・麻酔 | できる・明瞭 安静指示なし 自力体位変換可能 (麻痺なし) | どちらでもない | できない・昏睡 絶対安静、30度以内 自力体位変換不可能 (両側麻痺、脊椎損傷) |
病的骨突出 (仙骨部) | 突出なし | 測定器の両脚がつく 軽度・中等度 | 判定器がシーソー状態 高度 |
浮腫 | なし | あり:3点 | |
関節拘縮 | なし | あり:1点 | |
合計点による評価 軽度:1〜3点 中等度:4〜6点 高度:7点以上
⑨ ブレーデンスケールの各項目の説明
褥瘡の発生要因の概念図より構成され、量的に評価するものです。予防対策として看護介入を行いやすい評価方法だといえます。



リスクアセスメントは褥瘡発生・悪化のリスクを早期に察知し、予防介入の科学的根拠を保証するもの
発生部位・体位・骨突起部の皮膚・発赤の有無を観察し、体位変換後の発赤は危険信号と考える
予防と早期発見には、計画的な体位変換・体圧分散寝具の適正使用・療養環境整備が重要
スケールはリスクアセスメントスケール(ブレーデン、OH等)・分類スケール・治癒過程測定スケールに大別される
ブレーデンスケールは知覚の認知・湿潤・活動性・可動性・栄養状態・摩擦とずれの6項目で評価し、危険点は病院14点・施設17点
OHスケールは自力体位変換・病的骨突出・浮腫・関節拘縮の4項目で評価し、合計点で軽度〜高度に分類する
評価頻度は急性期48時間ごと、慢性期2週間ごと、高齢者は入院後4週間以内は1週間ごと、その後3か月に1回が目安




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