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在宅酸素療法を科学する37~吸入療法COPD・喘息における吸入薬の分類・治療戦略と手技の重要性

  • 23 時間前
  • 読了時間: 3分
喘息やCOPDにおいて、治療の中心は吸入薬である。吸入薬は気管支拡張作用や抗炎症作用を持つ薬剤を局所的に投与できるため、全身性の有害事象を軽減でき安全性が高い。一方で、患者の吸入手技による効果の不安定さには十分注意を払うべきであり、40年間にわたって不適切な吸入手技がはびこっていることが明らかとなっている。
喘息やCOPDにおいて、治療の中心は吸入薬である。吸入薬は気管支拡張作用や抗炎症作用を持つ薬剤を局所的に投与できるため、全身性の有害事象を軽減でき安全性が高い。一方で、患者の吸入手技による効果の不安定さには十分注意を払うべきであり、40年間にわたって不適切な吸入手技がはびこっていることが明らかとなっている。

吸入薬の剤形と特徴

剤形

特徴

長所

短所

pMDI


定量噴霧式吸入器

粒子は液体・粒子径は小さめ。加圧式ガスにより定量噴霧。溶液タイプと懸濁液タイプがある

携帯可。緊急時に向く。デバイスはほぼ同じ

噴霧との同調が必要。スペーサー使用を推奨

DPI


ドライパウダー吸入器

粒子は粉末・粒子径は大きめ。粉末を自らの呼気により吸い込む。薬剤内蔵タイプと薬剤装填タイプがある

携帯可。同調不要

必要吸気力が存在。デバイスが様々

ネブライザー

粒子は液体。粒子径は種類により異なる。薬液を霧状にし自然呼吸により吸入。ジェット式・超音波式・メッシュ式がある

急性期治療に向く。同調不要

装置が必要。時間がかかる。電力が必要。騒音・振動

吸入薬の薬効分類

喘息治療ステップ
喘息治療ステップ

日本アレルギー学会監修の「喘息予防・管理ガイドライン2015」では「健常人と変わらない日常生活を送る」「正常に近い呼吸機能を保つ」「喘息死の回避」「非可逆的な気道リモデリングへの進展を防ぐ」などが喘息治療の目標と定められている。

ステップ

長期管理薬(基本)

追加治療

発作治療

Step 1

ICS(低用量)


または LTRA・テオフィリン徐放製剤

LTRA以外の抗アレルギー薬

吸入SABA

Step 2

ICS(低〜中用量)


+ LABA(配合剤可)またはLTRA・テオフィリン

LTRA以外の抗アレルギー薬

吸入SABA

Step 3

ICS(中〜高用量)


+ LABA・LTRA・テオフィリン・LAMA(チオトロピウムSMのみ)

LTRA以外の抗アレルギー薬

吸入SABA

Step 4

ICS(高用量)


+ LABA・LTRA・テオフィリン・LAMA


+ 抗IgE抗体または経口ステロイド薬

LTRA以外の抗アレルギー薬

吸入SABA

LTRA:ロイコトリエン受容体拮抗薬 治療ステップ3以降にLAMA(チオトロピウムソフトミスト)が含まれた

喘息治療の配合剤(最新薬)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)治療
COPD(慢性閉塞性肺疾患)治療

GOLD 2017による総合評価

COPDの総合評価では症状の評価(CAT/mMRC)と増悪リスクを二次元的に評価する。

GOLD分類

重症度

FEV₁(予測値に対する割合)

GOLD 1

軽度

80%以上

GOLD 2

中等度

50%以上80%未満

GOLD 3

重症

30%以上50%未満

GOLD 4

最重症

30%未満

対象:FEV₁/FVCが0.70未満の患者

安定期COPDの薬物療法アルゴリズム

吸入手技の重要性
吸入手技の重要性
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