神経障害性疼痛疼痛を科学する5~
- 8 時間前
- 読了時間: 2分
「どんな痛みですか?」が治療を変える— 神経障害性疼痛の問診のポイント
神経障害性疼痛は通常の鎮痛薬が効きにくく、適切な治療薬の選択には正確な問診が不可欠です。「どんな痛みか」「いつ起きるか」「何が誘発するか」——この3つを丁寧に聞き取ることが、在宅での疼痛ケアの出発点になります。
まず「痛みのタイプ」を見極める
痛みは大きく「侵害受容性疼痛」と「神経障害性疼痛」に分かれます。治療薬の選択が大きく異なるため、どちらかを早期に見極めることが重要です。

疼痛問診は順序立てて行うことで見落としを防げます。以下の6項目を軸に情報を整理しましょう。

神経障害性疼痛かどうかを鑑別するには、痛みの「質」と「誘発パターン」が最も重要です。

区分 | 内容 |
神経学的診察 | 知覚検査(はけ・ピンなど)、筋力検査、反射検査。アロディニアの有無を触診で確認する。 |
自律神経検査 | 発汗テスト、心電図R-R間隔、皮膚温・血流量、起立反応、交感神経性皮膚血流反応(SFR) |
画像検査 | 疼痛部位のX線(比較のため反対側も)、CT、MRI |
電気生理学的検査 | 電流知覚閾値、疼痛閾値、筋電図、神経伝導速度 |
心理検査 | SDS(うつ)、STAI(不安)、MMPI、CMI、HAD尺度など |
QOLへの影響も必ず評価する
痛みがどの程度QOLを損なっているかを評価することは、治療効果の判断や治療ゴールの設定に欠かせません。

在宅訪問では限られた時間の中で問診を行うことになりますが、疼痛評価を習慣化することが大切です。毎回NRS(0〜10点)で痛みを数値化し、記録に残すことで、薬剤調整の判断や家族への説明がスムーズになります。
また、本人が痛みを「我慢すべきもの」と捉えていると報告を控えることがあります。「遠慮なく教えてください」という姿勢が、正確な情報収集につながります。





コメント