誤嚥性肺炎を科学する31~リハビリテーションとは何か
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― 在宅医療における「広い意味のリハビリ」 ―
「リハビリをお願いします。」
在宅医療の現場で、日常的に耳にする言葉です。しかし、この“リハビリ”という言葉、正しく理解されているでしょうか。
1. リハビリには2つの意味がある
まず大切なのは、
リハビリには“広義”と“狭義”があるということです。
■ 狭義のリハビリ
理学療法士(PT)作業療法士(OT)言語聴覚士(ST)
が行う、疾患別・専門的訓練。
いわゆる「機能回復訓練」です。
■ 広義のリハビリ
WHOはリハビリを、
「能力や状態の低下を最小限にし、社会参加を可能にするためのすべての支援」
と定義しています。
つまり、
✔ 日常生活支援✔ 口腔ケア✔ 排泄介助✔ 栄養支援✔ 環境整備✔ 福祉用具導入
これらすべてが、広い意味でのリハビリです。
2. 要介護高齢者へのケアはリハビリである
歩行訓練だけがリハビリではありません。
安全に移乗する
自力で食事を続ける
排泄を維持する
会話能力を保つ
口腔機能を守る
これらはすべて「能力の維持」という意味でリハビリです。
在宅医療では、
ケアそのものがリハビリなのです。
3. 維持するためのリハビリ
高齢期では、
「良くする」ことよりも「悪くしない」ことが重要になります。
適切な支援がない場合、
機能低下は急速に進みます。
しかし、
適切な体位
日常的な関わり
食事姿勢の工夫
福祉用具の調整
によって、
低下速度を緩やかにできます。
これが
維持のためのリハビリ(ケア)です。
4. リハビリは多職種で行うもの
図にあるように、リハビリは
療法士による専門リハ
日常ケアの提供
障害に対するケアプラン
装具・環境調整
これらが統合されたものです。
つまり、
医師看護師介護士ケアマネ療法士家族
すべてがリハビリの担い手です。
5. 在宅医療におけるリハビリの本質
在宅では、
「社会参加」や「生活の継続」こそが目標です。
入院のように数値を改善することよりも、
✔ 家で過ごせる✔ トイレに行ける✔ 会話ができる✔ 好きな場所へ行ける
これを守ることがリハビリです。
まとめ
リハビリとは、
障害をもつ人が、最適な身体的・心理的・社会的状態を維持するためのすべてのプロセスです。
在宅医療では、
「ケア=リハビリ」
という視点を持つことが重要です。
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