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パーキンソン病を科学する14②~パーキンソン病治療薬 DOPA(L-ドパ)をより効果的に使うための工夫

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 6月3日
  • 読了時間: 2分

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DOPA(L-ドパ)製剤は、パーキンソン病の中核的な治療薬ですが、その「効き方」には個人差があり、うまく使いこなすには少し工夫が必要です。以下は、私の診療経験を踏まえた“効果的な内服タイミング”に関するポイントです。

✅ 起床2~3時間前に内服する

例えば7時に起床する場合、4~5時頃に一度DOPAを内服して再度眠ることで、起床時の動きやすさが改善されることがあります。

✅ できる限り「空腹時」に内服する

DOPAは主に空腸で吸収されますが、食事中や食後に飲むと吸収が阻害されてしまうことがあります。特にタンパク質(アミノ酸)と競合するため、できれば食前30分〜1時間が理想です。

※ただし、急速な血中濃度の上昇により「効きすぎる」こともあるため、症状や体調に合わせて調整が必要です。

✅ DOPAを飲んだ直後の運動は避ける

DOPAを内服した直後に激しい運動をすると、消化管の血流が骨格筋に奪われ、吸収効率が下がる可能性があります。服用後30分ほどは安静にし、吸収を待ってから活動を始めましょう。

最後に

DOPAは「いつ・どう飲むか」で効果が大きく左右されます。薬を最大限に活かすために、時間・食事・活動のタイミングを意識することが重要です。ご自身の生活リズムに合わせた内服法を、主治医と相談しながら調整してみてください。

画像や図表と一緒に掲載することで、患者さんにもわかりやすく伝えられると思います。必要があれば画像への解説キャプションも作成可能です。🎥 YouTubeチャンネル開設!

現場の医師として、パーキンソン病や神経難病、終末期医療の実情や工夫を、やさしく・深く・わかりやすくお届けしています。医療者の方も、介護者の方も、ぜひご覧ください。

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