誤嚥性肺炎を科学する40~栄養量目標(カロリー)
- 24 時間前
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― 誤嚥性肺炎を防ぐためのエネルギー管理 ―
誤嚥性肺炎は、やせて体力が低下した高齢者に多く発症します。
だからこそ重要なのは、
“どれだけ食べられているか”です。
■ 点滴しているから安心、ではない
入院中や在宅治療中に、
「点滴しているから大丈夫」
と思っていませんか?
維持液(3号液)500mLに含まれるカロリーは100kcal未満です。
仮に1日4本入れても約300kcal前後。
これは、必要カロリーには全く足りません。
■ カロリーの基本目安
高齢者の1日エネルギー目安は
▶ 現体重(kg) × 30kcal
体重50kgなら約1,500kcal/日
が基準です。
■ 活動量で調整する
活動量によって補正します。
✔ アクティブな方:1.1〜1.4倍✔ ベッド上中心:0.8〜0.9倍
つまり、動く人ほどエネルギーが必要です。
■ 低栄養の場合は上乗せ
体重増加を目標にする場合、
▶ 200〜500kcal/日 上乗せ
例:
体重40kg室内ADL自立体重増加目標1kg/月
30kcal × 40kg = 1,200kcal+ 250kcal = 約1,450kcal/日
が目安になります。
■ 誤嚥性肺炎治療中はエネルギー需要が増える
肺炎は全身炎症を伴います。
炎症があると、
✔ 代謝亢進✔ タンパク質分解亢進
が起こります。
つまり、
普段よりエネルギーが必要です。
最低でも現状維持できるカロリーは確保する必要があります。
■ カロリー不足が招く悪循環
カロリー不足 →体重減少 →筋肉減少 →嚥下力低下 →再誤嚥 →再発
この悪循環を止めるのが栄養管理です。
■ 在宅でできる工夫
✔ 少量頻回食✔ 間食の活用✔ 高エネルギー補助食品✔ 食事以外の栄養タイム設定
「3食だけで勝負しない」ことがポイントです。
■ まとめ
誤嚥性肺炎予防の柱は、
① 動く② 起きる③ 飲む④ タンパク質⑤ カロリー
どれが欠けても不十分です。
「今日は何kcal摂れましたか?」
その問いが、体力を守ります。
さくら在宅クリニック院長 内田 賢一
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