誤嚥性肺炎を科学する41~栄養評価方法あれこれ
- 2 日前
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― 低栄養を「1つの検査値」で判断してはいけない ―
在宅医療では、低栄養の評価が非常に重要です。しかし臨床現場では今でも
「アルブミンが低い=低栄養」
と単純に判断されてしまうことがあります。
これは大きな誤解です。
低栄養の診断は、単一の検査値ではなく複数の要素を総合的に評価することが重要です。
低栄養評価の基本
低栄養は以下のような複数の項目を総合して判断します。
低栄養を判断する要素
摂取量不足
体重減少
筋肉量低下
皮下脂肪減少
浮腫
身体機能低下(握力・歩行能力など)
これらのうち
2項目以上該当すれば低栄養を疑う
とされています。
体重変化は非常に重要
栄養評価では、体重変化が非常に重要な指標です。
目安としては
短期間
1〜4週間で体重2%以上減少
中期
2〜6ヶ月で体重5%以上減少
これらがある場合は低栄養の可能性が高いと考えます。
栄養スクリーニングツール
臨床では次のようなツールがよく使われます。
代表的ツール
MNA-SF(Mini Nutritional Assessment Short Form)
GNRI(Geriatric Nutritional Risk Index)
判定基準
MNA-SF ≤ 11
GNRI < 92
→ 低栄養リスクあり
BMIも重要な評価指標
次の基準も低栄養評価に使われます。
BMI基準
BMI < 18.5
または
高齢者の場合
70歳未満BMI < 20
70歳以上BMI < 22
かつ
体重減少傾向がある
→ 低栄養と判断
アルブミン値に頼りすぎない
日本では栄養評価として
血清アルブミン
がよく使われます。
しかし注意が必要です。
アルブミンは
感染症
炎症
慢性疾患
でも低下します。
つまり
アルブミン低値=低栄養とは限りません
アルブミン単独で判断することは非常に危険です。
在宅医療で重要な栄養評価
在宅医療では
体重
食事量
活動量
筋肉量
ADL
などを経時的に観察することが重要です。
栄養評価は
「数字」よりも「経過」
これが大切です。
まとめ
低栄養評価のポイント
✔ アルブミンだけで判断しない✔ 体重変化を見る✔ 食事量を見る✔ 筋肉量・機能を見る✔ スクリーニングツールを活用
栄養評価は総合判断。
これが臨床の基本です。
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