誤嚥性肺炎を科学する1~「誤嚥性肺炎」:そのメカニズムと予防の重要性
- 賢一 内田
- 3 時間前
- 読了時間: 2分

高齢者の健康において、最も注意すべき疾患の一つが「誤嚥(ごえん)性肺炎」です。 今回は、当クリニックの資料をもとに、誤嚥性肺炎がなぜ起こるのか、そして防ぐために何が大切なのかを分かりやすくまとめました。
1. 誤嚥性肺炎とはどのような病気か?
誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液などが誤って気道(肺の方)に入ってしまうことで、そこに含まれる細菌が肺で炎症を引き起こす細菌性肺炎です。
実は、食べ物だけでなく「唾液」も大きな原因となります。特に寝ている間に、むせることなく唾液が気道へ流れ込んでしまうことで肺炎が起こるケースも少なくありません。
2. なぜ「予防」がこれほど重要なのか
誤嚥性肺炎は、単に「肺が苦しくなる病気」だけでは済まない、大きなリスクを抱えています。
高い死亡率: 高齢者にとって非常に命に関わる疾患です。
負の連鎖: 一度発症すると、肺炎そのものが治った後も、「食べる力(嚥下機能)」「身体機能」「認知機能」が大きく低下してしまうことがあります。
つまり、肺炎を繰り返すことで、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)が一段ずつ階段を降りるように下がってしまう恐れがあるのです。
3. 多職種で取り組む「予防と治療」
誤嚥性肺炎の管理には、適切な「抗菌薬(お薬)」の選択はもちろん必要ですが、それ以上に日々の「ケアの質」が予後を左右します。
当クリニックでは、以下のような包括的なアプローチを重視しています。
口腔ケア: お口の中の細菌を減らすことが、肺炎予防の第一歩です。
嚥下リハビリテーション: 「飲み込む力」を維持・向上させます。
栄養管理: 体力をつけ、感染症に負けない体を作ります。
環境調整: お食事の際の姿勢や、誤嚥しにくい食事の形態(とろみ等)を検討します。
まとめ
誤嚥性肺炎は、医師、看護師、リハビリスタッフ、ご家族が連携して取り組むことで、そのリスクを大きく下げることができます。 「最近よくむせるようになった」「食べる量が減ってきた」など、気になるサインがあれば早めにご相談ください。

コメント