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パーキンソン病を科学する3ー②~ミトコンドリアの異常がカギ?

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 3 日前
  • 読了時間: 2分

パーキンソン病とPINK1・Parkin遺伝子の関係とは

パーキンソン病は、脳内のドパミン神経細胞が徐々に減少していくことで、手のふるえ(振戦)や動作緩慢、筋固縮などの症状が現れる神経変性疾患です。

この病気の原因のひとつとして、ミトコンドリアの機能異常に注目が集まっています。

🔍 遺伝子異常が引き起こすミトコンドリアのトラブル

近年の研究では、PINK1 や Parkin といった遺伝子の異常が、家族性パーキンソン病の発症に深く関与していることがわかってきました。

これらの遺伝子は、細胞内で**ミトコンドリアの品質管理(マイトファジー)**を担う重要な役割を果たしています。異常があると、壊れたミトコンドリアが適切に除去されず、神経細胞にとって有害な状態が続きます。

特に、酸素を使ってエネルギーを生み出す役割をもつミトコンドリアが障害されると、代謝に敏感なドパミン神経細胞がダメージを受けやすくなります。

🧠 ミトコンドリア仮説とは?

このように、PINK1・Parkinの異常によってミトコンドリア機能が損なわれ、最終的にドパミン神経が傷害されることが、**「ミトコンドリア仮説」**と呼ばれる病因メカニズムの核心です。

つまり、「ミトコンドリアの異常が、パーキンソン病を引き起こす主要因になり得る」という考え方です。

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