精神疾患を科学する 在宅医療で関わる精神疾患について㉔~させられ体験(作為体験)をやさしく解説「わざと」ではない、能動性が障害された体験
- 1 日前
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① させられ体験とは ― 能動性の障害

前回の記事で、自己を認識する様式には①能動性、②単一性、③同一性、④境界性の4つがあるとお伝えしました。させられ体験は、このうち「自分自身がやっている」という意識=能動性が障害されることで起こります。


③ 「わざと」かどうかは見分けにくい
話の途中でどこかへ行ってしまうという行動は、させられ体験という症状を知らない人には失礼に感じられるかもしれません。しかしこれは病気の症状であり、本人がわざとやっているわけではありません。
そして、させられ体験がわざとやっているかどうかは、本人に聞く以外、ほかの人からは見分けはつかないのが実際のところです。だからこそ、こういう症状があると知っておくだけでも、突拍子もない行動に驚かなくてすむかもしれません。

じつは、作為思考と作為体験は同じものといっても問題ないのです。実際に起こる行動は同じなのですが、思考の障害とみるか、能動性の障害とみるかで呼ばれかたが変わってきます。


自己を認識する4つの様式のうち、「自分自身がやっている」という意識=能動性が障害されることで起こります
統合失調症でよくみられる症状で、話の途中で急に歩き出すなど、突拍子もない行動として現れることがあります
本人がわざとやっているわけではなく、わざとかどうかは本人に聞く以外、外からは見分けがつきません
作為思考と作為体験は実質的に同じ現象で、思考の障害とみるか能動性の障害とみるかで呼び名が変わるだけです
本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。ご本人やご家族に気になる症状がある場合は、内容の自己判断にとどめず、精神科医・かかりつけ医などの専門職にご相談ください。


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