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在宅酸素療法を科学する10~COPDの合併症と酸素療法の有用性— 男女差・生存率・夜間療法まで

  • 4月15日
  • 読了時間: 2分

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の合併症は、単なる「併存疾患」ではなく、全身性疾患としてのCOPDの一部として捉える必要があります。死亡率にも深刻な影響を与えるにもかかわらず、合併症への特異的な治療ガイドラインは依然として整備されていないのが現状です。本稿では、最新の知見をもとに、COPDの合併症・性差・夜間酸素療法について解説します。

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COPDにおける合併症の実態

LTOTを受けている128例のCOPD患者を対象にした後ろ向きコホート研究では、追跡期間中に61%が死亡しており、3年生存率は55%でした。死亡例のうち呼吸が問題となったものは77%にのぼります。

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性別による差異

酸素投与中のCOPD例の死亡に関連する合併症について、男女差を指摘した大規模コホート研究(スウェーデン、n=8,712名)から明らかになった性別ごとの合併症パターンを以下に示します。

これらの合併症はいずれも独立した死亡の予測因子でしたが、その影響に男女差はなかったと報告されています(p < 0.05)。
これらの合併症はいずれも独立した死亡の予測因子でしたが、その影響に男女差はなかったと報告されています(p < 0.05)。

① 喫煙感受性の違い

女性はタバコによるCOPDの感受性が男性より高いことが多く示されています。ノルウェーの研究(Sørheimら)では、比較的低い喫煙歴(20パック・イヤー)においても女性のCOPD発症率の増加が認められています。

② 生存率における性差
② 生存率における性差

日本における大規模調査(n=9,759)では、基礎疾患(COPD・慢性間質性肺疾患・結核後遺症)によらず女性のほうが生存期間は長いという結果が示されました。

一方、ブラジルのMachadoらの報告では、調整後の死亡率はハザード比1.54(95%信頼区間: 1.15–2.07、p=0.004)で女性のほうが有意に高いという相反する結果も報告されており、性差をめぐる研究の結論は一致していません。
一方、ブラジルのMachadoらの報告では、調整後の死亡率はハザード比1.54(95%信頼区間: 1.15–2.07、p=0.004)で女性のほうが有意に高いという相反する結果も報告されており、性差をめぐる研究の結論は一致していません。

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夜間のみの酸素療法

夜間のみの酸素投与の効果については、経胸壁心エコー・NYHA心機能分類・BNPなどを用いた複数の研究が行われています

52週間の長期夜間酸素療法試験では、NYHA心機能分類の改善/不変/悪化の割合が、対照群(4.3%/69.6%/26.1%)に比べ酸素療法群(41.7%/45.8%/12.7%)で有意に改善を示しました。また左室駆出率(LVEF)も夜間酸素療法群で有意に改善しました(p=0.049)。
52週間の長期夜間酸素療法試験では、NYHA心機能分類の改善/不変/悪化の割合が、対照群(4.3%/69.6%/26.1%)に比べ酸素療法群(41.7%/45.8%/12.7%)で有意に改善を示しました。また左室駆出率(LVEF)も夜間酸素療法群で有意に改善しました(p=0.049)。

夜間の心室性不整脈については、BNPが高値でかつ自律神経機能の障害がある場合に、酸素投与により心室性期外収縮の減少に有効である可能性が示されています。

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