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リウマチを科学する54 乾癬性関節炎

11 分前
読了時間: 3分

乾癬性関節炎

〜皮膚の病気と、関節の病気がつながっている〜

対象:患者さん・ご家族/医療・介護スタッフの皆さん

1乾癬性関節炎とは

乾癬(かんせん)は、皮膚の炎症で銀白色の厚いウロコ(鱗屑)を伴う赤い発疹ができる病気です。カサカサした発疹から、垢のようにポロポロと皮膚がはがれ落ちます。

乾癬の方の1割程度で関節炎が起こり、これを乾癬性関節炎と呼びます。

付着部炎で始まった炎症は、やがて近くの関節に広がり関節炎に進むと考えられています。
付着部炎で始まった炎症は、やがて近くの関節に広がり関節炎に進むと考えられています。
2皮膚の症状:乾癬
2皮膚の症状:乾癬
爪乾癬があると乾癬性関節炎が起こりやすいとされ、大切な所見です。
爪乾癬があると乾癬性関節炎が起こりやすいとされ、大切な所見です。

3関節の症状は4種類

関節リウマチとの見分け方
関節リウマチとの見分け方

多関節炎の代表格は関節リウマチ。両者の鑑別でいちばん大切なのは乾癬があるかどうかです。関節の症状からみると、①DIP関節(指先に近い関節)も侵されることがある、②付着部炎や指趾炎がみられる、がヒントになります。

 

乾癬性関節炎

関節リウマチ

皮膚

乾癬

リウマチ結節

DIP関節炎(指先に近い関節)

あり

なし

付着部炎・指趾炎

あり

なし

RF・抗CCP抗体

陰性(まれに陽性)

陽性

医療スタッフの皆さんへ

足をついたときのかかとやアキレス腱の痛みを確認し、片側だけなら左右を見比べて腫れていないかをチェック。指趾炎は足の指にも起こるので、靴下を脱いでもらって診察しましょう。

4検査

検査

ポイント

血液検査

診断に直結する検査はない。CRP・赤沈は上がることが多いが、上がらないことも多く、ほかの病気でも上がる。RF・抗CCP抗体は関節リウマチとの鑑別に有用(まれに乾癬性関節炎でも陽性)

関節X線

基本の画像検査。関節付近の骨新生(骨が増えて毛羽立ったように見える)が特徴。指ではpencil-in-cupを呈することも

関節エコー

滑膜炎や腱の炎症が見える。とくに付着部炎を検出できるのが大きな強みで、診断に「迫る」助けになる

片方の骨が鉛筆のように細くなり、もう片方が骨新生でコップのような形になって、鉛筆がコップに入っているように見える所見です。
片方の骨が鉛筆のように細くなり、もう片方が骨新生でコップのような形になって、鉛筆がコップに入っているように見える所見です。

患者さんへ:皮膚と関節、両方の主治医に伝えてください

乾癬で皮膚科に通っている方で、指の腫れ、かかとの痛み、朝のこわばり、長引く腰痛があれば、皮膚科の先生にも伝えてください。逆に関節で受診するときは、乾癬があること(過去も含めて)やご家族の乾癬をお知らせください。

今回のまとめ

  • 乾癬の方の約1割に関節炎が起こる。付着部炎から関節炎に広がると考えられている

  • 今の乾癬だけでなく、乾癬の既往歴や家族歴、見えにくい場所の皮疹や爪乾癬もチェックする

  • 関節の症状は末梢関節炎・付着部炎・指趾炎・体軸関節炎の4種類。DIP関節炎や付着部炎・指趾炎が関節リウマチとの違い

  • 関節エコーは付着部炎を捉えられ、診断の大きな助けになる

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※本記事は一般的な医学情報をわかりやすくお伝えするために内容を簡略化しています。図はすべて説明用の模式図で、実際の写真や画像ではありません。気になる症状があれば、必ず主治医にご相談ください。


 
 
 

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