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認知症は治せるか~認知症治療の羅針盤3 Alzheimer病(AD)——典型症例から学ぶ症候・診断・疾患修飾薬の最前線

  • 6 日前
  • 読了時間: 2分

Alzheimer病(AD)——典型症例から学ぶ症候・診断・疾患修飾薬の最前線

ADは日常臨床で遭遇する認知症の中心的疾患であり、本稿では典型症例の提示を通じて特徴的な臨床症候・神経心理検査の読み方・診断基準・DLBとの鑑別を解説するとともに、2023〜2024年に相次いで保険収載された疾患修飾薬(レカネマブ・ドナネマブ)について整理する。

典型症例の提示

頭部MRI:両側内側側頭葉に萎縮あり。VSRAD Z score 2.31・全脳との萎縮比17.9倍。⁹⁹ᵐTc ECD SPECT:両側内側側頭葉と頭頂連合野に明らかな血流低下(後部帯状回は比較的保たれ)。診断:Alzheimer型認知症(AD)
頭部MRI:両側内側側頭葉に萎縮あり。VSRAD Z score 2.31・全脳との萎縮比17.9倍。⁹⁹ᵐTc ECD SPECT:両側内側側頭葉と頭頂連合野に明らかな血流低下(後部帯状回は比較的保たれ)。診断:Alzheimer型認知症(AD)

ADに特徴的な臨床症候

神経心理検査におけるADの特徴とDLBとの鑑別
神経心理検査におけるADの特徴とDLBとの鑑別

認知ドメインの障害プロファイルを意識することが重要。記憶障害が突出していることはまずADを疑う所見であるのに対して、視空間認知障害が突出していることはADよりもDLBを考慮する所見である。

 ADの診断基準(NIA-AA基準)
 ADの診断基準(NIA-AA基準)

AT(N)分類(2018年)では疾患特異性が考慮され、頭部MRIでの側頭葉内側の萎縮や脳血流SPECTにおける後部帯状回の血流低下は、特異性の低い神経変性(N)マーカーに位置づけられる。本症例のように異常にならない場合でも、ADの診断を否定するものではない。

 

認知症治療薬の変遷と疾患修飾薬の登場

上記いずれも進行を抑制する効果のない症状改善薬であった。MCIに適応となる薬は存在しなかった。
上記いずれも進行を抑制する効果のない症状改善薬であった。MCIに適応となる薬は存在しなかった。
背景病理としてADが疑われる場合、機を逃さずにMCIの段階で拾い上げて、患者本人・家族に希望があれば、疾患修飾薬による治療に繋げることが重要である。
背景病理としてADが疑われる場合、機を逃さずにMCIの段階で拾い上げて、患者本人・家族に希望があれば、疾患修飾薬による治療に繋げることが重要である。

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