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リウマチを科学する26 関節とその周囲の構造「関節が痛い」の原因は、関節の外にあることもある

3 分前
読了時間: 3分

関節とその周囲の構造「関節が痛い」の原因は、関節の外にあることもある


リウマチ・膠原病には、関節痛が症状として出る疾患が数多くあります。とくに関節炎のグループでは関節痛がメインの症状です。ところが関節の診かたは体系的に教わる機会が少なく、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。第6章では「基本の型」を順に身につけていきます。初回は、その土台となる関節そのものの構造から始めます。

#関節痛#関節の構造#関節軟骨#関節包#滑膜#滑液#靭帯#腱・付着部#滑液包#腱鞘#解剖#診察のポイント

1|まずは関節の話から

ヒトの身体には、たくさんの関節があります。その数、なんと260個以上。とくに手や足には多くの関節があり、精密機械のような細かい動きを可能にしています。

一方で、股関節や膝関節は何十キロもの体重を受け止めながら、なめらかに動くことができます。これらの関節には、歩くだけでも体重の約3倍、立ち上がるときには約6倍もの負荷がかかると言われています。

2|関節の構造——骨と骨のつなぎ目
2|関節の構造——骨と骨のつなぎ目

「関節」とは、一言でいえば骨と骨のつなぎ目です。しかし、ただ骨と骨がつながっているだけでは、硬い骨同士が衝突して骨がすり減ってしまいます。骨と骨が衝突する面は、軟骨のクッションで覆われています。この軟骨を関節軟骨といいます。

関節は関節包という袋に包まれています。関節包に包まれた内側の空間を関節腔といいます。

関節包は二重構造になっている
関節包は二重構造になっている

外側は線維膜という頑丈な層、内側は滑膜という柔らかい膜——布地でいえば、外は丈夫な帆布、内側は柔らかな裏地という二層仕立てです。この滑膜が、滑液(関節液)というヒアルロン酸たっぷりのヌルヌルした液を産生します。滑液は関節腔の中を満たし、関節がなめらかに動くための潤滑油のような働きをしています。

3|関節周囲の構造——関節を支え、動かすもの
3|関節周囲の構造——関節を支え、動かすもの

関節のまわりには、関節を安定させたり、関節を動かしたりするためのさまざまな構造物があります。順に見ていきましょう。

関節周囲の構造物と、その役割



関節周囲の構造物と、その役割

構造物

はたらき

靭帯

関節と同様に骨と骨をつなぐように存在し、関節を強化して安定性を高めます。

筋肉

関節をまたいで骨と骨にくっついています。収縮することによって関節が動きます。

腱

筋肉が骨の近くになると腱になり、骨にくっつきます。骨にくっついている場所を付着部と呼びます。

滑液包

筋肉や腱が骨や他の筋肉とこすれる場所で、摩擦を減らすための袋。その名の通り、中に滑液が入っています。

腱鞘

腱全体が鞘状に滑液包に包まれているもの。手や足の細長い筋肉の腱に多く見られます。

4|だからこそ、解剖が効いてくる

自分が診察している関節の周りに何があるか——この解剖を理解しておくと、診察や画像所見の理解の解像度が上がり、関節痛や関節炎の診断がスムーズにできるようになります。
自分が診察している関節の周りに何があるか——この解剖を理解しておくと、診察や画像所見の理解の解像度が上がり、関節痛や関節炎の診断がスムーズにできるようになります。
5|今回のまとめ
5|今回のまとめ

関節の構造のポイント

・関節とは骨と骨のつなぎ目。衝突面は関節軟骨に覆われ、全体は関節包に包まれている。・関節包は二重構造で、内側の滑膜が滑液をつくり、関節腔を満たして潤滑油として働く。・周囲には靭帯・筋肉・腱・付着部・滑液包・腱鞘があり、「関節が痛い」の原因がこれらにあることも多い。

さくら在宅クリニック


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