神経障害性疼痛疼痛を科学する6~「痛みを数字で共有する」ことが治療の第一歩— 疼痛評価スケールの選び方と使い方
- 19 時間前
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「痛みを数字で共有する」ことが治療の第一歩— 疼痛評価スケールの選び方と使い方
在宅療養では「どのくらい痛いか」を患者・家族・医療者間で正確に共有することが、薬剤調整や生活支援の質を左右します。痛みの評価法には複数の種類があり、目的に応じて使い分けることが重要です。
まず「言葉の定義」を揃える(IASP定義)
「アロディニア」「痛覚過敏」「感覚異常」など、神経障害性疼痛に関わる用語は国際疼痛学会(IASP)で定義されています。医療者間で同じ意味で使うことが正確な評価の基盤です。

主な痛みスケール5種


検査項目 | 目的・内容 |
知覚検査 | 痛覚・触覚(必須)、圧覚・位置覚・振動覚・温度覚。表在知覚検査(はけ・ピン)でアロディニアを確認。皮膚分節(デルマトーム)に基づき障害部位を同定。 |
運動機能検査 | 筋力(0〜5段階)・痙攣性・脱力の程度・筋萎縮・振戦を評価。 |
神経反射検査 | 深部反射(筋伸展反射)・表在反射・病的反射。神経障害の局所診断に有用。 |
自律神経機能 | 皮膚温・皮膚の色調・浮腫の有無・発汗異常・皮膚・爪・毛の萎縮性変化。CRPSの診断に必須。 |
疼痛誘発試験 | 脊髄神経根・神経叢・神経・関節・動脈の伸展または圧迫により疼痛・しびれを誘発。障害部位の局所診断を行う。 |
補助的検査 | 神経伝導速度・量的知覚試験・皮膚生検・自律神経機能検査・誘発電位測定・MRI。診断の補助として使用。 |
疼痛誘発試験の代表例

在宅訪問では毎回NRSで痛みを数値化し、前回との変化を記録することが薬剤調整の根拠になります。認知機能が低下している患者にはVRS(口頭評価・4段階)やBRS(行動評価)が適しています。






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