神経障害性疼痛疼痛を科学する17~理学療法— 慢性疼痛に対する物理療法・装具療法・運動療法の統合的アプローチ —
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Ⅱ. 装具療法
頸椎カラー・腰椎コルセットが代表。鎮痛機序は①体腔内圧の上昇による脊柱負担軽減、②筋活動の低下による疼痛筋の安静、③脊柱可動域の制限(疼痛発生可動域の制御)。

除痛だけが目的ではない。痛みに関係する運動障害を克服し、高いQOLを維持することを目指す
Ⅰ. 物理療法 — 5つの種類と効果
① 温熱療法
血管拡張・血流増加、ブラジキニン・セロトニンなど発痛物質の除去、筋鎮痛作用、コラーゲン線維の伸展性向上。ストレッチ前に行うと効果的。
表在性:ホットパック・パラフィン浴・近赤外線
深達性:超音波・極超短波
② 電気療法
1,000 Hz 以下の低周波パルス電流で鎮痛。代表は TENS(経皮的末梢神経電気刺激法)と干渉電流療法。TENS は Melzack らのゲートコントロール理論に基づき、Aβ線維を刺激してAδ・C線維のシナプス伝達を抑制
③ 光線療法
赤外線・紫外線・低反応レベルレーザー。低反応レベルレーザーは温熱のほか創傷治癒促進・免疫促進・神経伝導抑制など多様な生体反応。直線偏光近赤外線照射を用いた交感神経節ブロックも普及
④ 水治療法
温熱・圧力・浮力・抵抗を利用。渦流浴・気泡浴・交代浴として使用。鎮痛には温熱と水圧によるマッサージ効果が主に関与
⑤ 脊椎牽引療法
頸椎牽引(頸肩腕症候群)・腰椎牽引(腰痛症)。椎間孔開大・椎間腔開大・筋緊張除去などの機序が推定されるが効果は議論あり。頸椎8〜15kg、腰椎25〜35kg
禁忌:電気療法・電磁波発生器は眼球、内分泌器、生殖器、頸動脈洞直上、妊婦への使用は禁忌。ペースメーカー等の体内埋め込み機器や体表・体内金属への使用も禁忌。
Ⅱ. 装具療法
頸椎カラー・腰椎コルセットが代表。鎮痛機序は①体腔内圧の上昇による脊柱負担軽減、②筋活動の低下による疼痛筋の安静、③脊柱可動域の制限(疼痛発生可動域の制御)。
注意:装着に不快感が少ないものは長期装着・装具依存が起こりやすい。依存は筋力低下と精神的安心感から生まれる。筋力強化や可動域訓練など運動療法との併用で離脱時期を計画することが重要。
Ⅲ. 徒手的治療法と運動療法


Ⅳ. 神経障害性疼痛(CRPS)への理学療法アプローチ






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