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在宅医療を科学する38~RS3PEとPMR——鑑別が難しい理由と見分けるポイント

  • 4 時間前
  • 読了時間: 2分


RS3PEとPMR——鑑別が難しい理由と見分けるポイント

なぜ鑑別が難しいのか?

RS3PE(Remitting Seronegative Symmetrical Synovitis with Pitting Edema)とPMR(Polymyalgia Rheumatica:リウマチ性多発筋痛症)は、臨床の現場でしばしば混同される疾患です。

その理由は明確で、この2つの疾患には3つの大きな共通点があります。

  • 高齢発症:どちらも主に60歳以上の高齢者に発症します

  • 炎症所見:CRPや赤沈の上昇など、明らかな炎症反応を伴います

  • ステロイド反応性:どちらも少量〜中等量のステロイドに劇的に反応します

これだけ共通点が多ければ、鑑別に迷うのは当然のことです。

同時に併存することもある

さらに厄介なのは、両疾患が同時に存在するケースがあるという点です。

実際、PMR患者の**約10〜30%**においてRS3PE様の浮腫が出現するとも言われています。つまり、「どちらか一方」と割り切れない場面も少なくありません。

鑑別のカギとなる2つのサイン

それでも、診察の場でヒントになる特徴的なサインがあります。

① 「両手背の強い浮腫」→ RS3PEを強く疑う

両手背に著明なpitting edema(圧痕性浮腫)が見られる場合、これはRS3PEのほぼ決定打となる特徴的なサインです。 「手の甲がパンパンに腫れている」という訴えや所見があれば、まずRS3PEを念頭に置きましょう。

② 「肩・骨盤帯のこわばりが主体」→ PMRを第一に考える

両肩や骨盤帯(大腿近位部)の朝のこわばりや疼痛が中心症状である場合は、PMRを優先して考えます。 「朝、腕が上がらない」「立ち上がりが辛い」といった訴えはPMRの典型像です。

まとめ

特徴

RS3PE

PMR

主な症状

両手背の著明な浮腫

肩・骨盤帯のこわばり・疼痛

共通点

高齢発症・炎症・ステロイド反応性

← 同左

併存

PMR患者の10〜30%に浮腫合併あり

← 同左

RS3PEとPMRは「似て非なる疾患」であると同時に、「重なり合う疾患」でもあります。 どちらか一方に固執せず、両疾患の可能性を常に念頭に置いた柔軟な診断が求められます。

高齢者の炎症・浮腫・こわばりを診る際には、ぜひこの視点を活かしてみてください。

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